ジャパンC
2019/11/24 東京競馬場 芝2400m

レース展望

過去10年で1番人気は[4−2−2−2]で6連対。単勝1倍台は[1−1−0−0]、2倍台は[1−1−2−0]、3倍台は[2−0−0−2]。今年は人気が割れて3倍以上か。2番人気は[1−2−2−5]で3連対、3番人気は[1−1−0−8]で2連対。連対馬17頭が5番人気以内、残る3頭は6、7、7番人気。最近5年の馬連は41倍、101倍、25倍、17倍、5倍で中穴決着が多い。

関東馬[1−1−2−32]、関西馬[9−9−8−65]。5番人気以内の関西馬が15連対。関東馬は1、2番人気[1−1−0−1]だが、3番人気以下[0−0−2−31]で3着止まり。年齢別では3歳[3−2−2−20]、4歳[4−4−2−41]、5歳[3−4−4−34]、6歳[0−0−0−25]、7歳以上[0−0−2−20]で6歳以上は連対がない。連対が多い4、5歳馬に注目。

ワグネリアンは昨年の日本ダービー馬。今年は大阪杯3着、札幌記念4着、天皇賞(秋)5着で善戦止まりが続いている。前走天皇賞(秋)は中団の後ろからメンバー3位の34.0秒で伸びて0.6秒差の5着。不利な外枠から外を回って1分56秒台の高速決着では厳しかった。芝2400mは[2−0−0−0]でダービーと神戸新聞杯を勝っている。叩き2戦目、距離延長でどこまでパフォーマンスを引き上げるか。福永騎手が騎乗停止のため、テン乗りの川田騎手が騎乗する。今年のG1で川田騎手は[0−5−3−8]で未勝利。

レイデオロは昨年までの国内G1では[2−2−0−2]でダービー、天皇賞(秋)を勝ち、ジャパンC、有馬記念2着。今年はドバイSC6着、宝塚記念5着、オールカマー4着で精彩を欠いている。東京のG1では[2−1−0−0]、国内の芝2400〜2500mでは[2−2−0−0]で連対を外していない。さらに10〜12月は[4−2−0−0]でこの時期走るタイプ。前2走を見ると勝負どころで踏ん張りがきかず、少し一本調子になってきた感があるが、得意の東京でどこまで変わるか。ビュイック騎手が騎乗する。

前走天皇賞(秋)4着のユーキャンスマイル、昨年のジャパンC3着馬スワーヴリチャード、オークス2着馬カレンブーケドール、AR共和国杯勝ち馬ムイトオブイリガード、17年のジャパンC勝ち馬シュヴァルグラン、昨年の菊花賞2着馬エタリオウ、目黒記念勝ち馬ルックトゥワイスなど。今年は確たる馬が不在で例年より人気が割れそうだ。東京は金曜が雨、土曜が雨のち晴れ、曇り一時雨の予報。ソフトな馬場の適性を考慮する必要がありそう。東京は馬場が硬く時計、上がりが速いが、馬場が渋ることでどんな影響が出るか。

ユーキャンスマイルは前走天皇賞(秋)でメンバー最速の33.7秒で追い込んで0.6秒差の4着。過去10年で前走天皇賞(秋)で最速上がりを繰り出した馬は[2−0−3−5]。ダイヤモンドS1着、菊花賞3着から距離が延びるのは大きなプラス。左回りは[3−0−0−1]。岩田騎手がガツンと追って持ってくるか。スワーヴリチャードは昨年大阪杯を勝ってから[0−0−4−3]で3着止まりが続いている。東京芝2400〜2500mは[1−1−1−0]。成長力あるハーツクライ産駒。マーフィー騎手で一変するか。

カレンブーケドールはオークスで4番手からメンバー5位の35.1秒で上がって2分22秒8で走りクビ差の2着。過去10年で3歳牝馬は[2−1−1−7]でジェンティルドンナ、アーモンドアイが勝っている。オークスより2キロ軽い53キロで出走できる。ムイトオブイリガードは前走AR共和国杯で3番手からメンバー4位タイの33.8秒で抜け出して重賞初制覇。東京芝2400〜2500m[4−1−0−1]。東京芝2400mの青嵐賞を2分22秒9で勝っている。上がり勝負に強いタイプ。ルメール騎手が騎乗する。

シュヴァルグランは過去3年のジャパンCで3、1、4着。東京芝2400〜2500mは[2−0−1−1]。ジャパンCで7歳馬は不振だが、得意の東京でスミヨン騎手が騎乗するだけに侮れない。ルックトゥワイスは東京芝2400〜2500mは[2−2−0−2]で目黒記念を2分28秒2のレコードで優勝。前走AR共和国杯4着はスローの上がり勝負で後方2番手からでは厳しかった。過去10年でステイゴールド産駒は[0−1−0−10]でオルフェーヴルの2着があるのみ。デットーリ騎手がどんな乗り方をするか。


レース回顧

2019年11月24日(日) 5回東京8日  天候: 曇   馬場状態: 重 
11R  第39回ジャパンカップ
3歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定)  芝 2400m   15頭立
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着枠 馬  馬名               性齢 騎手     斤量 タイム  3F  人体重     廐舎
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1 3  5  スワーヴリチャード 牡 5 マーフィ  57  2.25.9 36.5  3 516 (栗)庄野靖志
2 1  1  カレンブーケドール 牝 3 津村明秀  53  2.26.0 36.9  5 466 (美)国枝栄
3 2  2  ワグネリアン       牡 4 川田将雅  57  2.26.2 36.6  2 458 (栗)友道康夫
4 8 14  マカヒキ           牡 6 武豊      57  2.26.5 36.3 12 506 (栗)友道康夫
5 4  6  ユーキャンスマイル 牡 4 岩田康誠  57  2.26.6 36.7  4 488 (栗)友道康夫
6 4  7  ダイワキャグニー   牡 5 石橋脩    57  2.26.6 37.9 14 508 (美)菊沢隆徳
7 7 13  エタリオウ         牡 4 横山典弘  57  2.26.9 37.7  9 462 (栗)友道康夫
8 3  4  ムイトオブリガード 牡 5 ルメール  57  2.27.1 37.4  7 488 (栗)角田晃一
9 6 11  シュヴァルグラン   牡 7 スミヨン  57  2.27.1 37.6  8 464 (栗)友道康夫
10 5  9  ルックトゥワイス   牡 6 デットー  57  2.27.3 36.9  6 440 (栗)藤原英昭
11 5  8  レイデオロ         牡 5 ビュイッ  57  2.28.1 38.4  1 486 (美)藤沢和雄
12 2  3  ウインテンダネス   牡 6 田辺裕信  57  2.28.9 39.5 15 514 (栗)杉山晴紀
13 8 15  ジナンボー         牡 4 ムーア    57  2.29.1 39.4 11 480 (美)堀宣行
14 6 10  ダンビュライト     牡 5 松若風馬  57  2.29.2 40.1 10 488 (栗)音無秀孝
15 7 12  タイセイトレイル   牡 4 M.デム  57  2.29.8 39.5 13 486 (栗)矢作芳人
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LAP :12.8-11.3-12.3-12.2-11.7-12.2-12.1-12.0-12.1-12.4-12.2-12.6
通過:36.4-48.6-60.3-72.5  上り:73.4-61.3-49.3-37.2  平均:1F:12.16 / 3F:36.47
単勝   5 \510 
複勝   5 \180 / 1 \280 / 2 \170 
枠連   1-3 \2050 (10) 
馬連   01-05 \2900 (10) 
ワイド 01-05 \880 (9)/ 02-05 \490 (3)/ 01-02 \700 (7) 
馬単   05-01 \4810 (17) 
3連複 01-02-05 \2900 (7/455) 
3連単 05-01-02 \19850 (48/2730) 

スワーヴリチャードはスタートを決めて内ラチ沿いの7番手につけ、直線で最内からメンバー2位の36.5秒で抜け出してレースを制した。勝ちタイムは2分25秒9(重)。ダイワキャグニーが逃げて前半5F60.3秒、後半5F61.3秒。重馬場で近年とは違う上がりの掛かる消耗戦になった。スワーヴリチャードは内枠から最内をロスなく回って直線で抜け出すロスの少ないレースで快勝。17年のAR共和国杯を勝ったときと同じようなレースぶりだった。左回りは[3−2−2−2]、東京芝2400〜2500mは[1−1−1−0]、渋った馬場は[2−1−0−0]と条件が揃っており、陣営は叩き2戦目で調教で攻めて仕上げ、今年不振のMデムーロ騎手ではなくマーフィー騎手を確保していた。G1は狙って獲るもの。パドック診断で1位評価したように仕上がりの良さも目立っていた。昨年の大阪杯を勝ってから善戦止まりが続いていたが、8戦目でようやく勝利した。成長力あるハーツクライ産駒。これまでのレース経験も糧になったのだろう。次走はデキ落ちがなければ有馬記念に向かう予定。来春はドバイシーマクラシックを目指すことになりそうだ。

カレンブーケドールは1枠1番から内ラチ沿いの4番手につけ、直線で逃げたダイワキャグニーを交わして先頭に立ったが、内からスワーヴリチャードに交わされて0.1秒差の2着。上がりは5位タイの36.9秒。ディープインパクト産駒で道悪、タフな馬場は得意ではないが、3歳牝馬で最軽量の53キロ、1枠1番から内ラチ沿いをロスなく回ってきたことが良かったのだろう。オークスで先行して早めに動き勝ちに行き、2分22秒8で走って2着に入ったのはダテではなかった。秋は紫苑S、秋華賞を使われたが、引き続き馬体の張りが良く、デキはキープできていた。これで今年のG1は[0−3−0−0]で全て2着。勝ち切れないが、着実にパフォーマンスを引き上げている。次走は状態面次第で有馬記念もあるか。秋3戦したため、来年に備える可能性が高そうだ。

ワグネリアンは馬込みの6番手を進み、メンバー3位の36.6秒で伸びて0.3秒差の3着。勝負どころで前にいたウインテンダネスが下がってきたことで追い出し遅れ、前と離されるロスがあった。最後はしぶとく伸びてきただけにまともなら2着があったかもしれない。パドックではさらに馬体が減って煩かった。昨年のダービーでもチャカついていたが、今年はずっとパドックでチャカついている。次走は未定だが、距離&小回りを考慮すると有馬記念は使わないか。需要あるかは微妙だが、ダービー馬だけに引退種牡馬入りもあるか。

ユーキャンスマイルは後方からメンバー4位の36.7秒で伸びて0.7秒差の5着。道中ロスなく回って直線で外に出して伸びてきたが、結果的に位置取りが後ろ過ぎた。内が伸びる馬場になったこともマイナスに働いている。内でタメればガツンと切れるタイプだけに馬場の回復が遅れたことも堪えた。G1では3、5、4、5着と善戦止まりが続いている。

レイデオロは内めの中団につけたが、勝負どころで行きっぷりが悪くビュイック騎手の手が動き、直線で全く伸びずに2.2秒差の11着。一度使ったことで仕上げは進んでいたが、重馬場が影響したのか本来の走りではなかった。ビュイック騎手は陣営からデビュー以来一番のデキと聞いていたようだ。次走の有馬記念がラストランになる模様。昨年の有馬記念は1番人気に支持され、ブラストワンピースにクビ差の2着。藤沢和厩舎が調教でどこまで攻めてくるのか注目したい。



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