フェアリーS
2020/1/13 中山競馬場 芝1600m

レース展望

過去10年で1番人気は[2−1−1−6]で3連対。最近5年は8、7、2、6、5着で1連対のみ。2番人気は[1−1−2−6]で2連対、3番人気は[3−0−1−6]で3連対。6〜9番人気が3連対、10番人気以下が7連対。7年で10番人気以下が連対して荒れている。最近5年の馬連は322倍、56倍、59倍、32倍、28倍で全て中穴以上。人気馬に10番人気以下を絡めて中穴以上を狙うのが妙味。

前走勝ち馬が10連対。新馬&未勝利戦勝ち馬でも通用している。以前は阪神JFで負けた馬が巻き返したが、最近は前走未勝利戦、1勝クラスを使った馬が活躍している。穴で前走1勝クラスで惨敗した馬に注意。6番人気以下で連対した10頭のうち7頭に芝1800m経験があり、5頭に芝1800mで3着以内があった。芝1600mより長い距離を経験した馬が穴をあけている。穴で芝1800m経験がある馬に注意。

アヌラーダプラは中山芝1600mの新馬戦を3番手からメンバー最速タイの34.0秒で抜け出して1分37秒8で優勝。直線では鞭を入れておらず、最後は流す余裕があった。前走東京芝1400mの1勝クラスは中団の後ろからメンバー最速の33.3秒で差し切って1分21秒0で優勝。0.7秒差の3着グランチェイサーは京王杯2歳Sで0.7秒差の4着だった。キャロットファームで3600万円で募集された萩原厩舎のキングカメハメハ産駒でディーパワンサの半妹。三浦騎手からルメール騎手に乗り替わる。

シャインガーネットは中山芝1600mの新馬戦を好位からメンバー2位の34.7秒で抜け出して1分35秒6で優勝。2、3着馬はその後芝1600mの未勝利戦を勝っている。前走赤松賞は中団から早めに押し上げ、メンバー3位の33.6秒で抜け出して1分34秒4で優勝。セレクトセールで3456万円で取り引きされた栗田厩舎のオルフェーヴル産駒で半兄にアドマイヤサガスがいる。レースセンスが良く、中団より前につけてひと脚使えるタイプ。先週の中山で8勝したマーフィー騎手に乗り替わる。

新馬戦を圧勝したダイワクンナナ、前走ひいらぎ賞を勝ったスマイルカナ、前走つわぶき賞を勝ったペコリーノロマーノ、札幌の新馬戦を圧勝したポレンティア、前走赤松賞4着のチェーンオブラブなど。ダイワクンナナは東京芝1600mの新馬戦を3番手からメンバー最速の34.8秒で抜け出して1分35秒6で3馬身差で圧勝。国枝厩舎のノヴェルスト産駒で母は名牝ダーワスカーレット。それほど切れるタイプではなさそうなため、上がりの掛かる中山に替わるのは良さそう。好位につけてしぶとさを発揮するか。

スマイルカナは前走ひいらぎ賞を前半5F60.4秒で逃げ、メンバー4位の34.4秒でまとめて1分34秒8で優勝。クビ差の2着サクラトゥジュールは次走ジュニアCで1分33秒8で走って0.4秒差の3着に入った。ディープインパクト産駒で近親にエイシンヒカリがいる。柴田大騎手がマイペースに持ち込んで粘り込むか。ペコリーノロマーノは前走つわぶき賞を好位からメンバー3位タイの34.5秒で差し切って1分21秒8で優勝。左回りの芝1400mで2戦2勝。右回り、芝1600mを克服できるかがカギ。


レース回顧

2020年 1月13日(祝) 1回中山5日  天候: 晴   馬場状態: 良 
11R  第36回フェアリーS
3歳・オープン・G3(別定) (牝)(国際)(特指)  芝 1600m   16頭立
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着枠 馬  馬名               性齢 騎手     斤量 タイム  3F  人体重     廐舎
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1 1  1  スマイルカナ       牝 3 柴田大知  54  1.34.0 35.0  3 420 (美)高橋祥泰
2 4  8  チェーンオブラブ   牝 3 石橋脩    54  1.34.4 34.4  7 458 (美)小笠倫弘
3 3  5  ポレンティア       牝 3 池添謙一  54  1.34.6 35.0  5 492 (美)田中博康
4 5 10  シャインガーネット 牝 3 マーフィ  54  1.34.6 35.3  2 460 (美)栗田徹
5 2  3  ソーユーフォリア   牝 3 武藤雅    54  1.34.7 35.4  9 444 (美)高柳瑞樹
6 6 11  アヌラーダプラ     牝 3 ルメール  54  1.34.8 35.0  1 464 (美)萩原清
7 5  9  ウインドラブリーナ 牝 3 鮫島良太  54  1.35.3 35.4 13 414 (栗)飯田雄三
8 6 12  フルートフルデイズ 牝 3 木幡巧也  54  1.35.4 35.0 16 452 (栗)浜田多実
9 3  6  セイウンヴィーナス 牝 3 野中悠太  54  1.35.4 34.6 12 446 (美)本間忍
10 7 13  メイプルプレゼント 牝 3 横山和生  54  1.35.4 35.1 15 444 (美)高市圭二
11 7 14  カインドリー       牝 3 田辺裕信  54  1.35.4 35.8  8 440 (美)田村康仁
12 8 16  ハローキャンディ   牝 3 ミナリク  54  1.35.5 34.9 10 434 (美)久保田貴
13 2  4  ダイワクンナナ     牝 3 北村宏司  54  1.35.7 36.5  4 494 (美)国枝栄
14 4  7  ペコリーノロマーノ 牝 3 吉田隼人  54  1.35.8 36.3  6 438 (美)久保田貴
15 1  2  ウィーンソナタ     牝 3 大野拓弥  54  1.36.3 36.3 14 486 (美)伊藤圭三
16 8 15  ニシノステラ       牝 3 藤田菜七  54  1.37.3 37.1 11 430 (美)小西一男
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LAP :12.1-11.1-11.7-12.1-12.0-11.8-11.2-12.0
通過:34.9-47.0-59.0-70.8  上り:70.8-59.1-47.0-35.0  平均:1F:11.75 / 3F:35.25
単勝   1 \840 
複勝   1 \280 / 8 \380 / 5 \330 
枠連   1-4 \1930 (9) 
馬連   01-08 \4510 (15) 
ワイド 01-08 \1380 (14)/ 01-05 \1510 (15)/ 05-08 \2160 (23) 
馬単   01-08 \8320 (29) 
3連複 01-05-08 \15040 (44/560) 
3連単 01-08-05 \93230 (262/3360) 

スマイルカナはハナを切って前半3F34.9秒、5F59.0秒で進み、メンバー4位タイの35.0秒で上がって2馬身半差でレースを制した。1枠1番から楽にハナを切って内ラチ沿いをマイペースで進め、直線で後続を引き離して快勝。競りかける騎手がおらず、誰かの快気祝いなのか、どうぞ勝ってくださいというレースだった。人気のシャインガーネット、アヌラーダプラが弱過ぎたこともあるか。次走はチューリップ賞に向かう予定。小柄な牝馬だけに長距離輸送の克服が課題。連勝したひいらぎ賞は2番枠、フェアリーSは1番枠だったことも考慮しておきたい。

チェーンオブラブは中団の後ろからメンバー最速の34.4秒で伸びて0.4秒差の2着。道中ロスを少なくし、4コーナーで外に出すと最後に切れる脚を使って2着に突っ込んだ。馬体が10キロ減って細くなっていたが、石橋騎手が目一杯に追って持ってきた。賞金を加算できたため、ひと息入れることになりそう。次走は馬体減で激走した反動がないか注意したい。

ポレンティアは中団の内から早めに押し上げ、メンバー4位タイの35.0秒で伸びて0.6秒差の3着。キャリア1戦、休み明けで3着なら上々といえる。時計、上がりが掛かる馬場も良かったのだろう。田中博厩舎はOP特別[0−1−2−3]、重賞[0−0−1−11]でまだ勝ったことがなく、OP以上で5番人気以内では[0−0−3−5]で連対がない。人気でも過信しないようにしたい。

シャインガーネットは2番手から伸び切れず0.6秒差の4着。マーフィー騎手が騎乗してスマイルカナに完敗。オルフェーヴル産駒。現時点では展開に恵まれないとOPでは厳しそうだ。

アヌラーダプラは6番手の外kら伸び切れず0.8秒差の6着。外枠から外を回って力みながら走っていた。ルメール騎手は距離が長いとコメント。馬体ではなく、気性が短距離向きなのだろう。



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