青葉賞
2019/4/27 東京競馬場 芝2400m

レース展望

過去10年で1番人気は[5−1−3−1]で6連対。単勝1倍台は[2−0−0−1]、2倍台は[2−1−1−0]、3倍以上は[1−0−2−0]。前走勝った馬が単勝3倍以下なら[2−1−0−0]で堅実。2番人気は[0−1−1−8]で1連対、3番人気は[0−0−1−9]で連対なし。6〜9番人気が6連対、10番人気以下が2連対。最近5年の馬連は49倍、11倍、19倍、7倍、109倍で堅いか波乱両極端。

連対馬15頭が前走3着以内。前走4着以下から連対した5頭は前走弥生賞4、6、7着、スプリングS6、7着。穴で弥生賞、スプリングSで6着前後に負けた馬に注意。前走8着以下は[0−0−0−25]で出番なし。東京芝2400mの外枠はコースロスがあり不利。8枠は[1−0−3−24]で連対は1番人気のアプレザンレーヴのみ。5番人気以内は[1−0−2−5]。脚質に関係なく不振。人気馬でも割り引きが必要。

ランフォザローゼスは[1−2−0−0]で連対を確保。前走京成杯は3番手からメンバー6位タイの35.4秒で伸びてラストドラフトに0.2秒差の2着。キングカメハメハ産駒で祖母にエアグルーヴ。マーフィー騎手は芝2400m以上が合うとコメント。東京芝2000mの新馬戦でサトノジェネシス(ゆりかもめ賞圧勝)に勝っている。過去10年の青葉賞で藤沢和厩舎は[2−0−0−9]でペルーサ、ゴーフォァサミットで勝っている。今年の重賞でルメール騎手は[4−4−1−9]、1番人気なら[2−2−1−3]。

ウーリリは京都芝1800mの新馬戦を好位からメンバー2位の34.0秒で抜け出して優勝。前走毎日杯は内ラチ沿いの3番手からメンバー3位の34.0秒で上がってクビ差の2着。直線で狭くなって仕掛けが遅れたことが堪えた。過去10年で前走新馬戦は[0−0−0−7]だったが、データを破って連対した。ディープインパクト産駒でウリウリ、マカヒキの全弟。距離延長、初の左回りでどんなパフォーマンスを見せるか。過去10年の青葉賞で福永騎手は[0−0−2−2]。昨年は1番人気のスーパーフェザーで3着。

前走弥生賞6着のサトノラディウス、前走水仙賞を勝ったアドマイヤスコール、前走大寒桜賞を勝ったリオンリオン、前走山吹賞を勝ったカウディーリョ、前走アルメリア賞2着のトーセンカンビーナ、前走ゆりかもめ賞2着のキタサンバルカンなど。サトノラディウスは2走前に芝2400mの梅花賞を勝っている。前走弥生賞は後方から伸び切れず0.7秒差の6着。雨で馬場が悪化し過ぎたことが堪えた。国枝厩舎のディープインパクト産駒。過去10年の青葉賞で国枝厩舎は[1−1−0−1]で4、7番人気で連対している。

アドマイヤスコールは[2−1−1−1]で着外は東スポ杯2歳S8着。前走水仙賞は中団から差し切り2分12秒5で優勝。2戦2勝のMデムーロ騎手が騎乗する。リオンリオンは[2−2−2−1]で着外は休み明けの若駒S5着。前走大寒桜賞は前半5F62.1秒で逃げて2分15秒3で優勝。3戦連続で横山典騎手が騎乗する。キタサンバルカンは葉牡丹賞で2着ランフォザローゼスと同タイムの4着。前走ゆりかもめ賞はサトノジェネシスに3馬身差の2着。過去10年でノーザンファーム生産馬が7番人気以内なら[4−4−4−22]。


レース回顧

2019年 4月27日(土) 2回東京3日  天候:小雨  馬場状態:稍重
11R  第26回テレビ東京杯青葉賞
3歳・オープン・G2(馬齢) (国際)(指定)  芝 2400m   16頭立
------------------------------------------------------------------------------
着枠 馬  馬名               性齢 騎手     斤量 タイム  3F  人体重     廐舎
------------------------------------------------------------------------------
1 1  2  リオンリオン       牡 3 横山典弘  56  2.25.0 36.3  5 480 (栗)松永幹夫
2 2  3  ランフォザローゼス 牡 3 ルメール  56  2.25.0 35.8  1 488 (美)藤沢和雄
3 3  5  ピースワンパラディ 牡 3 戸崎圭太  56  2.25.3 35.3  3 452 (美)大竹正博
4 8 15  キタサンバルカン   牡 3 大野拓弥  56  2.25.5 34.6  6 436 (美)奥村武
5 8 16  サトノラディウス   牡 3 三浦皇成  56  2.25.6 35.5  9 482 (美)国枝栄
6 7 13  マコトジュズマル   牡 3 レーン    56  2.25.8 35.5 12 474 (栗)鮫島一歩
7 2  4  セントウル         牡 3 アヴドゥ  56  2.26.0 37.1 16 466 (栗)森秀行
8 7 14  バラックパリンカ   牡 3 和田竜二  56  2.26.0 35.3 14 434 (栗)平田修
9 1  1  アドマイヤスコール 牡 3 M.デム  56  2.26.0 37.0  4 476 (美)加藤征弘
10 4  8  ピンシェル         牡 3 吉田豊    56  2.26.1 35.8 10 522 (美)高橋文雅
11 6 11  カウディーリョ     牡 3 石橋脩    56  2.26.2 35.7  8 440 (美)堀宣行
12 3  6  ウーリリ           牡 3 福永祐一  56  2.26.2 36.3  2 494 (栗)友道康夫
13 5 10  ディバインフォース 牡 3 松山弘平  56  2.26.4 35.2 15 440 (栗)寺島良
14 5  9  タイセイモナーク   牡 3 シュタル  56  2.26.5 35.8 11 464 (栗)西村真幸
15 6 12  アルママ           牡 3 柴田大知  56  2.26.9 36.9 13 438 (美)畠山吉宏
16 4  7  トーセンカンビーナ 牡 3 藤岡佑介  56  2.27.2 36.0  7 448 (栗)角居勝彦
------------------------------------------------------------------------------
LAP :12.7-11.2-11.9-12.1-12.0-11.8-12.3-12.2-12.5-11.6-11.8-12.9
通過:35.8-47.9-59.9-71.7  上り:73.3-61.0-48.8-36.3  平均:1F:12.08 / 3F:36.25
単勝   2 \1050 
複勝   2 \270 / 3 \150 / 5 \250 
枠連   1-2 \730 (3) 
馬連   02-03 \2120 (5) 
ワイド 02-03 \650 (3)/ 02-05 \1490 (21)/ 03-05 \720 (4) 
馬単   02-03 \5400 (17) 
3連複 02-03-05 \5490 (14/560) 
3連単 02-03-05 \42980 (133/3360) 

リオンリオンは1枠2番からハナを切って前半3F35.8秒、5F59.9秒で逃げ、後半5Fを61.0秒でまとめてそのまま押し切った。勝ちタイムは2分25秒0。上がりはメンバー12位タイの36.3秒でラップは11.6−11.8−12.9秒。この上がりなら差し馬が勝ってもおかしくないが、稍重の馬場、道中緩みが少ないラップで切れ味が削がれた模様。例年よりメンバーレベルが低かったこともあるが、34秒台で上がった馬が4着のキタサンバルカンしかいなかった。リオンリオンは芝2000m以下で勝ち切れないレースが続いたが、芝2200m以上を使って3、1、1着でパフォーマンスを引き上げている。次走は日本ダービー。青葉賞をステップにダービーを勝った馬はいない。かなりメンバーが強化されそうだが、前に行ってどこまで踏ん張れるか。

ランフォザローゼスは内の3、4番手からメンバー8位タイの35.8秒で伸びてハナ差の2着。ルメール騎手が内枠を生かしてロスなく回り、直線で外に出したが、もうひとつ伸び切れなかった。レースのラスト3Fは11.6−11.8−12.9秒。ラスト1Fのラップが落ちただけに逃げたリオンリオンを差し切れなかったのは物足りない。今年の青葉賞のメンバーレベルを如術に表しているのではないか。これでデビューから1、2、2、2着。勝ち切れないが、使いながら着実にパフォーマンスを引き上げている。

ピースワンパラディは内ラチ沿いの6番手からメンバー3位タイの35.3秒で伸びて0.3秒差の3着。芝1600mの新馬戦、フローラルウォーク賞を連勝してきた馬が内をロスなく回って距離延長を克服した。ダービー出走の権利は獲れなかったが、距離延長でこれだけ走れれば上々。これまで3戦左回りしか使っていない。今後は未定だが、色々なレースを使いながら適性を見極めていくことになりそうだ。

キタサンバルカンは後方からメンバー最速の34.6秒で追い込んで0.5秒差の4着。前に行った5頭と6番手以下が離れた展開で後方からでは物理的に厳しかったが、大外からいい脚を長く使っている。不利な外枠も堪えている。本来はもっと前につけられる馬。上位馬と大きな差はない。

アドマイヤスコールは2番手につけたが、直線で伸び切れず1.0秒差の9着。心肺機能が高い馬で本来はいい脚を長く使えるタイプだが、道中掛かって頭を上げていた。今年の重賞でMでムーロ騎手は1番人気なら[1−3−0−2]だが、2番人気以下は[0−0−0−19]で不振が続いている。



[Home]