共同通信杯
2020/2/16 東京競馬場 芝1800m

レース展望

過去10年で1番人気は[1−3−2−4]で1勝のみ。単勝1倍台は[0−3−1−2]、2倍台は[1−0−1−1]、3倍台は[0−0−0−1]。2番人気は[2−2−1−5]で4連対、3番人気は[4−2−2−2]で6連対。最近5年の馬連は7倍、96倍、34倍、50倍、3倍。中穴を狙うのが妙味。

連対馬15頭が前走連対、18頭が前走3着以内。前走4、5着は[0−0−0−12]、6〜9着は[0−1−1−20]、10着以下は[0−0−2−10]。前走3着以内に入った馬に注目。6番人気で連対した4頭のうち3頭に芝2000mで1着があり、残る1頭に芝1800mで1着があった。このタイプに注意。

マイラプソディは新馬、野路菊S、京都2歳Sを最速上がりで3連勝。前走京都2歳Sは後方から最速の35.9秒で差し切って2分1秒5で2馬身差で圧勝。友道厩舎のハーツクライ産駒。左回りと渋った馬場は中京の新馬戦、芝1800mは野路菊Sで経験済み。過去10年で武豊騎手は[0−0−1−4]で3着止まり。

フィリオアレグロは東京芝2000mの新馬戦を4番手から3位の34.4秒で抜け出して2分1秒7(重)で優勝。2着レッドルレーヴは次走未勝利戦を勝っている。堀厩舎の管理馬でサトノクラウンの半弟。新馬戦で東京の道悪を経験している。過去10年で前走新馬戦は[1−1−0−5]。鞍上はMデムーロ騎手。

札幌2歳S3着馬ダーリントンホール、前走京成杯4着のビターエンダー、未勝利&きんもくせい特別を連勝したココロノトウダイ、前走新馬戦を勝ったサトノインプレッサなど。ダーリントンホールは札幌2歳Sで0.5秒差の3着。前走葉牡丹賞は0.2秒差の3着。馬主はゴドルフィン。東京コースで一変するか。

ビターエンダーは前走京成杯で中団の後ろから伸びて0.5秒差の4着。相沢厩舎のオルフェーヴル産駒。叩き2戦目、東京コースでどこまで変わるか。ミナリク騎手に乗り替わる。ココロノトウダイは芝1800mで[2−1−0−0]で上がりは全て最速。フェアリーポルカの半弟。4戦連続で丸山騎手が騎乗する。


レース回顧

2020年 2月16日(日) 1回東京6日  天候: 曇   馬場状態:稍重
11R  第54回共同通信杯
3歳・オープン・G3(別定) (国際)(特指)  芝 1800m   9頭立
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着枠 馬  馬名               性齢 騎手     斤量 タイム  3F  人体重     廐舎
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1 6  6 $ダーリントンホール 牡 3 ルメール  56  1.49.6 34.1  3 526 (美)木村哲也
2 2  2  ビターエンダー     牡 3 ミナリク  56  1.49.6 34.3  4 460 (美)相沢郁
3 7  7  フィリオアレグロ   牡 3 M.デム  56  1.50.3 34.6  2 490 (美)堀宣行
4 8  8  マイラプソディ     牡 3 武豊      57  1.50.3 34.3  1 508 (栗)友道康夫
5 3  3  ココロノトウダイ   牡 3 丸山元気  56  1.50.4 34.9  5 528 (美)手塚貴久
6 4  4  シングンバズーカ   牡 3 柴田善臣  56  1.50.4 34.6  7 474 (美)高市圭二
7 1  1 $エン               牡 3 柴田大知  54  1.51.4 36.0  6 466 [地]河津裕昭
8 8  9  シコウ             牡 3 木幡巧也  56  1.51.5 35.4  8 456 (美)牧光二
9 5  5  アジュバント       牡 3 幸英明    56  1.52.0 36.0  9 452 (美)上原博之
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LAP :13.2-11.9-12.5-12.9-12.7-12.1-11.2-11.4-11.7
通過:37.6-50.5-63.2-75.3  上り:72.0-59.1-46.4-34.3  平均:1F:12.18 / 3F:36.53
単勝   6 \600 
複勝   6 \310 / 2 \460 / 7 \310 
枠連   2-6 \2550 (11) 
馬連   02-06 \2580 (10) 
ワイド 02-06 \660 (10)/ 06-07 \410 (5)/ 02-07 \610 (8) 
馬単   06-02 \4540 (15) 
3連複 02-06-07 \2460 (9/84) 
3連単 06-02-07 \16600 (57/504) 

ダーリントンホールは中団から勝負どころでルメール騎手が押し上げ、メンバー2位タイの34.1秒で激しい叩き合いを制した。勝ちタイムは1分49秒6(稍重)。ビターエンダーが逃げて前半5F63.2秒のスローペース。ラスト3Fは11.2−11.4−11.7秒。前につけて上がりをまとめた馬で決着。雨が降らず、馬場が悪化しなかった。ダーリントンホールは勝ち切れないレースが続いていたが、ノビノビと走れる広い東京コース、渋った馬場で新味を出した。スローペースだったが、最速上がりを繰り出した勝ったことは今後に繋がりそうだ。次走は皐月賞に直行することになりそうだ。

ビターエンダーは前半5F63.2秒のスローペースで逃げ、メンバー2位タイの34.3秒で伸びてハナ差の2着。前走京成杯は差すレースで届かなかったが、今回はスローで逃げて上がりをまとめて粘り込んだ。馬場がそれほど悪化しなかったこともプラスに働いている。東京芝2000mの未勝利戦を2分00秒3で3馬身差で圧勝した馬。ミナリク騎手がスローで逃げたこともあるが、広い東京で走りが一変した。賞金を加算できたため、次走は皐月賞に直行することになりそうだ。

フィリオアレグロは好位からメンバー4位タイの34.6秒でしぶとく伸びて0.7秒差の4着。追い込んできたマイラプソディの追撃を頭差凌ぎ切った。馬体が18キロ増えて少し太かったが、それを考えるとよく走っている。サトノクラウンの半弟。緩い馬場も合っているのだろう。

マイラプソディはメンバー後方から2位タイの34.3秒で追い込んで0.7秒差の4着。スローの上がり勝負で位置取り負け。賞金が足りているため、渋った馬場で無理しなかったのではないか。次走は皐月賞に直行する予定。

ココロノトウダイは先頭に立った後に控えるチグハグなレースで直線で伸び切れず0.8秒差の5着。逃げたビターエンダーが2着に粘っているだけに控えたことが堪えている。休み明けで馬体が12キロ増えていたこと影響している。



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