大阪杯
2019/3/31 阪神競馬場 芝2000m

レース展望

17年にG1に昇格した。過去10年で1番人気は[4−3−2−1]で7連対。単勝1倍台は[1−2−2−0]、2倍台は[1−1−0−0]、3倍以上は[2−0−0−1]。単勝1倍台は取りこぼしが多い。2番人気は[2−1−2−5]で3連対、3番人気は[1−0−1−8]で1連対のみ。6〜9番人気が7連対、10番人気以下は3着以内なし。G1昇格後は1−7番人気、1−6番人気で決着し、馬連は23倍、29倍。人気馬に人気薄を絡めて中穴を狙うのが妙味。

連対馬20頭のうち18頭が前走5着以内、残る2頭は前走有馬記念6着、金鯱賞6着。前走G1、G2で善戦した馬が活躍している。前走重賞以外は連対が条件。前走8着以下は[0−0−0−37]で出番なし。4歳[5−4−3−19]、5歳[4−3−2−22]、6歳[1−2−5−27]、7歳以上[0−1−0−30]で4、5歳馬が活躍。4歳馬は1、2番人気なら[4−1−2−1]。6歳馬は6、7、9番人気が連対。穴で注意。7歳以上は2着が1回あるのみ。

ブラストワンピースは[5−0−0−2]でダービー5着、菊花賞4着に終わったが、前走有馬記念を6番手からメンバー5位の35.7秒で差し切って制した。菊花賞はスローの上がり勝負で切れ負けしたが、有馬記念はラスト3Fは11.8−12.2−12.9秒の消耗戦だった。芝2000m以下は[3−0−0−0]で新潟記念、阪神では毎日杯を勝っている。ハービンジャー産駒で稍重では2戦2勝。有馬記念は稍重で古馬より2キロ軽い55キロだった。休み明け、57キロを背負って高速決着、高速上がりに対応できるかかカギ。

キセキは菊花賞を勝った後9、9、8着に終わったが、昨年秋は毎日王冠3着、天皇賞(秋)3着、ジャパンC2着、有馬記念5着と復調した。ジャパンCは前半5F59.9秒で逃げて、後半5Fを57.5秒でまとめて2分20秒9で走り、アーモンドアイに0.3秒差の2着に粘った。芝2000mは[2−0−1−0]で昨年の天皇賞(秋)は逃げて1分57秒0で走り3着に粘った。阪神芝は[1−1−2−1]で神戸新聞杯2着がある。メンバー的に単騎で逃げが打てそう。先週の高松宮記念で不利を受けた川田騎手が持ってくるか。

昨年のダービー馬ワグネリアン、昨年の大阪杯2着馬ペルシアンナイト、同3着馬アルアイン、前走金鯱賞3着のエアウィンザー、天皇賞(秋)2着馬サングレーザー、マイルCS勝ち馬ステルヴィオ、皐月賞馬エポカドーロ、京都記念勝ち馬ダンビュライト、同2着馬ステイフーリッシュ、同3着馬マカヒキ、福島記念と小倉大賞典を連勝したスティッフェリオなど。14頭立てでフルゲートにはならなかったが、G1馬が8頭出走しメンバーレベルは高い。G1昇格後は1番人気のキタサンブラック、スワーヴリチャードが勝っている。

ワグネリアンは[5−1−0−1]で負けた2戦は中山の弥生賞2着、皐月賞7着。阪神芝は[2−0−0−0]で野路菊賞、神戸新聞杯を勝っている。昨年の神戸新聞杯以来の出走となるが、4歳になってどこまで成長してくるか。小回りの中山で2戦した以外は全て直線の長い外回りコース。今回は阪神内回りで直線が短いだけに福永騎手の立ち回りがカギになる。ペルシアンナイトは昨年の大阪杯で中団の後ろからメンバー最速の33.7秒で伸びて0.1秒差の3着。芝2000mは[0−2−0−1]。叩き2戦目で変わり身に注意。

アルアインは芝2000m[1−0−1−3]で皐月賞1着、大阪杯3着がある。前走金鯱賞は5着に終わったが、休み明けで急遽柴山騎手が騎乗して外枠から外を回るロスがあった。内枠を引いて立ち回りの上手さを生かせれば。エアウィンザーは芝2000m[4−4−2−0]、阪神芝2000mは[3−1−0−0]でチャレンジCを1分58秒3で圧勝している。前走金鯱賞は中団の内からメンバー3位の34.2秒で伸びて0.3秒差の3着。金鯱賞1、2着馬は大阪杯に出走しない。昨年以降の重賞で浜中騎手は[0−3−5−45]。

サングレーザーは前3走芝2000mで札幌記念1着、天皇賞(秋)2着、香港カップ4着。天皇賞(秋)では中団からメンバー最速の33.4秒で伸びて1分57秒0で走り、レイデオロに0.2秒差の2着に入った。休み明けで仕上がりとテン乗りのミナリク騎手(阪神未経験)がカギ。ステルヴィオは芝1800m以下[4−3−1−0]。阪神では朝日杯FS2着があるが、距離2000mがカギ。スティッフェリオは休み明けを除き、右回りの芝2000mは[4−2−1−2]で5着以内を確保。今年の重賞で田辺騎手は[0−0−0−11]。


レース回顧

2019年 3月31日(日) 2回阪神4日  天候: 曇   馬場状態: 良 
11R  第63回大阪杯
4歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定)  芝 2000m・内   14頭立
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着枠 馬  馬名               性齢 騎手     斤量 タイム  3F  人体重     廐舎
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1 3  3  アルアイン         牡 5 北村友一  57  2.01.0 35.2  9 524 (栗)池江泰寿
2 4  6  キセキ             牡 5 川田将雅  57  2.01.0 35.4  2 508 (栗)角居勝彦
3 2  2  ワグネリアン       牡 4 福永祐一  57  2.01.1 35.1  4 468 (栗)友道康夫
4 1  1  マカヒキ           牡 6 岩田康誠  57  2.01.2 34.9 10 506 (栗)友道康夫
5 6  9  エアウィンザー     牡 5 浜中俊    57  2.01.2 35.2  5 504 (栗)角居勝彦
6 5  7  ブラストワンピース 牡 4 池添謙一  57  2.01.3 35.3  1 530 (美)大竹正博
7 8 13  スティッフェリオ   牡 5 田辺裕信  57  2.01.5 35.9 13 450 (栗)音無秀孝
8 4  5  ムイトオブリガード 牡 5 横山典弘  57  2.01.6 35.1 14 490 (栗)角田晃一
9 8 14  ダンビュライト     牡 5 松若風馬  57  2.01.6 35.8 11 482 (栗)音無秀孝
10 3  4  エポカドーロ       牡 4 戸崎圭太  57  2.02.0 36.5  8 490 (栗)藤原英昭
11 7 11  ペルシアンナイト   牡 5 M.デム  57  2.02.0 36.1  3 494 (栗)池江泰寿
12 5  8  サングレーザー     牡 5 ミナリク  57  2.02.1 35.8  7 488 (栗)浅見秀一
13 6 10  ステイフーリッシュ 牡 4 藤岡康太  57  2.02.4 36.1 12 454 (栗)矢作芳人
14 7 12  ステルヴィオ       牡 4 丸山元気  57  2.02.5 36.7  6 478 (美)木村哲也
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LAP :12.6-11.1-12.7-12.7-12.2-12.4-11.8-11.4-11.6-12.5
通過:36.4-49.1-61.3-73.7  上り:71.9-59.7-47.3-35.5  平均:1F:12.10 / 3F:36.30
単勝   3 \2220 
複勝   3 \450 / 6 \180 / 2 \320 
枠連   3-4 \1750 (8) 
馬連   03-06 \3680 (16) 
ワイド 03-06 \1090 (15)/ 02-03 \2880 (36)/ 02-06 \880 (7) 
馬単   03-06 \10940 (48) 
3連複 02-03-06 \10740 (43/364) 
3連単 03-06-02 \93560 (336/2184) 

アルアインは内枠スタートから内ラチ沿いの4番手につけ、メンバー4位タイの35.2秒で抜け出してレースを制した。勝ちタイムは2分1秒0。エポカドーロが逃げて前半5F61.3秒のスローペースになり、前につけて内をロスなく回った馬での決着になった。アルアインは先行して抜け出す正攻法のレースで皐月賞以来2年ぶりの勝利となった。スローペースで前が残る展開、良発表でも緩く時計、上がりの掛かる馬場、ロスなく回れる内枠と全てが上手く噛み合っての勝利。G1、G2で善戦止まりが続いていたが、今回はこれまで先着を許してきたレイデオロ、スワーヴリチャード、ダノンプレミアムがいなかったことも良かったのだろう。北村友騎手は高松宮記念で1番人気のダノンスマッシュで4着に終わったが、1週遅れで中央G1初制覇となった。アルアインは皐月賞に続き9番人気での勝利。2度あることは3度あるかもしれない。今後は安田記念または宝塚記念に向かうことになりそうだ。

キセキは少しスタートが遅く2番手を進み、メンバー7位の35.4秒で抜け出したが、内からアルアインに交わされてクビ差の2着。スタートが遅かったこともあるが、川田騎手はスローペースに同調し、ハナを切らなかった。もっとタフな流れでもしぶとい脚を使えるタイプ。緩く重い馬場で上がりが掛かったところを見ると飛ばしていたら止まっていた可能性もあるだけに、この乗り方が一概に悪いとは言い切れない。ただし能力が接近したメンバーのG1は攻めないと勝てないという面もある。休み明けでも仕上がりは良さそうだった。この乗り方を見て次走の天皇賞(春)を意識しているのかと思われたが、今後は天皇賞(春)は使わずに宝塚記念に向かう予定。川田騎手の不可解なスローペース。非社台の馬が勝ってはいけない闇のルールでもあるのか。

ワグネリアンは1枠1番から内ラチ沿いの7、8番手を進み、メンバー2位の35.1秒で最内から伸びて0.1秒差の3着。福永騎手が内枠からラチ沿いをロスなく回って持ってきた。本来は馬場のいい外に出して末を生かすタイプだが、外を回った馬は壊滅的になっただけにこの乗り方が正解だった。長期休み明け、初の古馬相手、時計&上がりの掛かる緩い重い馬場で0.1秒差の3着なら今後のメドは立った。直線の長いコースでは[5−0−0−0]。天皇賞(春)は距離が長く、宝塚記念は阪神内回り。次走は香港のクイーンエリザベス2世Cか。能力の絶対値が足りるか微妙だが、秋は天皇賞(秋)、ジャパンCが目標になる。

マカヒキは出遅れて最後方からメンバー最速の34.9秒で追い込んで0.2秒差の4着。スローペースで前が残る展開で届かなかったが、岩田騎手が内から捌いてメンバー最速上がりで伸びてきた。タフな馬場が合うタイプで重い馬場は良かったが、流れが遅くなり過ぎた。ここにきて馬体がマッチョ化してきており、距離適性が短い方に傾いている。ダービー馬だが、少し目先を変えてもいいのかもしれない。

エアウィンザーは7番手からメンバー4位タイの35.2秒で伸びて0.2秒差の5着。勝ったアルアインと同じ上がりを繰り出したが、位置取りの差が出た。それでも最後までしぶとく伸びており、G1で通用するメドはある程度立った。外国人騎手では[5−2−0−0]、日本人騎手では[1−3−2−2]。角居調教師が外国人騎手を乗せてきたら注意したい。

ブラストワンピースは後方から外を回って上がってメンバー6位の35.3秒で上がって0.3秒差の6着。スタート後に外枠の馬が内に切れ込んできたことで位置取りが悪くなり、勝負どころで大外をブン回して伸び切れなかった。内をロスなく回って勝ったアルアインより上がりが0.1秒遅いのは、内をロスなく回った馬が有利な馬場&展開だったことを示している。これで57キロでは[0−0−0−3]でいずれもスローペースで切れ負けしている。次走は天皇賞(春)をパスして宝塚記念になりそうだ。昨年の有馬記念を勝ったが、能力の絶対値がそれほど高くない可能性がある。



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