愛知杯
レース回顧

前走1000万下と1600万下で負けた馬でワンツー決着。○父重賞と言っても少し情けない結果。この日はとにかく吉田稔騎手が大活躍。8Rから2→1→1→1→3着で特別3連勝。吉田稔騎手の勢いに早めに乗れた人は馬券も取り易かっただろう。土曜の川原騎手といい、関西の一流騎手が関東に遠征しているときはとにかく地方騎手に注目した方が良さそうだ。地方騎手を起用する陣営が馬を仕上げて勝負にきていることもある。

カゼニフカレテは道中後方2番手を進み、4コーナーでタフネススターの後ろから上がっていくと直線では先に抜け出したエイシンハリマーをきっちり差し切って1着。新潟の新馬戦で直線で弾けたように左回り走る馬だが、最後はエイシンを交わしたのは吉田稔騎手の執念か。それくらい凄い迫力だった。陣営によると背中が小さいので斤量が軽くなったのが良かったようだ。復帰後4回使ったが、毎年夏に調子を上げるタイプ。夏の新潟で注目できそうだ。

エイシンハリマオーは中団を進み、直線の激しい追い比べで抜け出してきたがハナ差の惜しい2着。池添騎手がほぼ完璧な競馬をしたが、最後はこの日の吉田稔騎手との勢いの差か。調教で動いていたようにパドックでは仕上がりの良さか目立っていた。暑くなると調子を上げるタイプで今年はこれで3戦連続2着。まだ条件戦に出走できるので、次走も狙い目十分。左回りがベストなので新潟に出走したら断然買い。

メジロマイヤーは果敢に逃げて最後やや失速したがしぶとく粘って3着。2000mは若干長いだけに良く踏ん張っている。パドックでは柔らかい歩様を見せ、デキは安定していいようだ。最近は重馬場で力を出せないレースが続いていたが、良馬場ならこれくらいは走れていい馬。ベストのマイルならオープン特別くらいは勝てるだろう。

タフネススターは4コーナーで一気に捲くって直線で突き抜けそうだったが、最後は脚が上がって4着まで。昨年は内をついて2着したが、大外を捲くる忙しい競馬はこの馬には合わないようだ。ストライドが大きいので直線で体勢が整ってから加速して差すというタイプ。それだけに直線の長い新潟コースがベストだろう。1800mでは勝つが2000mでは2着が多いように本質的に1800mがベストの馬。


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