セントウルS
2019/9/8 阪神競馬場 芝1200m

レース展望

サマースプリントシリーズの最終戦。ラカイザーメランジェ(12点)、ダイメイプリンセス(11点)、タワーオブロンドン(9点)に優勝のチャンスがある。過去10年で1番人気は[3−5−1−1]で8連対。牡馬は[3−3−1−0]、牝馬は[0−2−0−1]。2番人気は[2−3−1−4]で5連対、3番人気は[0−0−1−9]で連対なし。6〜9番人気は2連対、10番人気以下は1連対。最近5年の馬連は11倍、110倍、4倍、30倍、7倍。開幕週のため、差し追い込み馬が人気になると荒れる傾向がある。

連対馬の脚質は逃げ4先行9、差し5追込2で13頭が逃げ先行馬。逃げ馬は1、2、10番人気が勝っている。開幕週で馬場がいいため、前に行った馬が止まりにくい。1分7秒台の高速決着に対応できる逃げ先行タイプに注目したい。牡馬は[6−7−4−79]で13連対、牝馬は[4−3−6−38]で7連対。牝馬が健闘している。連対した牝馬は前走重賞で3着以内に入っていた。夏のスプリント重賞で3着以内に入って人気になった逃げ先行タイプの牝馬に注目。重馬場で行われた昨年は3歳牝馬ラブカンプーが2着に粘った。

タワーオブロンドンは京王杯SCを7番手からメンバー4位タイの33.1秒で差し切って1分19秒4はレコードで優勝。その後はスプリント戦を使われ、函館スプリントSは0.2秒差の3着、キーンランドCは0.1秒差の2着に終わったが、2戦とも最速上がりを繰り出している。前2走は58キロを背負っていたが、今回は1キロ軽い57キロで出走できる。阪神芝は[2−1−0−0]でアーリントンCを勝っている。開幕週の馬場、次走スプリンターズSに向けてルメール騎手がどう乗るか。藤沢和厩舎だけに当日の馬体重に注意。

ミスターメロディは前走高松宮記念を好位の内からメンバー4位の33.6秒で抜け出して1分7秒3で優勝。内が有利な馬場で内枠から好位の内をロスなく回ってきたことが有利に働いたが、初の芝1200mで高速決着に対応しスプリント適性を示した。今回は高松宮記念以来のレースで他馬より重い58キロを背負う点がどう出るか。藤原英厩舎の管理馬はG1前にお茶を濁すことが非常に多いだけにどこまで仕上げてくるか。過去10年で58キロは[2−1−1−3]、59キロは[0−2−0−1]で実力馬は斤量を克服している。

前走北九州記念を勝ったダイメイプリンセス、同3着のアンヴァル、アーリントンC勝ち馬イベリス、昨年のプロキオンS勝ち馬マテラスカイ、昨年の小倉2歳S勝ち馬ファンタジスト、函館スプリントS勝ち馬カイザーメランジュ、昨年の2着馬ラブカンプーなど。ダイメイプリンセスは前走セントウルSを中団の外からメンバー3位の34.5秒で差し切って1分8秒2で優勝。叩き2戦目、馬場のいい外を通って走りが一変した。サマースプリントシリーズの優勝が懸かるだけに勝負モード。テン乗りの川田騎手に乗り替わる。

アンヴァルは昨年10月以降芝1200mで4、2、4、2、3着で4着以内を確保。前走北九州記念はダッシュがつかず後方からメンバー最速タイの34.4秒で追い込んで0.2秒差の3着。時計の掛かる馬場が合うタイプだけに開幕週の馬場がどう出るか。イベリスは阪神でさざんか賞(芝1200m)、アーリントンCを逃げ切っている。角田厩舎のロードカナロア産駒で半姉に短距離重賞5勝のベルカントがいる。3歳牝馬のため、52キロで出走できる。前に行ってしぶとい脚を使うタイプ。浜中騎手が粘らせるか。


レース回顧

2019年 9月 8日(日) 4回阪神2日  天候: 晴   馬場状態: 良 
11R  第33回産経賞セントウルS
3歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定)  芝 1200m・内   13頭立
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着枠 馬  馬名               性齢 騎手     斤量 タイム  3F  人体重     廐舎
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1 5  7 *タワーオブロンドン 牡 4 ルメール  57  1.06.7 33.2  1 516 (美)藤沢和雄
2 5  6  ファンタジスト     牡 3 和田竜二  54  1.07.2 34.0  7 482 (栗)梅田智之
3 4  4  イベリス           牝 3 浜中俊    52  1.07.3 34.0  3 464 (栗)角田晃一
4 1  1  ペイシャフェリシタ 牝 6 幸英明    54  1.07.3 34.0  8 492 (美)高木登
5 3  3  キングハート       牡 6 小崎綾也  56  1.07.6 34.1 12 480 (美)星野忍
6 6  8  ダイメイプリンセス 牝 6 川田将雅  54  1.07.6 34.0  4 504 (栗)森田直行
7 2  2 $マテラスカイ       牡 5 武豊      56  1.07.6 34.6  5 518 (栗)森秀行
8 8 12 $ミスターメロディ   牡 4 福永祐一  58  1.07.7 34.3  2 496 (栗)藤原英昭
9 7 10 $モーニン           牡 7 岩田康誠  57  1.08.1 33.8 11 520 (栗)石坂正
10 6  9  カイザーメランジェ 牡 4 江田照男  56  1.08.4 34.8 10 470 (美)中野栄治
11 4  5  ラブカンプー       牝 4 川須栄彦  54  1.08.4 35.3  9 434 (栗)森田直行
12 8 13  タマモブリリアン   牝 6 太宰啓介  54  1.08.5 34.6 13 484 (栗)南井克巳
13 7 11  アンヴァル         牝 4 藤岡康太  54  1.13.1 39.4  6 474 (栗)藤岡健一
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LAP :11.9-10.3-10.8-10.8-11.3-11.6
通過:33.0-43.8-55.1-66.7  上り:66.7-54.8-44.5-33.7  平均:1F:11.12 / 3F:33.35
単勝   7 \270 
複勝   7 \130 / 6 \340 / 4 \180 
枠連   5-5 \2070 (10) 
馬連   06-07 \2220 (10) 
ワイド 06-07 \780 (12)/ 04-07 \350 (2)/ 04-06 \1300 (17) 
馬単   07-06 \3380 (15) 
3連複 04-06-07 \4060 (15/286) 
3連単 07-06-04 \19570 (70/1716) 

タワーオブロンドンは少し出遅れたがすぐに挽回して中団の馬込みを進み、4コーナーから直線で外に出すとメンバー最速の33.2秒で抜け出して3馬身差で圧勝した。ルメール騎手は直線で手綱を動かしただけで鞭を入れていなかった。勝ちタイム1分6秒7はレコード。マテラスカイが逃げて前半3F33.0秒。開幕週の高速馬場でこの流れでも3、4番手につけた馬が2、3着に粘っている。タワーオブロンドンは勝負どころでの手応えが良く、直線であっさり抜け出してレコードで圧勝。函館スプリングS3着、キーンランドC2着と勝ち切れないレースが続いていたが、スプリント戦3戦目で一気にパフォーマンスを引き上げた。前2走はスプリント戦に慣れさせるため無理していなかったのではないか。今回は勝てばサマースプリントシリーズ優勝が決まるだけに届く位置で進めて勝ちにきたのだろう。これで阪神芝は[3−0−1−0]。パワーあがるため、坂のあるコースが合っている。次走はスプリンターズS。札幌から輸送して中1週でセントウルSをレコード勝ちした反動がないことが条件になる。

ファンタジストは3番手からメンバー3位タイの34.0秒でしぶとく伸びて0.5秒差の2着。勝ったタワーオブロンドンには離されたが、激しい2着争いを制した。これで芝1200mは[3−1−0−1]。前走北九州記念は武豊騎手が出遅れて最後方から全く見せ場がなく14着に終わったが、今回はテン乗りの和田騎手に乗り替わり、スタートを決めて持ち味のしぶとさを発揮した。最近は武豊騎手から乗り替わった馬が結果を出すケースが目立つので注意したい。3歳馬で54キロが有利だったこともあるが、この走りなら今後はスプリント戦を使っていくことになりそうだ。次走はスプリンターズS。内枠を引いてしぶとさを生かす手か。

イベリスは4番手からメンバー3位タイの34.0秒でしぶとく伸びて0.6秒差の3着。直線で外からミスターメロディに被せられて苦しいレースになったが、ミスターメロディを跳ねのけてしぶとく伸びてきた。春より馬体が14キロ増えて全体的にパワーアップしていた。これで芝1200mは[2−0−1−0]。ベルカントの半妹でロードカナロア産駒。やはり芝1200mが合うのだろう。高速決着に対応できたことは今後に繋がりそうだ。

ペイシャフェリシタは1枠1番から内ラチ沿いの4番手につけ、メンバー3位タイの34.0秒で伸びて0.6秒差の4着。直線で前が壁になって追い出しを待たされるロスがあった。最後は伸びてきただけにスムーズなら2着があったかもしれない。内枠からロスなく回ってひと脚使って抜け出すのが最近の好走パターン。激走の条件は揃っていたが、スムーズなレースができなかった。

ダイメイプリンセスは中団からメンバー3位タイの34.0秒で伸びて0.9秒差の6着。勝ったタワーオブロンドンの近くにいたが、勝負どころで反応が悪く、そこで離されたことが堪えた。昨年の北九州記念で1分6秒8で走って2着があるように高速決着に対応できるタイプ。テン乗りの川田騎手が影響したのか。大人の事情がありそうなレースぶりだった。

ミスターメロディは外枠から先行したが、直線で伸び切れず1.0秒の8着。春の高松宮記念を勝った馬が不甲斐ない内容だった。ただし藤原英厩舎はG1前にはお茶を濁して負けるのがパターン。休み明け、58キロ、外枠と厳しい条件が揃っていただけに無理しなかった面もあるのだろう。スピードの絶対値が高い馬。次走スプリンターズSでビシッと仕上げてきたら要注意。



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