マーメイドS
レース回顧

ローズバドは後方から徐々に進出して直線で内を突くと一頭だけ違う伸び脚で後続を引き離して3馬身半差で圧勝した。雨で馬場が悪化し、後方から進む非力なタイプのこの馬には苦しいと思われたが、それを完璧に覆す走り。これまで稍重以上で10、14、8着で惨敗続きだったが、重馬場の目黒記念で騎乗した横山典騎手の感触はそれほど悪くはなかったようだ。目黒記念は前に行って負けたというのが盲点だったか。あとは馬場が中途半端に悪いと前が残るが、これくらい悪くなれば力勝負になるということもあるのだろう。テイエムオーシャンとは3キロ差でタイムは0.6秒差というのがそれを裏付けている感じもある。叔父のロサードは01年の小倉記念で15連敗でストップさせたが、ローズバドも同じく15連敗でストップさせたのが面白い。橋口厩舎はこれで4週連続重賞制覇。得意の小倉でもこの勢いは止まりそうにない。

テイエムオーシャンはやや掛かり気味に2、3番手を進み、直線では外に出してしぶとく伸びたが内を突いたローズバドに引き離されて0.6秒差の2着。4コーナーでの手応えに他馬との力差を感じさせたが、馬場の悪い内からあれほどの脚を使われては仕方なしか。この馬場で59キロを背負っていたことを考えれば内容は悪くない。パドックではまだ絶好調という感じではなかったが、金鯱賞のときよりは馬に覇気があって馬体も良く見えた。徐々に衰えているという感じがしないでもないが、もうひと踏ん張りの活躍を期待したい。陣営がどの路線を進むかも注目していきたい。

ショコットは中団のやや後ろを進み、直線でしぶとく伸びて3着を確保。渋った馬場を苦にしないタイプで持ち味を出した印象。馬体がマイナス12キロ減ってパドックではいつもより覇気がなかっただけに良く走っている。これで中山牝馬Sに続き牝馬重賞で3着。パンパンの良馬場では苦しいが、馬場が荒れるか渋って時計がかかればメンバー次第でチャンスがありそうだ。

スマイルトゥモローは前半から頭を上げて折り合いを欠き、直線に向いて全く見せ場なく7着に惨敗。エプソムCでも掛かっていたが、その不安がそのまま出た印象。さすがにこうなると武豊騎手でも成す術はなかった。馬場が渋ったオークスを勝っているように重馬場をこなせる馬だが、馬が精神的に成長しないと今後も苦しかもしれない。馬体はいいし、折り合えば切れるので能力的に駄目ということはない。今後は勢司師が彼女のハートをどうコントロールしていくのか注目していきたい。ただ闘志を押さえ込み過ぎるとスマイルトゥモローの持ち味を消す可能性もあるので、その点だけは注意が必要だ。



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