葵S
2019/5/25 京都競馬場 芝1200m

レース展望

昨年から重賞に昇格。芝1200mで行われた過去9年で1番人気は[2−1−0−6]で3連対。単勝1、2倍台は[2−0−0−0]だが、3倍以上は[0−1−0−6]で不振。2番人気は[1−2−1−5]で3連対、3番人気は[1−0−0−8]で1連対。6〜9番人気が6連対、10番人気以下が2連対。最近5年の馬連は92倍、139倍、44倍、13倍、69倍/47倍。人気薄を絡めて中穴以上を狙うのが妙味。

連対馬13頭が前走5着以内。前走500万条件勝ち馬は[2−3−1−27]。前走芝1200mの500万条件を勝った馬が4番人気以内なら[2−2−0−4]。前走10着以下から4頭が連対しており、前走重賞なら着順は問われない。牡馬は[3−3−6−60]で6連対、牝馬は[6−7−2−44]で13連対。牝馬が活躍している。6番人気以下で連対した8頭のうち6頭が牝馬。穴で逃げ先行タイプの牝馬に注意。

ディアンドルは芝1200m[4−1−0−0]で未勝利、カンナS、クリスマスローズS、マーガレットSを4連勝中。前4走は逃げ、逃げ、2番手、3番手。前に行ってひと脚使えるタイプで葵Sのレース傾向とマッチしている。初の京都、1キロ重い55キロ、テン乗りの藤岡佑騎手にリスクがあるが、不利な外枠に入らなければ大崩れはないか。JRAがどの枠に入れてくるのか。今年の3歳重賞で藤岡佑騎手は[0−0−0−10]。
アウィルアウェイは昨年新馬、ダリア賞を連勝し、京王杯2歳Sで2着に入ったが、今年はフィリーズレビュー7着、桜花賞10着に終わった。フィリーズレビューは掛かり気味に2番手につけたことが影響している。前走桜花賞は後方から見せ場なく1.3秒差の10着。距離が長かったか。ディアンドルと同様に他馬より1キロ重い55キロを背負う。新馬戦以来となる芝1200mで流れに乗れれば。テン乗りの川田騎手に乗り替わる。

500万条件と橘Sを連勝したディープダイバー、函館2歳S勝ち馬アスターペガサス、サウジアラビアRC2着馬ドゴール、紅梅S勝ち馬メイショウケイメイ、2戦2勝のマリアズハートなど。ディープダイバーは[3−4−2−2]で500万条件、橘Sを最速上がりで2連勝中。京都芝は全て1400mで[1−2−0−0]。4戦連続で中2週になる。過去9年の葵Sで2枠が4勝、3枠が3勝。枠順に影響されやすい点に注意。


レース回顧

2019年 5月25日(土) 3回京都11日  天候: 晴   馬場状態: 良 
11R  第2回葵S
3歳・オープン(重賞)(別定) (国際)(特指)  芝 1200m・内   16頭立
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着枠 馬  馬名               性齢 騎手     斤量 タイム  3F  人体重     廐舎
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1 3  6  ディアンドル       牝 3 藤岡佑介  55  1.08.0 33.7  1 490 (栗)奥村豊
2 7 13 $アスターペガサス   牡 3 福永祐一  57  1.08.0 33.4 13 500 (栗)中竹和也
3 4  7  アウィルアウェイ   牝 3 川田将雅  55  1.08.2 33.7  2 456 (栗)高野友和
4 6 11  ディープダイバー   牡 3 藤岡康太  57  1.08.3 33.5  3 448 (栗)大久保龍
5 1  1  ケイアイサクソニー 牡 3 和田竜二  56  1.08.3 34.3  4 490 (栗)山内研二
6 5 10  エイティーンガール 牝 3 池添謙一  54  1.08.4 34.0  6 426 (栗)飯田祐史
7 4  8  ウィンターリリー   牝 3 国分恭介  54  1.08.6 33.4 16 438 (美)岩戸孝樹
8 7 14  タマモメイトウ     牡 3 吉田隼人  56  1.08.7 33.5 14 470 (栗)藤岡健一
9 5  9  メイショウケイメイ 牝 3 古川吉洋  55  1.08.8 34.0  5 416 (栗)南井克巳
10 1  2  ホープフルサイン   牡 3 幸英明    56  1.08.8 34.8  8 488 (美)本間忍
11 8 16  ニホンピロヘンソン セ 3 藤井勘一  56  1.08.9 33.7 15 452 (栗)安達昭夫
12 8 15 $マリアズハート     牝 3 菱田裕二  54  1.08.9 34.1  7 486 (美)菊沢隆徳
13 2  3  アズマヘリテージ   牝 3 松若風馬  54  1.09.1 34.3 11 456 (栗)河内洋
14 2  4  ドゴール           牡 3 津村明秀  56  1.09.5 35.0  9 462 (美)黒岩陽一
15 6 12  ジャスティン       牡 3 川又賢治  56  1.10.0 36.0 12 476 (栗)矢作芳人
16 3  5  ジャカランダシティ 牡 3 アヴドゥ  56  1.10.5 36.0 10 454 (栗)牧浦充徳
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LAP :12.4-10.7-10.9-11.2-11.2-11.6
通過:34.0-45.2-56.4-68.0  上り:68.0-55.6-44.9-34.0  平均:1F:11.33 / 3F:34.00
単勝   6 \230 
複勝   6 \130 / 13 \870 / 7 \180 
枠連   3-7 \2680 (13) 
馬連   06-13 \6390 (17) 
ワイド 06-13 \2240 (24)/ 06-07 \380 (2)/ 07-13 \3140 (38) 
馬単   06-13 \7600 (21) 
3連複 06-07-13 \9170 (27/560) 
3連単 06-13-07 \45520 (131/3360) 

ディアンドルはスタートを決めて4番手につけ、メンバー5位タイの33.7秒で抜け出してレースを制した。勝ちタイムは1分8秒0。ケイアイサクソニーが逃げて前半3Fは34.0秒で速くないが、2、3F目が10.7−10.9秒で差し馬も突っ込める展開になった。勝ったディアンドルは先行して抜け出す正攻法のレースで快勝。これで芝1200mで5連勝となった。盤石のレースぶりだったが、高速馬場で1分8秒0は速くなく、レースレベルは低い。今後は古馬と戦うことになるが、斤量面のアドバンテージがあるうちは少し注意したい。今後はひと息入れ、どこかで一度使ってスプリンターズSに向かうことになりそうだ。

アスターペガサスは中団の外からメンバー最速タイの33.4秒で伸びて頭差の2着。内でスムーズさを欠く馬を尻目に外から鋭く伸びて13番人気で激走した。近走不振が続いていたが、芝1200mの新馬、函館2歳Sを連勝した馬が芝1200mで一変した。昨年夏に走ったように気温が高い方が硬さがなく、調子が上がるタイプか。ただしパドックではチャカチャカして発汗しており、馬体、気配は地味に映った。今後は芝1200mを使って行くことになりそうだ。

アウィルアウェイは6番手の内につけ、メンバー5位タイの33.7秒で伸びて0.2秒差の3着。直線で前にいたディアンドルがフラフラしたため、前が壁になりトップギアに入らなかった。新馬戦以来となる芝1200mで前走桜花賞とは全く違う流れになり、馬が戸惑った面もあるか。インディチャンプの半妹でマイルまではこなしそうだが、気性的に短距離が合っている。速い流れに慣れてくれば、古馬が相手でも通用するのではないか。

ディープダイバーは中団の後ろからメンバー3位タイの33.5秒で伸びて0.3秒差の4着。この馬なりに最後までしっかり伸びているが、結果的に位置取りが後ろ過ぎた。もう少し前につけていれば馬券圏内があったかもしれないが、位置取りが取れなかったのは速い流れの経験が不足していることもあるのだろう。慣れてくれば芝1200mでもやれそうだが、現時点では芝1400mが合っている。

ケイアイサクソニーはハナを切ってメンバー11位タイの34.3秒で粘って0.3秒差の5着。直線で外にモタれてまともに追えなかった。2走前に同コースの500万条件を1分8秒1で走っており、まともに走ればもう少し走れる馬。ロードカナロア産駒で能力はあるため、気性的に成長すれば変わってきそうだ。



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