エプソムC
レース展望

96年に別定戦になったが10倍以下に収まったのは1回のみで中穴が多く出ている。今年は実力の接近したメンバーが揃い混戦模様。人気はある程度割れそうだ。どの馬も一長一短があり、これで雨でも降るとさらに難解だが、力量的にはローマンエンパイアだろう。ただ雨が降ると良くないし、Aコースで内が伸びる馬場というのは歓迎ではない。土日の競馬で内側が荒れて外差しが決まる馬場というのが条件になりそうだ。

調子がいいところではマイネルアムンゼンとノブレスオブリッジ。マイネルアムンゼンは体に柔軟性が出てここにきて2連勝。セントライト記念3着がありオープンでも見劣りしない。ただスピード決着はそれほど得意ではないのでひと雨あればといったところか。ノブレスオブリッジは前走のパドックで本格化を思わせる馬体でこれまでとは雰囲気が一変していた。今回は牡馬相手に楽ではないが、パンパンの良馬場の切れ味勝負なら好勝負できるだろう。

東京1800mがベストなのはチョウカイリョウガ。全弟ネオユニヴァーウスが2冠を制しただけに血の勢いがある。母の父クリスはオークス2着のチューニーも該当する。とにかく今最も活力のある血だ。あとはオークス馬スマイルトゥモロー、デザーモ騎手で競馬ぶりが変わってきたトレジャー、東京1800mが合いそうなヤマノブリザード、前崩れの展開でタニノエタニティあたりに人気が集まりそうだが、それほど信頼度は高くない。

穴で狙いたいのはクラフトマンシップ。目黒記念の調教診断でも指摘したがとにかく動きが変わってきた。57キロの別定は楽ではないが、馬場が多少荒れて上がりが掛かる展開になれば一発があるかもしれない。ただ連までいくかどうかは微妙なので、3連複のヒモで狙うのが面白そうだ。これから夏に向けて使い出す馬が多いのでどの馬が本気で勝ちに来たのかを見分けることがポイントのひとつだろう。

6月11日(水)時点の見解


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