七夕賞
2019/7/7 福島競馬場 芝2000m

レース展望

サマー2000シリーズの第1戦。過去10年で1番人気は[3−1−2−4]で4連対。前走重賞3着以内は[2−1−1−3]、57キロなら[2−1−0−0]で堅実。2番人気は[1−1−2−6]で2連対、3番人気は[1−0−0−9]で1連対。6〜9番人気、10番人気以下は各4連対。最近5年の馬連は158倍、38倍、22倍、14倍、232倍で荒れている。ハンデ戦で波乱傾向が強い。

前走勝ち馬は[1−1−3−11]、2着馬は[2−0−1−11]で各2連対のみ。前走6〜9着から3頭、前走10着以下から7頭が連対している。前走着順は問われない。ローカルの芝2000mで実績のある馬に注目したい。トップハンデは[0−2−2−12]、3番人気以内は[0−0−2−4]、4番人気以下は[0−2−0−8]。トップハンデは斤量に関係なく人気になっても過信禁物。

ロシュフォールは前6走[4−1−1−0]で上がりは全てメンバー最速。前走新潟大賞典は出遅れて最後方を進み、直線で馬群を割ってメンバー最速の32.8秒で追い込んで0.1秒差の3着。出遅れて位置取りが悪くなり、直線で前が壁になって追い出しが遅れるロスがあった。中山の新馬戦6着以来となる右回り、経験のない渋った馬場がリスクがあるが、絶対能力の高さで克服するか。ルメール騎手からテン乗りの三浦騎手に乗り替わる。今年の重賞で三浦騎手は[1−1−0−26]。デビュー以来福島の重賞では[0−0−0−7]。

ミッキースワローは17年のセンライト記念を勝った後[0−2−0−6]で未勝利。2走前の新潟大賞典はトップハンデ57.5キロを背負い、後方からメンバー2位の32.9秒で馬群を捌きながら追い込んで0.1秒差の2着。3着ロシュフォールにハナ差先着した。前走エプソムCは後方から伸び切れず1.0秒差の10着。前残りの展開で緩い馬場が堪えたか。良馬場の中山&福島芝1800〜2000mでは[3−1−1−1]。新潟大賞典と同じトップハンデ57.5キロを背負う。横山典騎手から元主戦の菊沢騎手に乗り替わる。

前走鳴尾記念2着のブラックスピネル、前走福島民報杯2着のクレッシェンドラヴ、小倉大賞典2着馬タニノフランケル、昨年の鳴尾記念勝ち馬ストロングタイタン、前走目黒記念3着のソールインパクト、阪神大賞典3着馬ロードヴァンドール、前走新潟大賞典6着のクリノヤマトノオー、藤田菜騎手が騎乗するゴールドサーベラスなど。ブラックスピネルは芝2000m[2−1−1−2]で逃げたときは[1−1−0−1]。三浦騎手から石橋騎手に乗り替わる。今年の重賞で石橋騎手がサンデーレーシングの馬に騎乗すると[0−4−0−7]。

クレッシェンドラヴは芝2000m[2−1−0−2]で昨年12月以降は[2−1−0−0]。前走福島民報杯は後方から早めに捲ってレッドローゼスに0.1秒差の2着。今年の重賞で内田騎手は[1−0−1−16]、逃げたときは[1−0−1−1]。タニノフランケルは芝2000m[3−0−1−4]で中山金杯で逃げて0.1秒差の3着がある。勝ったウインブライトは中山記念、クイーンエリザベス2世Cを連勝した。稍重以上では[2−1−1−1]、重&不良では[2−0−1−0]。今絶好調の福永騎手に乗り替わる。


レース回顧

2019年 7月 7日(日) 2回福島4日  天候: 曇   馬場状態:稍重
11R  第55回七夕賞
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指)  芝 2000m   16頭立
------------------------------------------------------------------------------
着枠 馬  馬名               性齢 騎手     斤量 タイム  3F  人体重     廐舎
------------------------------------------------------------------------------
1 6 12  ミッキースワロー   牡 5 菊沢一樹 57.5 1.59.6 36.7  3 478 (美)菊沢隆徳
2 8 15  クレッシェンドラヴ 牡 5 内田博幸  55  1.59.7 36.6  2 498 (美)林徹
3 5  9  ロードヴァンドール 牡 6 横山典弘  55  2.00.2 37.8 12 498 (栗)昆貢
4 6 11  ゴールドサーベラス 牡 7 藤田菜七  54  2.00.3 36.9 11 446 (美)清水英克
5 1  2  アウトライアーズ   牡 5 野中悠太  54  2.00.5 37.3 14 494 (美)小島茂之
6 4  8 $タニノフランケル   牡 4 福永祐一  55  2.00.6 38.3  4 518 (栗)角居勝彦
7 8 16  クリノヤマトノオー 牡 5 和田竜二  55  2.00.6 37.9  5 474 (栗)高橋義忠
8 2  4  ソールインパクト   牡 7 大野拓弥  54  2.00.7 37.0  8 494 (美)戸田博文
9 7 13  ウインテンダネス   牡 6 柴田大知  56  2.00.8 37.6  9 510 (栗)杉山晴紀
10 1  1 *エンジニア         牡 6 津村明秀  54  2.00.9 38.2 10 486 (美)牧光二
11 2  3  ロシュフォール     牡 4 三浦皇成  55  2.00.9 37.7  1 516 (美)木村哲也
12 4  7  カフェブリッツ     牡 6 蛯名正義  54  2.01.3 38.9 13 538 (栗)池江泰寿
13 3  6  マルターズアポジー 牡 7 武士沢友  57  2.01.3 39.2 15 532 (美)堀井雅広
14 7 14  ブラックスピネル   牡 6 石橋脩    57  2.02.0 39.6  7 510 (栗)音無秀孝
15 5 10  ベルキャニオン     牡 8 丸山元気  55  2.02.3 39.1 16 496 (美)堀宣行
16 3  5 $ストロングタイタン 牡 6 戸崎圭太  57  2.02.4 40.0  6 526 (栗)池江泰寿
------------------------------------------------------------------------------
LAP :12.2-11.0-11.1-11.9-11.8-12.1-12.0-12.2-12.3-13.0
通過:34.3-46.2-58.0-70.1  上り:73.4-61.6-49.5-37.5  平均:1F:11.96 / 3F:35.88
単勝   12 \820 
複勝   12 \300 / 15 \220 / 9 \680 
枠連   6-8 \1620 (6) 
馬連   12-15 \2710 (6) 
ワイド 12-15 \1180 (9)/ 09-12 \3850 (51)/ 09-15 \3160 (43) 
馬単   12-15 \5960 (15) 
3連複 09-12-15 \31460 (119/560) 
3連単 12-15-09 \172290 (616/3360) 

ミッキースワローは後方から外を回って早めに押し上げ、メンバー2位の36.7秒で抜け出してレースを制した。勝ちタイムは1分59秒6(稍重)。マルターズアポジーが逃げて前半5F58.0秒の速い流れ。後半5F61.6秒で消耗戦になり、道中10番手以下で脚をタメた馬が1、2、4、5着に入った。ミッキースワローは以前の主戦・菊沢騎手が早めに動いて勝ちに行くレースをして最後は力で捻じ伏せ、父の管理馬で重賞初制覇を飾った。トップハンデ57.5キロを克服し、セントライト記念以来となる勝利を挙げた。雨が降らず馬場が悪化しなかったこともプラスに働いたのだろう。これで新潟大賞典組は、1着メールドグラースは鳴尾記念1着、2着ミッキースワローは七夕賞1着、4着ルックトゥワイスは目黒記念1着、5着ブラックスピネルは鳴尾記念2着、11着スズカデヴィアスは巴賞1着とその後活躍している。今後はひと息入れてオールカマーで復帰し、秋のG1を目指すことになりそうだ。

クレッシェンドラヴは後方3番手から徐々に進出し、メンバー最速の36.6秒で伸びて0.1秒差の2着。早めに抜け出したミッキースワローに追いつけなかったが、福島巧者ぶりを示す走りで2着を確保。後方からいい脚を長く使い、最速上がりを繰り出したことを評価したい。ステイゴールド産駒でタフな馬場をこなすタイプ。今後はひと息入れてオールカマーで復帰する予定。中山芝2200mは2勝を挙げる得意コース。外からいい脚を使って強いレースをすると同世代のレイデオロを引退に追い込むかもしれない。

ロードヴァンドールは3番手からメンバー8位の37.8秒で粘って0.6秒差の3着。超大穴馬として狙った馬が12番人気で激走した。前半5F58.0秒、後半5F61.6秒の消耗戦で前崩れになったが、前に行った馬の中で最先着となる3着に粘った。昆厩舎の管理馬は鍛えられており、厳しい展開になっても踏ん張ることが多い。56キロで日経新春杯2着、阪神大賞典3着がある馬がハンデG3で55キロというのは恵まれたのではないか。人気になりにくいタイプ。今夏もう一丁がある。

ロシュフォールは後方のまま見せ場なく11着。距離ロスがあっても外を回った方がいいが、内を回って勝負どころ、直線でも馬群に囲まれて伸び切れなかった。稍重の馬場ならこなせるはずだが、ルメール騎手が騎乗しないことで中身が伴っていなかったのか。能力的のこのメンバーでこんなに負ける馬ではない。単なる左回り巧者の切れ者ではなく、地力も兼ね備えている。脚元に不安が出たため、ひと息入れて秋に復帰することになりそうだ。みなが不適と思う条件で人気が落ちたときに狙いたい。



[Home]