マーメイドS
2019/6/9 阪神競馬場 芝2000m

レース展望

過去10年で1番人気は[2−1−1−6]で3連対。前走条件戦は[2−1−0−1]、前走重賞は[0−0−1−5]。53キロは[2−1−0−1]、54キロ以上は[0−0−1−5]。前走重賞出走馬、54キロ以上は不振。2番人気は[1−1−2−6]、3番人気は[2−0−0−8]で各2連対。連対馬12頭が6番人気以下。最近5年の馬連は129倍、36倍、60倍、12倍、108倍。ハンデ戦で波乱傾向が強い。

連対馬20頭のうち6頭が前走1着。6頭は前走条件戦に出走していた。前走1000万条件でも通用する。前走OP以上を勝った馬は[0−0−0−3]で不振。前走7着以下から4頭が連対。前走OP以上なら着順不問。連対馬20頭のうち10頭が前走条件戦に出走していた。12、14、15、16年は前走条件戦出走馬がワンツーを決めている。牝馬限定ハンデG3は格より調子。前走条件戦を勝った勢いのある軽量馬に注意。

センテリュオは[4−4−0−1]でローズS7着を除き連対を確保。2走前の尼崎Sは中団からメンバー2位の35.1秒で伸びてメールドグラースに0.3秒差の2着。前走下鴨Sは最後方からメンバー最速の32.8秒で差し切り2分00秒1で優勝。前半5F63.0秒のスローペースだったが、末脚の威力を見せつけた。芝2000mは[3−1−0−0]の巧者。全兄にトーセンスターダムがいる。過去10年で前走1600万条件出走馬は53キロなら[3−1−1−4]だが、54キロでは[0−0−0−3]で不振。

モーヴサファイアは昨年5月以降[3−3−0−0]。前走但馬Sは5番手からメンバー2位の36.2秒で抜け出して2分2秒1(稍重)で3馬身差で圧勝。2着フランツは次走むらさき賞を勝ち、3着テリトーリアルは難波Sを勝ち、都大路Sで2着に入った。芝2000mは[3−1−0−2]、阪神芝は[2−2−0−0]で3戦が稍重だった。ハービンジャー産駒で渋った馬場をこなすタイプ。前走阪神芝2000mの但馬Sを圧勝したこともあり、ハンデは54キロ。半兄ブラックスピネルは先週の鳴尾記念で2着に入っている。

前走福島牝馬S2着のフローレスマジック、愛知杯3着馬ランドネ、前走パールS(1600万)を勝ったスカーレットカラー、同2着のクィーンズベスト、前走御室特別(1000万)を勝ったレッドランディーニ、前走鹿野山特別(1000万)を勝ったダンサールなど。フローレスマジックは前走福島牝馬Sで5番手からメンバー4位の34.5秒で上がって0.4秒差の2着。重賞では[0−2−2−3]。ラキシス、サトノアラジンの全妹だが、詰めが甘く勝ち切れないレースが続いている。芝2000mではフローラS3着がある。

ランドネは3走前の愛知杯で逃げて0.1秒差の3着がある。前2走は中山牝馬S13着、福島牝馬S6着に終わったが、直線で前が詰まってまともに追えなかったもの。戸崎騎手からMデムーロ騎手に乗り替わって一変に注意。スカーレットカラーは前走マールSを3番手から抜け出して1分45秒3で優勝。距離1F延長が課題だが、叩き2戦目で2キロ減の53キロで出走できる。クィーンズベストは前2走1600万条件で2着。芝2000mは[1−1−1−3]、阪神芝は[1−2−0−3]。格上挑戦で52キロで出走できる。


レース回顧

2019年 6月 9日(日) 3回阪神4日  天候: 曇   馬場状態: 良 
11R  第24回マーメイドS
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (牝)(国際)(特指)  芝 2000m・内   16頭立
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着枠 馬  馬名               性齢 騎手     斤量 タイム  3F  人体重     廐舎
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1 2  3  サラス             牝 4 松若風馬  51  2.00.3 34.6  7 524 (栗)西村真幸
2 8 16  レッドランディーニ 牝 4 池添謙一  51  2.00.3 35.0 10 444 (栗)石坂正
3 8 15  スカーレットカラー 牝 4 岩田康誠  53  2.00.4 35.2  5 470 (栗)高橋亮
4 2  4  センテリュオ       牝 4 北村友一  54  2.00.7 35.2  1 466 (栗)高野友和
5 4  8  ウインクルサルーテ 牝 6 高倉稜    50  2.00.8 35.2 16 432 (栗)高橋亮
6 6 11  モーヴサファイア   牝 5 川田将雅  54  2.00.8 35.9  2 508 (栗)池添学
7 4  7  チカノワール       牝 5 小崎綾也  50  2.00.8 35.4 15 468 (栗)笹田和秀
8 7 14  クィーンズベスト   牝 6 松山弘平  52  2.01.1 36.0  9 506 (栗)大久保龍
9 1  1  サンティール       牝 5 荻野極    52  2.01.2 36.2 11 486 (美)鹿戸雄一
10 1  2  ウスベニノキミ     牝 4 酒井学    49  2.01.5 36.1 12 450 (栗)鈴木孝志
11 7 13  ダンサール         牝 4 藤岡康太  51  2.01.6 36.9  4 508 (栗)須貝尚介
12 5  9  アドラータ         牝 4 坂井瑠星  50  2.01.7 37.4 13 486 (栗)石坂公一
13 6 12  フローレスマジック 牝 5 石橋脩    55  2.01.7 36.9  6 474 (美)木村哲也
14 3  6  カレンシリエージョ 牝 4 秋山真一  50  2.01.9 36.7 14 484 (栗)鈴木孝志
15 3  5 $ランドネ           牝 4 M.デム  54  2.03.1 38.4  3 508 (栗)角居勝彦
16 5 10  レーツェル         牝 4 和田竜二  51  2.03.1 38.5  8 478 (美)伊藤大士
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LAP :12.2-10.9-12.2-12.2-12.3-12.4-12.1-11.8-11.4-12.8
通過:35.3-47.5-59.8-72.2  上り:72.8-60.5-48.1-36.0  平均:1F:12.03 / 3F:36.09
単勝   3 \1420 
複勝   3 \500 / 16 \950 / 15 \410 
枠連   2-8 \1530 (7) 
馬連   03-16 \19380 (64) 
ワイド 03-16 \5520 (68)/ 03-15 \2480 (33)/ 15-16 \3840 (47) 
馬単   03-16 \33680 (116) 
3連複 03-15-16 \56780 (193/560) 
3連単 03-16-15 \391310 (1206/3360) 

サラスは最後方で脚をタメ、大外からメンバー最速の34.6秒で差し切ってハナ差で制した。勝ちタイムは2分00秒3。アドラータが逃げて前半5F59.8秒。レースの後半5Fは60.5秒、上がりは36.0秒でラップは11.8−11.4−12.8秒。社台のアドラータが逃げ、好位から社台のダンサール、フローレスマジックが早めに動いたことで消耗戦になり、道中10番手以下から追い込んだ馬が1〜5着を独占した。時計、上がりの掛かるタフな馬場で51キロの軽量馬がワンツーを決めた。勝ったサラスは最後方から2位を0.4秒上回る強烈な末脚で差し切り重賞初制覇。520キロを超える大型馬でタフな馬場の消耗戦が合うタイプで今回は条件が揃ったとみて穴馬で狙ったが正解だった。社台の馬が前に行って前崩れの展開を作ったのはなぜか。サラスはオルフェーヴル産駒。先週まで今年の重賞でオルフェーブル産駒は[0−2−0−14]。オルフェーヴル産駒は2歳重賞3勝、3歳重賞2勝だが、3歳秋以降に重賞を勝った馬がおらず早熟傾向があった。セレクトセールの前にオルフェーヴル産駒の古馬で重賞を勝っておきたい思惑もあったか。今後はひと息入れて秋はエリザベス女王杯が目標になりそうだ。

レッドランディーニは11番手から外を回ってメンバー2位の35.0秒で抜け出したが、最後にサラスに交わされてハナ差の惜しい2着。前走1000万の御室特別を勝った馬が格上挑戦、51キロ、10番人気で激走した。5月にレッドランディーニから規制薬物が検出され、石坂調教師は過怠金30万円を課せらたが、その馬が重賞で2着に激走した。10番人気での激走は陣営の意地もあるか。小柄な馬だけに51キロ、消耗戦で外枠もプラスに働いた印象。ディープインパクト産駒で直線の長いコースが合いそうなタイプだが、2戦連続で直線の短い芝2000mで連対した。全3勝は直線が平坦なコース。直線が平坦な芝2000m、小倉記念、新潟記念あたりを使うとまた激走がるかもしれない。

スカーレットカラーは10番手を進み、直線で内に切れ込んでメンバー3位タイの35.2秒で上がって0.1秒差の3着。直線で前が壁になって追い出しを待たされ、直線で内を突いて鋭く伸びたが、最後は外から伸びた2頭に切れ負け。1、2着馬より2キロ重い53キロを背負い、直線で追い出しを待たされたことが影響しており力負けではない。ただし最後に伸び切れなったところを見ると微妙に距離が長いのかもしれない。438キロでデビューした馬が前4走馬体が増えて470キロ。元々骨格のしっかりとした馬で素質は高かったが、馬体が充実して本格化してきている。

センテリュオは後方3番手からメンバー3位タイの35.2秒で追い込んで0.4秒差の4着。前走1600万を勝ったスカーレットカラーは53キロ、センテリュオは54キロ。位置取りも後ろ過ぎたが、ハンデが少し見込まれたこともあるのだろう。少しズブいため、もう少し長い距離が合っている。陣営がルメール、川田騎手を乗せてきたときは[1−3−0−0]。これまで連勝がない点も考慮したい。

モーヴサファイアは6番手から直線で抜け出したが、内外から差されて0.5秒差の6着。前につけた馬の中では最先着。力はあるが、完全前崩れ前残りの展開では厳しかった。昨年ノドの手術をしてから[3−3−0−1]。今回は消耗戦で連対できなかったが、馬は力をつけている。タフな馬場で前が残る展開になりそうなときは注意したい。



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