新潟大賞典
2020/5/10 新潟競馬場 芝2000m

レース展望

過去10年で1番人気は[0−1−3−6]で1連対のみ。最近4年は2、3、4、3着で善戦止まりが続いている。2番人気は[2−1−0−7]で3連対、3番人気は[2−3−0−5]で5連対。6〜9番人気が3連対、10番人気以下が5連対。最近5年の馬連は357倍、51倍、119倍、108倍、78倍で全て50倍以上。ハンデ戦でかなり波乱傾向が強い。人気馬に人気薄を絡めて中穴以上を狙うのが妙味。

4歳[3−2−3−19]、5歳[3−2−2−27]、6歳[1−3−3−31]、7歳以上[3−3−2−51]で6歳以上の高齢馬が健闘している。7歳以上で3着以内に入った馬は4、5、5、6、9、10、11、13番人気。穴で高齢馬に注意。トップハンデは[2−3−1−12]で5連対。3番人気以内は[1−2−0−2]で連対率60%。57.5キロ以上のトップハンデは[0−1−0−8]で不振。

エアウィンザーは18年のチャンレンジCで重賞初制覇。昨年は金鯱賞3着、大阪杯5着、京都大賞典12着で連対できなかった。芝2000mは[4−4−2−1]で大阪杯5着を除き3着以内を確保。今回はトップハンデ57.5キロを背負う。G3では能力上位だが、長期休み明けでどこまで仕上がってくるか。昨年4月以降の重賞で三浦騎手は[0−3−2−41]。過去10年の新潟大賞典で三浦騎手は[1−1−0−3]。

ギベオンは18年の中日新聞杯で重賞初制覇。その後は[0−0−0−7]で3着以内がない。前走金鯱賞は4番手からしぶとく伸びて0.4秒差の4着。近走不振でもトップハンデ57.5キロを背負う。叩き2戦目でどこまで変わるか。岩田望騎手が騎乗する。ダイワキャグニーは芝2000m[2−0−1−5]。重賞では[0−0−2−9]で前走金鯱賞は逃げて0.4秒差の3着に粘った。前に行ってどこまで踏ん張るか。

前走大阪城Sを勝ったレッドガラン、前走但馬Sを勝ったブラヴァス、昨年のNHKマイルC2着馬ケイデンスコール、昨年のマーメイドS勝ち馬サラス、白富士S勝ち馬インビジブルレイズなど。レッドガランは昨年以降[4−1−1−2]で前走大阪城Sを2番手から抜け出して優勝。安田隆厩舎のロードカナロア産駒。重賞初挑戦で56キロは少し見込まれたか。ブラヴァスは2連勝でオープン入り。芝2000mは[3−1−1−2]。母はヴィクトリアマイルを2勝したヴィルシーナ。今週も大魔神か。


レース回顧

2020年 5月10日(日) 1回新潟2日  天候: 曇   馬場状態: 良 
11R  第42回新潟大賞典
4歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指)  芝 2000m・外   16頭立
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着枠 馬  馬名               性齢 騎手     斤量 タイム  3F  人体重     廐舎
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1 5  9  トーセンスーリヤ   牡 5 横山和生  54  1.58.6 35.0 10 482 (美)小野次郎
2 6 12  アトミックフォース 牡 4 武藤雅    54  1.58.8 35.6  7 478 (美)武藤善則
3 7 14  プレシャスブルー   牡 6 石川裕紀  54  1.58.9 34.5 14 450 (美)相沢郁
4 4  7  ブラヴァス         牡 4 柴山雄一  55  1.58.9 35.0  2 490 (栗)友道康夫
5 2  4  インビジブルレイズ 牡 6 吉田隼人  56  1.59.3 35.4  3 466 (栗)吉村圭司
6 3  6  レッドガラン       牡 5 鮫島克駿  56  1.59.4 35.0  1 514 (栗)安田隆行
7 7 13  メートルダール     牡 7 菅原明良  56  1.59.5 35.0 15 488 (美)戸田博文
8 8 16  ブラックスピネル   セ 7 丸田恭介  57  1.59.7 36.2 13 512 (栗)音無秀孝
9 1  2  エアウィンザー     牡 6 三浦皇成 57.5 1.59.8 35.7  5 508 (栗)角居勝彦
10 3  5  カツジ             牡 5 丸山元気  56  1.59.8 35.2  8 494 (栗)池添兼雄
11 6 11  ドゥオーモ         牡 7 勝浦正樹  53  1.59.8 34.8 11 476 (栗)野中賢二
12 8 15  ケイデンスコール   牡 4 中谷雄太  56  1.59.9 35.8 12 466 (栗)安田隆行
13 2  3  ギベオン           牡 5 岩田望来 57.5 1.59.9 35.7  4 516 (栗)藤原英昭
14 4  8  ダイワキャグニー   牡 6 内田博幸 57.5 2.00.1 36.4  6 516 (美)菊沢隆徳
15 5 10  サラス             牝 5 松若風馬  53  2.00.2 35.4  9 524 (栗)西村真幸
16 1  1  シャイニープリンス 牡10 団野大成  54  2.00.4 37.0 16 510 (美)深山雅史
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LAP :12.4-11.0-11.7-12.1-12.5-12.0-11.5-11.2-11.4-12.8
通過:35.1-47.2-59.7-71.7  上り:71.4-58.9-46.9-35.4  平均:1F:11.86 / 3F:35.58
単勝   9 \1940 
複勝   9 \500 / 12 \360 / 14 \1540 
枠連   5-6 \2860 (13) 
馬連   09-12 \8420 (38) 
ワイド 09-12 \2330 (29)/ 09-14 \10010 (91)/ 12-14 \8370 (83) 
馬単   09-12 \18120 (85) 
3連複 09-12-14 \109810 (298/560) 
3連単 09-12-14 \560090 (1567/3360) 

トーセンスーリヤは4番手から直線で内を突いてメンバー3位タイの35.0秒で抜け出してレースを制した。勝ちタイムは1分58秒6。アトミックホースが逃げて前半5F59.7秒の緩い流れ。後半5Fは58.9秒、上がりは35.4秒でラップは11.2−11.4−12.8秒。良発表でも緩い馬場で上がりが掛かったが、ラスト1F12.8秒で前残りというのはメンバーレベルが低いのだろう。トーセンスーリヤは昨年12月以降[3−1−1−0]で横山和騎手では[3−1−0−0]。先行してひと脚使えるタイプ。横山和騎手が好位の内をロスなく回り、直線で内を突いて持ち味を引き出した。次走は宝塚記念に向かう予定。父ローエングリンは3歳時に逃げて3着に粘っている。

アトミックフォースは前半5F59.7秒のマイペースで逃げ、メンバー10位の35.6秒でまとめて0.2秒差の2着。前走3勝クラスを勝った10番人気と7番人気がワンツーを決めた。これで左回りの芝2000mは[3−1−0−2]、逃げたときは[1−1−0−0]。ゆったりとした流れで逃げると上がりをまとめて粘り込むタイプ。ラスト1F13.0秒と掛かったが、例年より重い馬場が影響したのか差してくる馬がいなかった。馬主は吉田千津氏。前に行ったときは、なぜか流れが緩む傾向があることを考慮したい。次走はエプソムCに向かう予定。

プレシャスブルーは中団の後ろからメンバー最速の34.5秒で伸びて0.3秒差の3着。前に行った馬が粘る展開で唯一中団より後ろから伸びてきた。2走前の初富士Sでトーセンスーリヤに勝ち、前走福島民報杯で8着に終わった馬が14番人気で激走した。昨年のWASJ(2勝クラス)で58キロを背負って勝った馬。ガチンコ勝負になるWASJを勝った馬はその後出世することが多い。ただし今回はメンバー、レースレベルに恵まれた感がある。

ブラヴァスは6番手からメンバー3位タイの35.0秒で伸びて0.3秒差の4着。3着とはハナ差。最後までしぶとく伸びたが、最後にプレシャスブルーに競り負けた。2連勝したことで1〜3着馬より1キロ重い55キロを背負っていたことも響いたのだろう。母はヴィクトリアマイルを2勝したヴィルシーナ。今後も相手なりに堅実に走りそうだ。

レッドガランは後方からメンバー3位タイの35.0秒で伸びて0.8秒差の6着。直線で内を突いたが、伸び切れなかった。重賞実績のない馬が前走大阪城Sを勝って56キロというのは少し見込まれたのだろう。芝1800mは[4−0−0−2]、芝2000mは[0−0−1−1]。ベストは芝1800mか。



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