ダービー卿CT
2019/3/30 中山競馬場 芝1600m

レース展望

過去10年で1番人気は[2−2−0−6]で4連対。前走中山芝で連対した馬は[2−1−0−0]だが、それ以外は[0−1−0−6]で不振。2番人気は[0−1−3−6]、3番人気は[1−0−0−9]で各1連対のみ。6〜9番人気が5連対、10番人気以下が1連対。最近5年の馬連は91倍、16倍、61倍、20倍、38倍でハンデ戦らしく荒れている。連対が多い4、5番人気を絡めて中穴を狙うのが妙味。

連対馬20頭のうち16頭が前走5着以内。前走6着以下から4頭が連対しており、前走OP以上なら着順不問。前走勝って斤量が増えた馬は[0−0−0−7]で不振。4歳[3−4−2−30]、5歳[6−2−5−25]、6歳[1−2−2−36]、7歳以上[0−2−1−40]。最近6年の連対馬12頭のうち10頭が4、5歳馬。人気の4、5歳馬が勝つことが多い。6歳以上は1勝のみ。高齢馬が勝つことは稀。

ギベオンは[3−2−0−2]で中日新聞杯1着、NHKマイルC2着、毎日杯2着がある。NHKマイルCは好位から馬群を割ってメンバー5位の34.5秒で抜け出したが、最後にケイアイノーテックに差されてクビ差の2着。初のマイル戦で適性を示した。中山ではセントライト記念で好位から伸び切れず13着に終わっている。距離2200mが堪えたが、小回りの中山も影響したのか。G3では[1−1−0−0]だが、トップハンデ57.5キロを背負う。過去10年のダービー卿CTで蛯名騎手は[0−1−1−4]。

プリモシーンは[3−1−0−4]でフェアリーSと関屋記念を勝っている。桜花賞10着とNHKマイルC5着は出遅れて直線でスムーズさを欠き、秋華賞7着は出遅れて最後方からのレースになり、前走ターコイズS8着は直線でスムーズさを欠いたことが堪えている。前走は3戦連続馬体増で太め残りだった。ひと息入れてどこまで仕上がってくるか。重賞2勝のため、牡馬相手でもハンデは前走ターコイズSと同じ55キロ。09年以降の中山芝1600m重賞で福永騎手は[1−0−1−10]、3番人気以内では[1−0−1−6]。

昨年のニュージーランドT勝ち馬カツジ、昨年のスワンS勝ち馬ロードクエスト、京都金杯2着馬マイスタイル、前走ニューイヤーSを勝ったドーヴァー、前走1600万条件を勝ったフィアーノロマーノ、ダイアトニック、昨年のダービー卿CT勝ち馬ヒーズインラブ、前走東風Sを勝ったジョーストリクトリ、同3着馬ダイワキャグニー、同4着馬ミュゼエイリアンなど。カツジは芝1600m[2−1−1−4]でマイルCSで0.2秒差の4着がある。ハンデは57キロ。ニュージーランドTを勝った中山でどこまで変わるか。

ロードクエストは中山芝1600mで京成杯AH1、4着がある。前2走は東京新聞杯4着、阪急杯4着で大崩れしてない。今年好調の三浦騎手が持ってくるか。マイスタイルは近走連対と惨敗を繰り返している。芝1600mは[1−1−1−1]。ハンデは京都金杯2着と同じ56キロ。横山典騎手に乗り替わる。過去10年で8枠は[0−1−1−18]で9番人気カオスモスの1連対のみ。外枠に人気馬が入ると波乱度が増す。JRAが人気馬をどこに入れてくるか。今週から中山はBコースに変更される点に注意。


レース回顧

2019年 3月30日(土) 3回中山3日  天候: 曇   馬場状態: 良 
11R  第51回ダービー卿チャレンジT
4歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)[指定]  芝 1600m   16頭立
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着枠 馬  馬名               性齢 騎手     斤量 タイム  3F  人体重     廐舎
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1 1  2 $フィアーノロマーノ 牡 5 川田将雅  55  1.31.7 34.8  2 540 (栗)高野友和
2 6 12  プリモシーン       牝 4 福永祐一  55  1.31.7 34.0  3 498 (美)木村哲也
3 7 13  マイスタイル       牡 5 横山典弘  56  1.31.7 34.5  7 454 (栗)昆貢
4 7 14  ダイアトニック     牡 4 北村友一  54  1.31.9 33.4  5 474 (栗)安田隆行
5 3  5  ギベオン           牡 4 蛯名正義 57.5 1.32.0 35.0  4 500 (栗)藤原英昭
6 5 10  ロードクエスト     牡 6 三浦皇成  57  1.32.1 34.1  6 466 (美)小島茂之
7 2  4  ドーヴァー         牡 6 田辺裕信  56  1.32.1 34.2  1 506 (美)伊藤圭三
8 3  6  ヒーズインラブ     牡 6 ミナリク 56.5 1.32.2 34.3 10 528 (栗)藤岡健一
9 4  8  ダイワキャグニー   牡 5 石橋脩    57  1.32.2 34.2  8 506 (美)菊沢隆徳
10 4  7  ハクサンルドルフ   牡 6 内田博幸  55  1.32.4 33.5 15 468 (栗)西園正都
11 6 11  カツジ             牡 4 松山弘平  57  1.32.6 33.9  9 490 (栗)池添兼雄
12 8 16  キャプテンペリー   セ 6 大野拓弥  55  1.32.8 34.9 14 504 (美)岩戸孝樹
13 8 15  エイシンティンクル 牝 6 和田竜二  53  1.32.9 36.3 12 488 (栗)上村洋行
14 2  3  マルターズアポジー 牡 7 武士沢友  57  1.33.0 36.5 11 530 (美)堀井雅広
15 5  9  ヤングマンパワー   牡 7 戸崎圭太  56  1.33.1 36.0 16 530 (美)手塚貴久
16 1  1  ジョーストリクトリ 牡 5 柴田善臣  56  1.33.2 36.4 13 510 (栗)清水久詞
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LAP :12.1-10.8-11.0-11.2-11.4-11.4-11.6-12.2
通過:33.9-45.1-56.5-67.9  上り:68.8-57.8-46.6-35.2  平均:1F:11.46 / 3F:34.39
単勝   2 \600 
複勝   2 \250 / 12 \260 / 13 \400 
枠連   1-6 \1390 (5) 
馬連   02-12 \2350 (3) 
ワイド 02-12 \1140 (6)/ 02-13 \2040 (30)/ 12-13 \1830 (20) 
馬単   02-12 \4550 (7) 
3連複 02-12-13 \13120 (30/560) 
3連単 02-12-13 \59280 (109/3360) 

フィアーノロマーノは内枠スタートから3、4番手につけ、直線で早めに抜け出しメンバー10位の34.8秒で後続を完封しレースを制した。勝ちタイムは1分31秒7。フィアーノロマーノはハイペースで先行して抜け出す正攻法のレースで一気にパフォーマンスを引き上げ、重賞初制覇を飾った。これまで速い持ちタイムがなかった馬が1分31秒7で走ったのだから大したもの。パドックでは雄大な馬体がひと際目立っていた。昇級戦でハンデは55キロだったが、5歳になって本格化したのではないか。これで馬主の吉田和美氏は15年以降のダービー卿CTで[2−2−0−1]で3年連続連対となった。前2年はキャンベルジュニアが5番枠、3番枠に入り、今回はフィアーノロマーノが2番枠。JRAが有利な内枠に入れてアシストしている。今後は未定だが、京王杯SCから安田記念を目指すことになりそうだ。

プリモシーンは中団からメンバー4位の34.0秒で外から伸びてクビ差の2着。勝ったフィアーノロマーノの上がりを0.8秒上回ったが、位置取りの差で届かなかった。ハンデは同斤の55キロ。プリモシーンは牝馬だけに実質は57キロということを考えると勝ちに等しい内容。昨年51キロで出走した関屋記念を1分31秒6で勝ったが、今回は55キロを背負って1分31秒7で走りパフォーマンスを引き上げた。55キロを背負って初めて連対したことは今後に向けて大きい。不利を受けることが多い馬だが、今回はテン乗りの福永騎手が上手く乗っている。次走はヴィクトリアマイルに向かう予定。メンバー次第で勝ち負けできそうだ。

マイスタイルは6、7番手からメンバー9位の34.5秒で伸びてクビ+ハナ差の3着。外から来たプリモシーンと一緒に伸びてきた。少し渋った時計の掛かる馬場が得意な馬だが、1分31秒7で走ったことで適性の幅を広げている。これで芝1600mでは[1−1−2−1]。京都金杯でパクスアメリカーナに0.1秒差の2着に入ったのはダテではないことを示した。昆厩舎の管理馬は鍛え上げられており、追ってしぶとい脚を使う馬が多い。距離は2000mまでは守備範囲。どこかでG3を勝つチャンスがありそうだ。

ダイアトニックは出遅れて後方を進み、メンバー最速の33.4秒で追い込んで0.2秒差の4着。道中内めをロスなく進み、直線で馬群を捌いて鋭く伸びてきたが、ハイペースでも中団より前につけた馬が上位に来る高速決着で届かなかった。それでも最速上がりを繰り出して1分31秒9で走ったように力をつけている。芝1600mもこなせるが、ベストは[3−1−0−0]の芝1400m。次走は京王杯SCになりそうだ。

ギベオンは内枠スタートから好位につけたが、直線で伸び切れず0.3秒差の5着。上がりはメンバー12位の35.0秒。直線でマイスタイル、プリモシーンとの叩き合いにあっさり負けたのは、トップハンデ57.5キロを背負っていたこともあるのだろう。NHKマイルCで2着がありマイルもこなすタイプだが、ベストは芝1800〜2000mか。これまで外国人騎手では[3−2−0−0]、日本人騎手では[0−0−0−3]。藤原英調教師が外国人騎手を乗せてきたら注意したい。



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