京王杯SC
2019/5/11 東京競馬場 芝1400m

レース展望

安田記念の前哨戦。過去10年で1番人気は[1−0−0−9]で1連対のみ。最近5年は7、10、7、9、15着で3着以内がない。2番人気は[1−2−4−3]、3番人気は[1−2−1−6]で各3連対。3番人気以内の決着はない。6〜9番人気が3連対、10番人気以下が4連対。最近5年の馬連は69倍、26倍、43倍、192倍、60倍。別定G2でメンバーは揃うが、かなり波乱傾向が強い。

逃げ馬は[0−1−2−7]で1連対、先行馬は4連対のみ。差し馬が9連対、追い込み馬が6連対と多い。流れが速くなり差し追い込みが決まりやすい。鋭い決め手がある芝1400m巧者に注目。最近5年で6番人気以下で連対した4頭のうち3頭に芝1400mのG2で連対があった。3頭は前走重賞で6、10、17着。前走惨敗した芝1400m実績馬が激走している。速い持ちタイムがある馬に注意。

タワーオブロンドンは芝1400m[2−0−0−0]、芝1500m[1−1−0−0]、芝1600m[1−1−1−2]。芝1600mでは詰めが甘く勝ち切れないが、芝1400mではききょうS、京王杯2歳Sを最速上がりで勝っている。前走東京新聞杯は0.4秒差の5着に終わったが、馬体が10キロ増えて太め残りだった。今回は得意の芝1400mだけに仕上げてくるか。ルメール騎手が騎乗停止のため、レーン騎手に乗り替わる。タワーオブロンドンの馬主はゴドルフィン。レーン騎手の契約馬主は吉田和子氏。

サトノアレスは東京芝重賞[0−1−2−2]で東京新聞杯2、3着、京王杯SC3着、安田記念4着がある。昨年の京王杯SCは後方からメンバー2位の32.7秒で大外から追い込んで頭+ハナ差の3着。1枠1番で後方に下げざるをえなかったか。安田記念は大外からメンバー最速タイの33.3秒で追い込んで0.2秒差の4着。直線で差し切る勢いで伸びてきたが、ラスト100mで脚色が鈍った。東京芝重賞では1、3、1、2、1番枠で必ず内枠に入っている。JRAが内枠攻撃をするのはなぜか。今回も枠順に注意。

芝1400mで2連勝してOP入りしたトゥザクラウン、阪急杯で大外一気を決めたスマートオーディン、昨年の富士S勝ち馬ロジクライ、昨年のスワンS勝ち馬ロードクエスト、前走京都牝馬S2着のリナーテ、前走阪急杯5着のエントシャイデンなど。トゥザクラウンは東京芝1400mの1000万条件では2番手から抜け出して1分19秒6で5馬身差で圧勝。今回はそのときより1キロ軽い56キロで出走できる。母はトゥザヴィクトリーでトゥザグローリー、トゥザワールドの全弟。メンバー強化で自分のレースができるかがカギ。

スマートオーディンは屈腱炎から復帰し不振が続いていたが、前走阪急杯を最後方からメンバー最速の33.4秒で差し切って1分20秒3で優勝。初の芝1400mで以前の切れ味が戻った。極端なレースをした方が持ち味を生かせるタイプ。池江厩舎はトゥザクラウンと2頭出し。ロジクライは昨年の富士Sを2番手から抜け出して1分31秒7で圧勝。1400m通過は1分20秒0だった。ルメール騎手から戸崎騎手に乗り替わる。エントシャイデンは条件戦を3連勝し、前走阪急杯5着。今年の重賞で田辺騎手は[0−0−0−20]。


レース回顧

2019年 5月11日(土) 2回東京7日  天候: 晴   馬場状態: 良 
11R  第64回京王杯スプリングカップ
4歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定)  芝 1400m   16頭立
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着枠 馬  馬名               性齢 騎手     斤量 タイム  3F  人体重     廐舎
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1 5  9 *タワーオブロンドン 牡 4 レーン    56  1.19.4 33.1  1 518 (美)藤沢和雄
2 4  7  リナーテ           牝 5 武豊      54  1.19.5 33.3  6 488 (栗)須貝尚介
3 3  6  ロジクライ         牡 6 戸崎圭太  56  1.19.5 33.7  2 514 (栗)須貝尚介
4 2  4  トゥザクラウン     牡 5 福永祐一  56  1.19.5 33.6  3 516 (栗)池江泰寿
5 4  8  キャナルストリート 牝 5 石橋脩    54  1.19.6 33.5  8 470 (美)大竹正博
6 1  1  リライアブルエース 牡 6 坂井瑠星  56  1.19.7 33.2 12 494 (栗)矢作芳人
7 8 16  スマートオーディン 牡 6 池添謙一  56  1.19.7 32.6  4 504 (栗)池江泰寿
8 1  2  ドーヴァー         牡 6 三浦皇成  56  1.19.8 33.3  9 502 (美)伊藤圭三
8 3  5  ストーミーシー     牡 6 大野拓弥  56  1.19.8 33.1 11 528 (美)斎藤誠
10 8 15  ダイメイフジ       牡 5 松岡正海  56  1.19.8 34.1 14 508 (栗)森田直行
11 6 11  エントシャイデン   牡 4 田辺裕信  56  1.19.9 33.0  7 472 (栗)矢作芳人
12 6 12  ロードクエスト     牡 6 M.デム  57  1.19.9 33.0  5 464 (美)小島茂之
13 5 10  タイムトリップ     牡 5 田中勝春  56  1.20.1 33.4 13 502 (美)菊川正達
14 7 14  スターオブペルシャ セ 6 蛯名正義  56  1.20.3 33.8 10 516 (美)藤沢和雄
15 7 13  ブロワ             牝 6 杉原誠人  54  1.21.3 35.8 15 478 (美)大江原哲
外 2  3  サトノアレス       牡 5 柴山雄一  56  ------ ---- -- 514 (美)藤沢和雄
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LAP :12.3-10.9-11.0-11.3-11.0-11.1-11.8
通過:34.2-45.5-56.5-67.6  上り:67.1-56.2-45.2-33.9  平均:1F:11.34 / 3F:34.03
単勝   9 \360 
複勝   9 \150 / 7 \310 / 6 \180 
枠連   4-5 \1510 (7) 
馬連   07-09 \2590 (9) 
ワイド 07-09 \960 (9)/ 06-09 \410 (1)/ 06-07 \980 (10) 
馬単   09-07 \4160 (14) 
3連複 06-07-09 \3780 (6/455) 
3連単 09-07-06 \20940 (41/2730) 

タワーオブロンドンはスタートを決めて7番手につけ、メンバー4位タイの33.1秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイム1分19秒4はレコード。ブロワが逃げて前半3F34.2秒、5F56.5秒の速い流れ。高速馬場で前が止まりにくく、7番手以内につけた馬が1〜5着を独占。タワーオブロンドンはレーン騎手が今日の馬場で勝つならここという絶好の位置につけ、直線で不利を受けないように外に出し、いい脚を長く使って差し切った。前走東京新聞杯は太め残りで伸び切れなかったが、今回は馬体が8キロ絞れ、パドックでは外めをキビキビと周回し気配が一変していた。気温が上がるこの時期になると藤沢和厩舎は仕上げてくる。次走は安田記念。マイルまでは守備範囲だが、アーモンドアイ、ダノンプレミアムが出走しメンバーが強くなる点がどう出るか。レーン騎手は完璧な騎乗でG2制覇。フォームがブレず、徐々に加速する追い方ができる。ルメール騎手の代役というより、本物なのではないか。

リナーテはスタートを決めて6番手の内につけ、直線で外に出してメンバー7位タイの33.3秒で伸びて0.1秒差の2着。直線でスムーズさを欠いたが、武豊騎手が冷静に捌いて持ってきた。武豊騎手は重賞で不振が続いていたが、これがいいきっかけになるかもしれない。リナーテは昨年同コースの白秋Sでメンバー最速の32.4秒で差し切った馬。芝1200mで3勝。高速馬場でスプリント能力が問われたことが良かったのだろう。今年は東京新聞杯でレッドオルガが2着、阪急杯でレッツゴードンキが2着、京王杯SCでリナーテが2着と牝馬が通用している。マイル以下の路線はトップレベルを除き、それほどレベルが高くないのだろう。今後はひと息入れて函館スプリントSに向かう予定。

ロジクライは3番手からメンバー12位の33.7秒で伸びて0.1秒差の3着。2着とはハナ差。直線で前が壁になりズブさを出して下がりかけたが、最後にしぶとく盛り返して3着を確保。戸崎騎手は重賞でスムーズさを欠くことが多い。直線でスムーズなら2着だったのではないか。次走は安田記念に向かう予定。

トゥザクラウンは3番手から抜け出してメンバー11位の33.6秒で上がって0.1秒差の4着。3着とはナ差。直線で抜け出して見せ場十分だったが、最後に捕まった。同コースの1000万条件を1分19秒6で圧勝した馬がタイムを0.1秒詰めて重賞にメドを立てた。今後も芝1400mを使って行くのだろう。

スマートオーディンは最後方からメンバー最速の32.6秒で追い込んで0.3秒差の7着。前半5F56.5秒でもレースの上がりは33.9秒。この上がりで最後方からでは厳しかった。これで3戦連続で最速上がりを繰り出し、34.3秒、33.4秒、32.6秒と詰めている。展開、馬場がマッチすれば、どこかで激走がありそうだ。



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