京成杯AH
2019/9/8 中山競馬場 芝1600m

レース展望

サマーマイルシリーズ最終戦。今年はグルーヴィット(10点)、クリノガウディー(5点)、ディメンシオン(3点)、ロードクエスト(2点)に優勝のチャンスがある。過去10年で1番人気は[3−0−0−7]で3連対。15年まで不振だったが、16年以降は[3−0−0−0]で堅実。2番人気は[4−1−2−3]で5連対、3番人気は[1−1−2−6]で2連対。最近5年の馬連は46倍、623倍、22倍、40倍、11倍。人気馬に人気薄を絡めて中穴以上を狙うのが妙味。

連対馬20頭のうち9頭が前走連対。前走勝った馬が6勝。前走7〜9着と前走10着以下が各4連対。前走重賞なら着順は問われない。最近4年の連対馬8頭のうち5頭が前走9着以下。前走惨敗馬が巻き返している。トップハンデは[0−2−2−9]で連対した2頭は2、6番人気だった。1番人気はおらず、2番人気は[0−1−1−1]で複勝率67%。トップハンデは2番人気なら注目。53キロは3、13、14番人気、54キロは2、2、6、7、7番人気が連対。穴で軽量馬に注意。

グルーヴィットは初芝のファルコンSで0.1秒差の2着。NHKマイルCは直線で前が詰まってまともに追えず10着に終わったが、勝ち馬とは0.5秒差だった。前走中京記念は好位からメンバー6位の34.6秒で差し切って1分33秒6(稍重)で優勝。3歳馬で52キロの軽ハンデだった。今回は3キロ増の55キロを背負うが、ファルコンSが56キロだけに問題ないか。右回りはダートで勝っているが、芝では初めて。サマーマイルシリーズの優勝が懸かるため勝負モード。JRAが社台の馬をどの枠に入れてくるか注目したい。

クリノガウディーは朝日杯FSでアドマイヤマーズに0.3秒差の2着がある。その後はスプリングS6着、皐月賞16着、NHKマイルC14着と不振が続いたが、前走中京記念で中団からメンバー3位タイの34.4秒で伸びてハナ差の2着に入った。G1−2着馬だが、近走不振でグルーヴィットと同じ52キロの軽ハンデだった。今回は2キロ増えるがグルーヴィットより1キロ軽い54キロで出走できる。前走中京記念で差すレースをして脚質の幅を広げることができた。相性のいい森裕騎手から戸崎騎手に乗り替わる点がどう出るか。

前走関屋記念4着のディメンシオン、中山芝[2−2−2−0]のプロディガルサン、16年の京成杯AH勝ち馬ロードクエスト、フィリーズレビュー勝ち馬プールヴィル、朱鷺S勝ち馬ストーミーシー、前走豊明Sを勝ったトロワゼトワルなど。ディメンシオンは関屋記念で中団からメンバー3位の32.5秒で上がって0.1秒差の4着。今回は1キロ減の53キロで出走できる。中山では昨年のターコイズSで0.2秒差の5着がある。左回り巧者だが、内枠を引いてロスなく回って直線で捌ければ通用してもおかしくない。

プロディガルサンは中山芝1600m[1−1−1−0]。重賞では東スポ杯2歳Sと東京新聞杯で2着がある。相手なりに堅実に走るタイプ。国枝厩舎は昨年の京成杯AHをミッキーグローリーで制している。ロードクエストは昨年のスワンS以降[0−0−0−9]で3着以内がない。重賞3勝馬のため、トップハンデ57キロを背負う。少しずつ調子が戻ってきたMデムーロ騎手が持ってくるか。プールヴィルは芝1400m[3−1−0−0]でフィリーズレビューをノーワンと1着同着。芝1600mは[0−0−0−4]だが、阪神JF4着、桜花賞6着がある。ハンデは52キロ。秋山騎手が立ち回りの上手さを生かして粘り込むか。


レース回顧

2019年 9月 8日(日) 4回中山2日  天候: 晴   馬場状態: 良 
11R  第64回京成杯オータムH
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指)  芝 1600m   16頭立
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着枠 馬  馬名               性齢 騎手     斤量 タイム  3F  人体重     廐舎
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1 5 10  トロワゼトワル     牝 4 横山典弘  52  1.30.3 34.9  4 462 (栗)安田隆行
2 6 11  ディメンシオン     牝 5 北村宏司  53  1.30.9 34.2  5 454 (栗)藤原英昭
3 1  2 $ジャンダルム       牡 4 藤井勘一  55  1.30.9 34.2 10 500 (栗)池江泰寿
4 2  3  カルヴァリオ       セ 6 黛弘人    53  1.31.0 33.9 15 478 (美)大竹正博
5 1  1  プロディガルサン   牡 6 三浦皇成  55  1.31.0 33.5  3 510 (美)国枝栄
6 3  5  ストーミーシー     牡 6 大野拓弥  56  1.31.1 33.8  8 536 (美)斎藤誠
7 2  4  クリノガウディー   牡 3 戸崎圭太  54  1.31.2 34.1  2 480 (栗)藤沢則雄
8 4  7  ロードクエスト     牡 6 M.デム  57  1.31.3 33.9  6 460 (美)小島茂之
9 3  6  ヒーズインラブ     牡 6 内田博幸  56  1.31.3 33.8 12 528 (栗)藤岡健一
10 7 14  レインボーフラッグ 牡 6 丸山元気  54  1.31.4 33.3 14 452 (栗)小崎憲
11 5  9  グルーヴィット     牡 3 松山弘平  55  1.31.5 34.6  1 494 (栗)松永幹夫
12 8 16  キャプテンペリー   セ 6 津村明秀  54  1.31.6 34.5 13 490 (美)岩戸孝樹
13 7 13 *プールヴィル       牝 3 秋山真一  52  1.31.6 35.2  7 416 (栗)庄野靖志
14 4  8  フローレスマジック 牝 5 石橋脩    53  1.31.7 33.6  9 472 (美)木村哲也
15 6 12  ヤングマンパワー   牡 7 嶋田純次  55  1.32.5 35.2 16 534 (美)手塚貴久
16 8 15  ハーレムライン     牝 4 木幡巧也  53  1.32.5 35.6 11 472 (美)田中清隆
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LAP :12.3-10.6-10.4-10.9-11.2-11.4-11.5-12.0
通過:33.3-44.2-55.4-66.8  上り:67.4-57.0-46.1-34.9  平均:1F:11.29 / 3F:33.86
単勝   10 \720 
複勝   10 \260 / 11 \310 / 2 \680 
枠連   5-6 \1200 (4) 
馬連   10-11 \3230 (14) 
ワイド 10-11 \1230 (15)/ 02-10 \4160 (45)/ 02-11 \4710 (47) 
馬単   10-11 \5760 (24) 
3連複 02-10-11 \39070 (120/560) 
3連単 10-11-02 \180560 (590/3360) 

トロワゼトワルはハナを切って前半3F33.3秒、5F55.4秒のハイペースで飛ばして大逃げに持ち込み、メンバー13位の34.9秒でまとめて3馬身半差で圧勝した。勝ちタイム1分30秒3はレコード。2F目から3F連続で10秒台のラップで飛ばし、1200m通過は1分6秒8だった。騎乗した横山典騎手は開幕週の高速馬場を考えれば流れは速くないとコメントしている。横山典騎手は京成杯AHで最多の5勝目。12年にはレオアクティブで1分30秒7のレコードで勝っている。京成杯AHの勝ち方を知り尽くした横山典騎手が、他の騎手を惑わすハイラップの大逃げで持ってきた。トロワゼトワルは安田隆厩舎のロードカナロア産駒。短い距離を中心に使われており、芝1600mは[1−1−0−3]だったが、全面野芝、開幕週の中山マイルは芝1600mより短い距離の適性が問われることもあるのだろう。今後はひと息入れて暮れのターコイズSで復帰する予定。横山典騎手はターコイズSを2連勝しており、今年は3連覇が懸かる。

ディメンシオンはスタートを決めて3番手につけ、メンバー9位タイの34.2秒で伸びて0.6秒差の2着。前走関屋記念は差すレースで0.1秒差の4着に入ったが、今回はテン横山典騎手の北村宏騎手が騎乗し先行してしぶとい脚を使って2着を確保。差し追い込み馬は不発に終わっただけに北村宏騎手の好判断が光った。これで重賞で3戦して5、4、2着と一戦ごとに着順を上げている。夏に使ったため、今後はひと息入れて暮れのターコイズSあたりで復帰することになりそうだ。

ジャンダルムは1枠スタートから内ラチ沿いの4番手につけ、メンバー9位タイの34.2秒で伸びて0.6秒差の3着。2着ディメンシオンとはクビだった。近走は出遅れて位置取りが悪くなることが多かったが、2戦連続で騎乗した藤井騎手がスタートを決めて内ラチ沿いの好位につけたことが大きかった。これで右回り、良馬場では[2−1−2−1]で芝1600mでひと桁馬番では[2−0−1−0]。ホープフルS2着、弥生賞3着がある中山も合うのだろう。最近は武豊騎手から乗り替わった馬が結果を出すケースが目立つ。

クリノガウディーは中団を進み、直線で外に出してメンバー8位の34.1秒で伸びて0.9秒差の7着。外に出した後に包まれて追い出しが遅れるロスがあった。そこがスムーズなら4着前後があったのではないか。前走休み明けの中京記念で2着に激走した反動が出たのか、少し脚捌きが硬かった。こういうタイプは故障することが多いので注意したい。

グルーヴィットは5番手につけたが、直線で一杯になって1.2秒差の11着。前に行った馬が1〜3着を独占しただけに物足りないが、元々ダートを使っていた馬だけに時計が速過ぎた面もあるのだろう。前走中京記念を勝ったが、稍重で勝ちタイムは1分33秒6だった。サマーマイルシリーズの優勝が懸かっていたが、わずか1ポイント足りず、優勝馬なしになった。



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