ニュージーランドT
2020/4/11 中山競馬場 芝1600m

レース展望

過去10年で1番人気は[3−2−1−4]で5連対。単勝2倍台は[0−0−1−2]、3倍台は[3−2−0−1]、4倍台は[0−0−0−1]。前走重賞で4〜6着に負けた馬は[2−0−1−0]で堅実。2番人気は[3−2−2−3]で5連対、3番人気は[0−2−0−8]で2連対。6〜9番人気、10番人気以下は各3連対。最近5年の馬連は29倍、221倍、293倍、9倍、27倍で荒れている。

連対馬20頭のうち16頭が前走5着以内。前走重賞で5着以内に入った馬が活躍している。前走6、6、8、9着から連対した4頭は前2走とも重賞に出走していた。前走10着以下は[0−0−1−24]で3着止まり。関東馬[1−4−5−78]、関西馬[9−6−5−50]で関東馬は1勝のみ。12番人気で勝った2頭は関西牡馬で前走重賞で5、6着に負けていた。大穴で前走重賞で5着前後に負けた関西牡馬に注意。

ルフトシュトロームは中山芝1600mの新馬、1勝クラスを2連勝。新馬戦は2番手からメンバー最速の35.0秒で抜け出して1分37秒3で3馬身半差で圧勝。1勝クラスは中団からメンバー最速の34.5秒で差し切り1分34秒8で優勝。ノーステッキで楽勝だった。サンデーレーシングで3200万円で募集された堀厩舎のキンシャサノキセキ産駒。先週のダービー卿CTをクルーガーで勝った石橋脩騎手が騎乗する。

ハーモニーマゼランは芝1600m[2−1−2−0]、中山芝1600mは[2−1−0−0]。ジュニアCでサクセッションの2着、クロッカスSでラウダシオンの2着がある。前走中山芝1600mの1勝クラスは前半5F57.3秒のハイペースで逃げて1分33秒8で優勝。単勝1.1倍の断然人気に応えた。過去10年でキャリア8戦は[1−2−3−18]で3連対。大野騎手とは[1−2−0−0]で好相性。

前走フラワーC3着のシーズンズギフト、前走1勝クラスを勝ったオーロラフラッシュ、新潟2歳S2着&デイリー杯2歳S3着のペールエール、レイデオロの半弟ブソルティスモ、前走フィリーズレビュー4着のカリオストロ、デイリー杯2歳S2着馬ウイングレイテストなど。シーズンズギフトは前走フラワーCで好位から伸び切れず0.4秒差の3着。初めての速い流れに戸惑ったか。過去10年で牝馬は[0−1−2−13]。


レース回顧

2020年 4月11日(土) 3回中山5日  天候: 晴   馬場状態: 良 
11R  第38回ニュージーランドT
3歳・オープン・G2(馬齢) (牡・牝)(国際)(指定)  芝 1600m   16頭立
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着枠 馬  馬名               性齢 騎手     斤量 タイム  3F  人体重     廐舎
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1 6 11  ルフトシュトローム 牡 3 石橋脩    56  1.33.0 34.2  2 482 (美)堀宣行
2 7 14  シーズンズギフト   牝 3 津村明秀  54  1.33.1 34.5  5 472 (美)黒岩陽一
3 8 16  ウイングレイテスト 牡 3 横山武史  56  1.33.1 34.3  7 490 (美)青木孝文
4 6 12  アブソルティスモ   牡 3 北村宏司  56  1.33.5 35.4  9 500 (美)藤沢和雄
5 4  7  ソウルトレイン     牡 3 田辺裕信  56  1.33.5 35.4  8 464 (栗)西村真幸
6 5 10  ハーモニーマゼラン 牡 3 大野拓弥  56  1.33.6 35.8  3 516 (美)牧光二
7 5  9 $オーロラフラッシュ 牝 3 ルメール  54  1.33.8 35.2  1 456 (美)藤沢和雄
8 4  8  コウソクスピード   牡 3 丸山元気  56  1.34.0 35.7 12 518 (美)中舘英二
9 8 15  グレイトホーン     牡 3 野中悠太  56  1.34.2 35.2 16 480 (美)根本康広
10 2  3  マイネルグリット   牡 3 国分優作  56  1.34.4 36.5 11 488 (栗)吉田直弘
11 7 13  シャチ             牡 3 山田敬士  56  1.34.6 35.0 13 456 (美)小桧山悟
12 2  4  フルートフルデイズ 牝 3 木幡巧也  54  1.34.7 36.3 15 456 (栗)浜田多実
13 1  2  カリオストロ       牝 3 ヒューイ  54  1.34.7 37.1  4 454 (栗)加用正
14 3  6  ソングオブザハート 牝 3 川又賢治  54  1.35.1 36.1 14 410 (栗)寺島良
15 3  5  ペールエール       牡 3 北村友一  56  1.35.1 36.5  6 506 (栗)安田隆行
16 1  1  カフェサンドリヨン 牝 3 内田博幸  54  1.35.1 37.3 10 462 (美)古賀慎明
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LAP :12.3-10.9-11.0-11.7-11.7-11.7-11.9-11.8
通過:34.2-45.9-57.6-69.3  上り:69.8-58.8-47.1-35.4  平均:1F:11.63 / 3F:34.88
単勝   11 \460 
複勝   11 \200 / 14 \230 / 16 \340 
枠連   6-7 \1300 (4) 
馬連   11-14 \1770 (4) 
ワイド 11-14 \670 (4)/ 11-16 \1290 (18)/ 14-16 \1350 (20) 
馬単   11-14 \2910 (6) 
3連複 11-14-16 \8880 (35/560) 
3連単 11-14-16 \34500 (96/3360) 

ルフトシュトロームは出遅れて後方を進み、外を回ってメンバー最速の34.2秒で差し切りレースを制した。勝ちタイムは1分33秒0。カリオストロが逃げて前半5F57.6秒のハイペース。レースの上がりは35.4秒、ラップは11.7−11.9−11.8秒でラスト1Fが尻上がり。追い込み馬が上位を独占した。ルフトシュトロームは勝負どころで大外からウイングレイテストに来られてかなり厳しいレースになったが、最後にひと伸びしてシーズンズギフトに交わし重賞初制覇。速い流れで最後まで11秒台のラップが続いたようにレースレベルは高い。これでデビューから3連勝で上がりは全て最速。まだ馬体に緩さはあるが、かなりの能力がある。次走はNHKマイルC。初の左回りが課題になるが、さらに仕上げが進めば勝ち負けできそうだ。

シーズンズギフトは後方から外を回ってメンバー3位の34.5秒で抜け出したが、最後に交わされて0.1秒差の2着。津村騎手がタイミング良く抜け出したが、勝ったルフトシュトロームが強過ぎた。前走フラワーCは好位から伸び切れず3着に終わったが、距離1F短縮し差すレースをして走りが一変した。レース後に数日して右前脚に軽度の骨折が判明。休養することになった。

ウイングレイテストは大外からメンバー2位の34.3秒で追い込んで0.1秒差の3着。タフなレースになったデイリー杯2歳Sで内から馬群を捌いて2着に突っ込んだ馬。今回も速い流れでタフなレースになり、大外からいい脚を長く使って突っ込んだ。速い持ちタイムがなかった馬が1分33秒1で走ったことは今後に繋がる。次走はNHKマイルC。好走しても人気にならないタイプ。タフなレースになるようなら注意したい。

ハーモニーマゼランは2番手につけたが、直線で一杯になって0.6秒差の6着。前走1勝クラスを勝ったときは前半5F57.3秒で逃げて1分33秒8で逃げ切ったが、今回は前半5F57秒6で走破タイムは1分33秒6。ハイペースで前に行って自分の力は出している。こういう前に行くレースを続けていけば、メンバー次第でチャンスがありそうだ。

オーロラフラッシュは中団の後ろからメンバー5位タイの35.2秒で上がって0.8秒差の7着。マイル戦では必ず1、2位の上がりを繰り出していたが、今回はこれまでにない速い流れで追走に苦労したことで伸び切れなかった。末脚のしっかりした馬。もう少し緩い流れで上がりの速いレースが合っている。



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