2020年 4月12日(日) 2回阪神6日 天候: 雨 馬場状態: 重
11R 第80回桜花賞
3歳・オープン・G1(定量) (牝)(国際)(指定) 芝 1600m・外 18頭立
------------------------------------------------------------------------------
着枠 馬 馬名 性齢 騎手 斤量 タイム 3F 人体重 廐舎
------------------------------------------------------------------------------
1 5 9 デアリングタクト 牝 3 松山弘平 55 1.36.1 36.6 2 466 (栗)杉山晴紀
2 8 17 レシステンシア 牝 3 武豊 55 1.36.3 38.2 1 482 (栗)松下武士
3 2 3 スマイルカナ 牝 3 柴田大知 55 1.36.6 38.6 9 416 (美)高橋祥泰
4 6 11 クラヴァシュドール 牝 3 M.デム 55 1.36.8 37.1 6 442 (栗)中内田充
5 7 14 ミヤマザクラ 牝 3 福永祐一 55 1.36.9 37.8 7 470 (栗)藤原英昭
6 2 4 サンクテュエール 牝 3 ルメール 55 1.36.9 38.1 3 456 (美)藤沢和雄
7 5 10 フィオリキアリ 牝 3 藤井勘一 55 1.37.1 37.2 14 434 (栗)清水久詞
8 3 5 マルターズディオサ 牝 3 田辺裕信 55 1.37.2 38.8 5 440 (美)手塚貴久
9 8 18 エーポス 牝 3 岩田康誠 55 1.37.3 38.0 11 458 (栗)北出成人
10 4 8 リアアメリア 牝 3 川田将雅 55 1.37.3 38.0 4 478 (栗)中内田充
11 1 2 チェーンオブラブ 牝 3 石橋脩 55 1.37.5 37.7 16 466 (美)小笠倫弘
12 7 13 マジックキャッスル 牝 3 浜中俊 55 1.37.6 37.8 8 424 (美)国枝栄
13 8 16 ケープコッド 牝 3 岩田望来 55 1.37.7 37.8 18 464 (美)高柳瑞樹
14 6 12 インターミッション 牝 3 石川裕紀 55 1.37.7 38.3 13 406 (美)手塚貴久
15 4 7 ヒルノマリブ 牝 3 北村友一 55 1.37.8 37.6 15 486 (栗)北出成人
16 3 6 ウーマンズハート 牝 3 藤岡康太 55 1.38.2 39.4 10 460 (栗)西浦勝一
17 1 1 ナイントゥファイブ 牝 3 松田大作 55 1.39.7 41.0 17 468 (栗)西園正都
18 7 15 ヤマカツマーメイド 牝 3 池添謙一 55 1.39.9 41.5 12 476 (栗)池添兼雄
------------------------------------------------------------------------------
LAP :12.4-11.2-11.3-11.6-11.5-11.7-12.6-13.8
通過:34.9-46.5-58.0-69.7 上り:72.5-61.2-49.6-38.1 平均:1F:12.01 / 3F:36.04
単勝 9 \420
複勝 9 \190 / 17 \170 / 3 \730
枠連 5-8 \1040 (2)
馬連 09-17 \1110 (1)
ワイド 09-17 \490 (1)/ 03-09 \2880 (31)/ 03-17 \2480 (28)
馬単 09-17 \1930 (1)
3連複 03-09-17 \12590 (45/816)
3連単 09-17-03 \47760 (196/4896)
デアリングタクトは中団の後ろを進み、直線で外からメンバー最速の36.6秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは1分36秒1(重)。スマイルカナが逃げて前半3F34.9秒、5F58.0秒でレースの上がりは38.1秒、ラップは11.7−12.6−13.8秒。ハイペースで上がりの掛かる消耗戦になった。デアリングタクトは直線に向いたときに前とかなり差があったが、2着レシステンシアを1.6秒上回る強烈な末脚で差し切った。重馬場、ハイペースの消耗戦でかなり厳しいレースになったが、最速上がりで差し切って能力を証明。クラシックで活躍できるとみて相馬眼ニュースで取り上げた馬がデビューから3連勝で桜花賞を制した。距離をこなすタイプ。オークス、秋華賞も勝って無敗の3冠馬が誕生する可能性がある。オークスは今回重馬場で激走した反動がないことが条件。松山騎手は土日重賞連勝。今年重賞6勝は単独トップとなった。
レシステンシアは2番手からメンバー12位の38.2秒でしぶとく伸びて0.2秒差の2着。重馬場でハイペースで飛ばしてラスト3Fは11.7−12.6−13.9秒と一杯になったが、差してきた馬がデアリングタクトしかいなかった。阪神JFを1分32秒7のレコードで5馬身差で圧勝した馬が底力を見せた。1200m通過は1分9秒7だったが、同日の大阪−ハンブルクC(3勝クラス)は1分9秒9だった。レシステンシアはスピード能力が高く、これから馬体がマッチョ化してくるとスプリンターになるのではないか。次走はルメール騎手でNHKマイルCに向かう予定。16年にメジャーエンブレム(ルメール騎手)が逃げ切った(前半5F57.7秒、勝ちタイム1分32秒8)ときのようなレースになりそうだ。
スマイルカナはハナを切ってハイペースで飛ばし、直線でレシステンシに交わされてからもしぶとく粘って0.5秒差の3着。上がりはメンバー14位の38.6秒。この上がりなら差し馬が突っ込んでもおかしくないが、重馬場で消耗戦になり過ぎたこともあるのだろう。母は地力系のダート馬エイシンクールディ。416キロの小柄な牝馬がハイペースで飛ばしてここまで粘ったのだから大したもの。ビッグレッドファームで相当に鍛えられたのだろう。次走はオークスに向かう予定。大逃げがあるかもしれない。
クラヴァシュドールは7番手につけたが、勝負どころで外から来られて13番手に下がり、直線で内からメンバー2位の37.1秒で伸びて0.7秒差の4着。3着スマイルカナの上がりを1.5秒上回ったが、それでも交わせなかった。もう少しスムーズなら3着に来れたのではないか。次走はオークス。ハーツクライ産駒で距離はこなすか。軽い馬場で速い上がりのレースになるようなら注意したい。
ミヤマザクラは好位につけたが、勝負どころで外から来られて位置取りが悪くなり、メンバー6位タイの37.8秒で上がって0.8秒差の5着。福永騎手は3コーナー過ぎからノメりっぱなしだったとコメント。タフな馬場をこなすタイプだが、ここまで悪化すると厳しかったか。次走は武豊騎手でオークスに向かう予定。
フィオリキアリは後方3番手からメンバー3位の37.2秒で馬群を捌きながら追い込んで1.0秒の7着。直線で捌きながら伸びてトップギアに入らなかった。位置取りが後ろ過ぎたが、小柄な牝馬がタフな馬場をこなして能力を示した。キズナ産駒は他馬が苦しくなったところでひと伸びする。賞金的にオークスに出走できるかは微妙だが、出走したら注意したい。
|