新潟記念
2019/9/1 新潟競馬場 芝2000m

レース展望

サマー2000シリーズの最終戦。今年はカデナ、ゴールドサーベラスが勝てば優勝、2頭とも負ければ優勝馬なしとなる。過去10年で1番人気は[2−2−0−6]で4連対。14年以降は[2−2−0−1]で堅実。2番人気は[1−0−0−9]で1連対、3番人気は[0−0−2−8]で連対なし。6〜9番人気が9連対、10番人気以下が2連対。最近5年の馬連は22倍、68倍、19倍、25倍、12倍で中穴決着が多い。

53キロ以下は[1−0−2−35]で連対は52キロの牝馬。連対馬20頭のうち13頭が56キロ以上。56キロが7連対と多い。トップハンデは[1−1−0−11]で2連対のみ。4、5歳馬が5番人気以内なら[1−1−0−2]。6番人気以下で連対した11頭のうち7頭が6、7歳馬。7頭のうち6頭が前走G3で5着以下に負けていた。前走G3で負けた高齢馬が巻き返している。特に前走6着前後に負けた馬に注意。

レイエンダはチャレンジC6着、東京新聞杯8着、メイS9着と不振が続いたが、前走エプソムCを2番手からメンバー最速タイの32.7秒で抜け出して1分49秒1(稍重)で優勝。前半3F38.4秒、5F63.9秒の超スローペースで完全前残りの展開を利しての勝利だが、32.7秒で上がったようにそれだけではない。芝2000mでは[2−0−0−1]で昨年夏木立賞を大外からメンバー最速の33.6秒で大外から差して1分58秒8で勝っている。ルメール騎手とは[4−1−0−1]で好相性。初の57キロがどう出るか。

ユーキャンスマイルは昨年の菊花賞3着馬。2走前のダイヤモンドSで重賞初制覇を飾った。前走天皇賞(春)は後方から上がってきたが、直線で内にモタれて伸び切れず1.5秒差の5着。右回りだと内にモタれることが多く、左回りが合うタイプ。実際左回りでは2戦2勝で阿賀野川特別とダイヤモンドSを最速上がりで勝っている。昨年の菊花賞から3000m以上を使われているが、芝1800〜2200m[3−2−0−2]で芝2000mも守備範囲。ハンデは57キロ。今年の重賞で岩田騎手は[1−6−2−29]で勝率2.6%。

前走小倉記念2着のカデナ、前走阿武隈Sを勝ったサトノキングダム、前走むらさき賞を勝ったフランツ、前走ジューンSを勝ったジナンボー、前走佐渡Sを勝ったアクート、前走マーメイドS4着のセンテリュオ、昨年の京都記念勝ち馬クリンチャー、前走メイSを勝ったダイワキャグニー、3連勝中の上がり馬カヴァルなど。カデナは勝てばサマー2000シリーズ優勝だけに勝負モード。前走小倉記念では勝ったメールドグラースの上がりを0.2秒上回った。1キロ増の57キロがどう出るか。テン乗りの武藤騎手が騎乗する。

サトノキングダムは昨年8月以降[3−2−0−0]。新潟芝[1−2−0−1]、東京芝[2−2−1−3]で左回りの直線の長いコースが合うタイプ。国枝厩舎はレパードSをハヤヤッコ、関屋記念をミッキーグローリーで勝っている。アクートは前走佐渡Sを後方からメンバー最速の32.9秒で差し切り1分57秒3で優勝。新潟外回りは[3−0−1−0]で上がりは全てメンバー最速。叩き2戦目で前走より2キロ軽い54キロで出走できる。今年の重賞で戸崎騎手は3番人気以内[3−2−4−7]、4番人気以下[0−1−3−20]。

クリンチャーは昨年凱旋門賞に挑戦した後、G1、G2で15、7、10、8着と大敗が続いている。G3に出走するのは今回が初めて。トップハンデ57.5キロを課せられた。切れより地力タイプで今の上がりが速い新潟外回りは合うとは言えないが、雨で馬場が渋って地力勝負になれば。ダイワキャグニーは前走メイSを3番手からメンバー5位の33.5秒で抜け出して1分45秒8で優勝。左回りの芝1800〜2000mは[5−0−0−4]。トップハンデ57.5キロを課せられたが、前走のような好位抜け出しのレースができれば。


レース回顧

2019年 9月 1日(日) 2回新潟12日  天候: 晴   馬場状態: 良 
11R  第55回農林水産省賞典新潟記念
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指)  芝 2000m・外   18頭立
------------------------------------------------------------------------------
着枠 馬  馬名               性齢 騎手     斤量 タイム  3F  人体重     廐舎
------------------------------------------------------------------------------
1 4  7  ユーキャンスマイル 牡 4 岩田康誠  57  1.57.5 33.6  2 496 (栗)友道康夫
2 3  5  ジナンボー         牡 4 M.デム  54  1.57.5 33.9  6 472 (美)堀宣行
3 3  6  カデナ             牡 5 武藤雅    57  1.57.8 33.6  8 478 (栗)中竹和也
4 7 15  ブラックスピネル   牡 6 松若風馬  57  1.57.9 34.8 11 516 (栗)音無秀孝
5 2  4  フランツ           牡 4 戸崎圭太  55  1.58.0 34.1  3 444 (栗)音無秀孝
6 6 12  ショウナンバッハ   牡 8 吉田豊    54  1.58.0 33.6 14 456 (美)上原博之
7 8 16  センテリュオ       牝 4 北村友一  53  1.58.2 34.3  4 468 (栗)高野友和
8 7 14  サトノワルキューレ 牝 4 大野拓弥  54  1.58.3 34.4 12 468 (栗)角居勝彦
9 8 17  ゴールドサーベラス 牡 7 藤田菜七  54  1.58.4 34.2 15 452 (美)清水英克
10 5  9  レイエンダ         牡 4 ルメール  57  1.58.4 34.7  1 492 (美)藤沢和雄
11 5 10  カヴァル           牡 4 三浦皇成  54  1.58.4 34.2  5 500 (美)勢司和浩
12 4  8  クリンチャー       牡 5 田辺裕信 57.5 1.58.4 35.1 13 494 (栗)宮本博
13 1  1  サトノキングダム   牡 6 石橋脩    54  1.58.5 34.8  9 464 (美)国枝栄
14 8 18 $ダッシングブレイズ 牡 7 横山典弘  56  1.58.5 34.6 16 510 (栗)斉藤崇史
15 7 13  ケントオー         牡 7 柴田大知  55  1.58.6 34.5 17 460 (栗)西橋豊治
16 2  3  ダイワキャグニー   牡 5 内田博幸 57.5 1.58.9 35.0 10 502 (美)菊沢隆徳
17 6 11  クラウンディバイダ セ 6 木幡巧也  53  1.59.6 36.3 18 456 (美)天間昭一
18 1  2  アクート           牡 6 丸山元気  54  2.02.9 38.6  7 436 (美)宗像義忠
------------------------------------------------------------------------------
LAP :12.7-10.9-11.3-11.7-12.0-12.5-12.0-11.3-11.1-12.0
通過:34.9-46.6-58.6-71.1  上り:70.9-58.9-46.4-34.4  平均:1F:11.75 / 3F:35.25
単勝   7 \630 
複勝   7 \250 / 5 \400 / 6 \400 
枠連   3-4 \2090 (10) 
馬連   05-07 \4580 (16) 
ワイド 05-07 \1690 (17)/ 06-07 \1710 (19)/ 05-06 \2790 (40) 
馬単   07-05 \8450 (29) 
3連複 05-06-07 \21230 (82/816) 
3連単 07-05-06 \105090 (372/4896) 

ユーキャンスマイルは後方の内で脚をタメ、メンバー最速タイの33.6秒で内から抜け出してレースを制した。勝ちタイムは1分57秒5。ブラックスピネルが逃げて前半5F58.6秒。後半5Fは58.9秒、ラスト3Fは11.3−11.1−12.0秒。馬場が乾いて時計、上がりが速くなり、地力と決め手が問われるレースになった。ユーキャンスマイルは内で脚をタメて岩田騎手が内から上手く押し上げて持ってきた。これで左回りは3戦3勝で上がりは全てメンバー最速。右回りでは内にモタれるが、左回りでは切れる脚を使える。ダイヤモンドSに続き重賞2勝目となった。それほど速い持ちタイムがなかった馬が1分57秒5で勝ったことは今後に繋がりそうだ。全体的に馬体がしっかりして本格化してきている。次走は左回りの天皇賞(秋)に直行することになりそうだ。

ジナンボーは内枠スタートから好位の内につけ、メンバー4位の33.9秒で上がってクビ差の2着。57キロを背負ったユーキャンスマイルの地力と切れ味に屈したが、重賞初挑戦で1分57秒5で走って2着なら上々といえる。父はディープインパクト、母はアパパネ。超良血馬が一気にパフォーマンスを引き上げて頭角を現してきた。ガツンと切れる脚はないが、好位につけてしぶとい脚を使えるタイプで展開的な紛れが少ないのがいい。前走不良馬場で勝ったように道悪も苦にしない。これから重賞戦線を使って地力強化していけば、近いうちに重賞初制覇がありそうだ。

カデナは後方2番手からメンバー最速タイの33.6秒で外から追い込んで0.3秒差の3着。外から差し切る勢いで伸びてきたが、最後に一杯になった。一時期大不振に陥ったが、これで前4走は3、3、2、3着で馬券圏内を確保。重賞で2戦連続最速上がりを繰り出したように完全に復調してきた。追い込みタイプで展開に左右される面はあるが、G3では2、3着に絡めておいた方が良さそうだ。

センテリュオは外枠スタートから4番手につけ、メンバー8位の34.3秒で上がって0.7秒差の7着。外枠から好位につけたが、最後は馬群に入って前に馬がいて追いにくそうだった。これまで平坦コースでは[2−2−0−0]だが、今回は前につけたことで切れる脚を使えなかった。それでも重賞で2戦して少しずつ力をつけている。何とか賞金を加算してエリザベス女王杯に出走したい。

レイエンダは6番手につけたが、直線で伸び切れず0.9秒差の10着。直線で前にいたクリンチャーがフラフラしたこともあり、スムーズさを欠いていたが、それにしても伸びなさ過ぎ。前走エプソムCは稍重だったが、今回は馬場が乾いて硬くなったことが影響したのかもしれない。レイデオロの全弟で人気になるタイプだが、成績にムラがあり過信できない。



[Home]