クイーンC
2020/2/15 東京競馬場 芝1600m

レース展望

過去10年で1番人気は[5−1−1−3]で6連対。単勝1倍台は[2−0−0−1]、2倍台は[3−0−0−2]だが、3倍台は[0−1−1−0]は未勝利。2番人気は[3−1−3−3]、3番人気は[1−3−0−6]で各4連対。最近5年の馬連は17倍、13倍、13倍、40倍、2倍で中穴までに収まっている。

連対馬17頭が前走5着以内。6着以下から連対した3頭は前走重賞で6着だった。前走重賞で2〜6着に負けた馬が巻き返すことが多い。前走10着以下は[0−0−1−14]。前走1勝クラスは連対が条件。関東馬は[7−7−7−91]、関西馬は[3−3−4−21]。穴で芝1600m実績のある関東馬に注意。

ルナシオンは東京芝1800mの新馬戦をメンバー3位の34.3秒で差し切り1分53秒0(稍重)で優勝。藤沢和厩舎の管理馬で半兄スワーヴリチャードは共同通信杯を勝っている。同コース、道悪を経験しているのは強み。過去10年で前走新馬戦は[0−1−2−12]。ルメール騎手がデータを破って持ってくるか。

マジックキャッスルはサフラン賞でクビ差の2着に負けたが、勝ったマルターズディオサは阪神JFで2着に入った。前走ファンタジーSはに1馬身差の2着に負けたが、勝ったレシステンシアは阪神JFを制した。国枝厩舎の管理馬でソーグリッタリングの半妹。初の左回りに戸惑わなければ。フォーリー騎手に乗り替わる。

京都2歳S2着馬ミヤマザクラ、新馬&百日草特別を連勝したホウオウピースフル、新馬戦を圧勝したアカノニジュウイチ、前走千両賞を勝ったシャンドフルールなど。今週もDコースで行われる。過去10年でノーザンF生産馬は[5−5−5−19]、社台F生産馬は[1−2−2−24]。今年も社台系生産馬に注目。

ミヤマザクラは京都2歳Sでマイラプソディに0.3秒差の2着。マウントロブソン、ポポカテペトル、ボスジラの全妹。距離短縮で新味を出すか。ホウオウピースフルは前走百日草特別をメンバー最速の33.6秒で抜け出して2馬身差で圧勝。大竹厩舎のブラストワンピースの半妹。久々でどこまで仕上がってくるか。


レース回顧

2020年 2月15日(土) 1回東京5日  天候: 曇   馬場状態: 良 
11R  第55回デイリー杯クイーンカップ
3歳・オープン・G3(別定) (牝)(国際)(特指)  芝 1600m   14頭立
------------------------------------------------------------------------------
着枠 馬  馬名               性齢 騎手     斤量 タイム  3F  人体重     廐舎
------------------------------------------------------------------------------
1 1  1  ミヤマザクラ       牝 3 福永祐一  54  1.34.0 34.3  2 464 (栗)藤原英昭
2 6  9  マジックキャッスル 牝 3 フォーリ  54  1.34.0 33.4  4 430 (美)国枝栄
3 4  5  セイウンヴィーナス 牝 3 野中悠太  54  1.34.1 34.1 12 446 (美)本間忍
4 6 10  アカノニジュウイチ 牝 3 横山典弘  54  1.34.3 33.6  5 448 (美)尾関知人
5 4  6  シャンドフルール   牝 3 武豊      54  1.34.4 34.3  6 494 (栗)松永幹夫
6 7 12  ホウオウピースフル 牝 3 田辺裕信  54  1.34.6 34.5  3 476 (美)大竹正博
7 8 13  チアチアクラシカ   牝 3 吉田豊    54  1.34.7 34.3  8 494 (美)堀井雅広
8 5  8  サナチャン         牝 3 武士沢友  54  1.34.7 34.5 11 420 (美)武藤善則
9 7 11  アールクインダム   牝 3 北村宏司  54  1.34.8 34.9  9 468 (美)伊藤大士
10 3  3  ルナシオン         牝 3 ルメール  54  1.34.9 34.6  1 458 (美)藤沢和雄
11 3  4  アミークス         牝 3 岩田康誠  54  1.35.4 35.5  7 450 (美)栗田徹
12 5  7  ヤマニンプレシオサ 牝 3 江田照男  54  1.35.4 35.0 13 462 (美)星野忍
13 2  2  メルテッドハニー   牝 3 柴田善臣  54  1.35.5 35.7 14 398 (美)大江原哲
14 8 14  インザムービー     牝 3 石橋脩    54  1.35.8 38.1 10 468 (栗)牧田和弥
------------------------------------------------------------------------------
LAP :12.1-11.0-11.2-11.4-12.0-11.9-12.7-11.7
通過:34.3-45.7-57.7-69.6  上り:70.9-59.7-48.3-36.3  平均:1F:11.75 / 3F:35.25
単勝   1 \380 
複勝   1 \160 / 9 \190 / 5 \2610 
枠連   1-6 \640 (2) 
馬連   01-09 \960 (3) 
ワイド 01-09 \390 (2)/ 01-05 \8390 (41)/ 05-09 \9620 (44) 
馬単   01-09 \1700 (3) 
3連複 01-05-09 \39360 (76/364) 
3連単 01-09-05 \119180 (298/2184) 

ミヤマザクラは1枠1番から2番手につけ、メンバー4位タイの34.3秒で抜け出してレースを制した。勝ちタイムは1分34秒0。インザムービーが逃げて前半5F57.7秒のハイペース。2番手以下は離れており、実質は平均ペース。大逃げする馬がいると2番手につけた馬が勝つことが多いが、その通りの結果になった。ミヤマザクラは洋芝の札幌でレコード勝ちした馬。少し重い馬場で地力を発揮した。初のマイル戦でこれまでとは流れが違ったが、正攻法のレースで勝ったように地力がある。福永騎手は今後に向けて差すレースをしたかったようだ。これまで長い距離を使ってきたが、馬体的にマイルにも適性がある。今後は桜花賞に直行することになりそうだ。

マジックキャッスルは後方からメンバー最速の33.4秒で追い込んでクビ差の2着。重賞勝ち馬はおらず、重賞で2着がある馬が2頭いたが、その2頭のワンツー決着になった。サフラン賞でマルターズディオサ(阪神JF2着)にクビ差の2着、ファンタジーSでレシステンシア(阪神JF1嫡)に1馬身差の2着に入ったのはダテではないことを示した。左回り、芝1600mをこなして最速上がりを繰り出したことを評価したい。国枝厩舎の管理馬でソーグリッタリングの半妹。次走は桜花賞に直行する予定。

セイウンヴィーナスは好位の内から馬群を捌いてメンバー3位の34.1秒で伸びて0.1秒差の3着。前走フェアリーS9着馬が12番人気で激走した。同コースの未勝利戦を後方からメンバー最速の34.5秒で差し切った馬。カレンブラックヒル産駒で流れが速くなったのが良かったか。

アカノニジュウイチは最後方からメンバー2位の33.6秒で内から追い込んで0.3秒差の4着。大逃げする馬がいる展開で最後方からでは厳しかった。レノヴァールの半妹で馬体のバランスが良く、まとまり感がある。もう少しキャリアを積んでレースが上手くなれば走ってくる。

ホウオウピースフルは7番手からメンバー7位タイの34.5秒で伸びて0.6秒差の6着。速い流れを経験していないこともあるが、田辺騎手が控え過ぎて切れ負けした。今後は距離を延ばすことになりそう。ブラストワンピースの半妹で体力と高速ラップの持続力を備えている。距離延長で一変に注意。



[Home]