金鯱賞
2019/3/10 中京競馬場 芝2000m

レース展望

大阪杯の前哨戦として17年から3月に移動した。過去10年で1番人気は[6−1−0−3]で7連対。単勝1倍台[1−0−0−0]、2倍台[3−0−0−1]、3倍台[2−1−0−1]、4倍台[0−0−0−1]。信頼度は単勝オッズに比例する。2番人気は[0−1−3−6]、3番人気は[1−0−1−8]で各1連対のみ。6〜9番人気が8連対と多い。10番人気以下は[0−0−1−50]。最近5年の馬連は12倍、14倍、92倍、38倍、58倍で中穴決着が多い。人気馬に人気薄を絡めて中穴を狙うのが妙味。

6番人気以下で連対した8頭のうち6頭が道中3番手以内につけていた。前に行った馬が粘って穴をあけるのがパターン。昨年は8番人気のサトノノブレスが逃げて2着に粘っている。穴で前走重賞で善戦止まりに終わって6〜9番人気になった逃げ先行タイプに注意。関東馬は[1−2−1−20]、関西馬は[9−8−10−90]で関西馬が活躍。関東馬は5番人気以内[1−1−0−5]、6番人気以下[0−1−1−15]。6番人気以下で連対した8頭のうち7頭が関西馬だった。穴で6〜9番人気の関西馬を2着に絡めたい。

エアウィンザーは[7−5−1−1]で1600万、1600万、カシオペアS、チャレンジCを4連勝。前走チャレンジCは4番手からメンバー最速の33.7秒で抜け出して1分58秒3で3馬身差で圧勝。条件戦を勝ち上がるのに時間がかかったが、母はエアメサイアで全兄にエアスピネルがいる良血馬。ようやく素質が開花して本格化してきた。芝2000mは[4−4−1−0]で6戦が上がり最速。好位につけて高速ラップでまとめられるタイプ。Mデムーロ騎手がペルシアンナイトに騎乗するため、武豊騎手に乗り替わる。

ダノンプレミアムは新馬、サウジアラビアRC、朝日杯FS、弥生賞を4連勝。ダービーは3番手からメンバー10位の34.6秒で上がって2分23秒8で走り0.2秒差の6着。直線で狭くなり伸び切れなかったが、一頓挫あった影響もあったのだろう。その後は体調不良、蹄の不安などで長期休養となった。かなり入念に乗り込んでいるが、どこまで仕上がってくるか。朝日杯FS2着のステルヴィオはマイルCS、弥生賞2着のワグネリアンはダービーを制している。フサイチペガサスに似たようなタイプ。BCで輝ける可能性がある。

昨年のエリザベス女王杯勝ち馬リスグラシュー、17年の皐月賞馬アルアイン、17年のマイルCS勝ち馬ペルシアンナイト、17年のエリザベス女王杯勝ち馬モズカッチャン、昨年の中日新聞杯勝ち馬ギベオン、17年の中日新聞杯勝ち馬メートルダール、昨年のAR共和国杯2着馬ムイトオブリガード、昨年のフローラS勝ち馬サトノワルキューレ、昨年の新潟大賞典勝ち馬スズカデヴィアスなど。日曜は曇り時々雨の予報が出ている。開幕週で馬場は良さそうだが、雨で馬場が渋ると好メンバーでも大波乱があるかもしれない。

リスグラシューはエリザベス女王杯でG1初制覇を飾り、前走香港ヴァーズでクビ差の2着に入った。2歳時から走ってきた馬がようやく完全本格化。勝てば香港のクイーンエリザベス2世Cに向かうことになりそうだ。テン乗りのシュタルケ騎手が騎乗する。アルアインは17年の皐月賞を勝った後勝ち星がないが、京都記念2着、大阪杯3着、オールカマー2着、天皇賞(秋)4着、マイルCS3着とG1、G2で善戦している。左回りではダービー5着、天皇賞(秋)4着で今ひとつ伸び切れない。開幕週で上がりが速くなり過ぎなければ。

ペルシアンナイトは芝2000m[0−2−0−0]で皐月賞、大阪杯2着がある。休み明けは5、5、5着、叩き2戦目(全てG1)は1、2、2着で典型的な叩き良化型。昨年は休み明けの中山記念で5着に終わったが、次走大阪杯で2着に入った。Mデムーロ騎手はエアウィンザーではなくペルシアンナイトに騎乗する。スズカデヴィアスは近走大不振の8歳馬だが、左回りの芝2000m[2−1−2−2]、8番手以内なら[2−1−1−0]で複勝率100%。稍重以上の芝2000mは[0−1−1−0]。最低人気で激走するか。


レース回顧

2019年 3月10日(日) 2回中京2日  天候: 雨   馬場状態:稍重
11R  第55回金鯱賞
4歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定)  芝 2000m   13頭立
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着枠 馬  馬名               性齢 騎手     斤量 タイム  3F  人体重     廐舎
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1 1  1  ダノンプレミアム   牡 4 川田将雅  56  2.00.1 34.1  2 502 (栗)中内田充
2 7 11  リスグラシュー     牝 5 シュタル  55  2.00.3 34.1  5 458 (栗)矢作芳人
3 6  8  エアウィンザー     牡 5 武豊      56  2.00.4 34.2  1 512 (栗)角居勝彦
4 5  6  ペルシアンナイト   牡 5 M.デム  57  2.00.8 34.7  4 492 (栗)池江泰寿
5 7 10  アルアイン         牡 5 柴山雄一  57  2.01.0 35.0  3 528 (栗)池江泰寿
6 5  7  ギベオン           牡 4 丸山元気  56  2.01.2 35.5  6 504 (栗)藤原英昭
7 6  9  ムイトオブリガード 牡 5 横山典弘  56  2.01.2 35.3  9 490 (栗)角田晃一
8 4  4  スズカデヴィアス   牡 8 藤岡康太  56  2.01.4 34.7 13 520 (栗)橋田満
9 8 12  モズカッチャン     牝 5 和田竜二  54  2.01.5 35.0  7 500 (栗)鮫島一歩
10 4  5 $タニノフランケル   牡 4 吉田隼人  56  2.01.7 36.2  8 526 (栗)角居勝彦
11 3  3  サトノワルキューレ 牝 4 四位洋文  54  2.01.7 35.3 11 466 (栗)角居勝彦
12 2  2  ショウナンバッハ   牡 8 幸英明    56  2.01.7 35.1 12 456 (美)上原博之
13 8 13  メートルダール     牡 6 福永祐一  56  2.01.8 35.2 10 492 (美)戸田博文
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LAP :12.7-10.8-12.1-12.5-12.9-12.3-12.2-11.6-11.3-11.7
通過:35.6-48.1-61.0-73.3  上り:72.0-59.1-46.8-34.6  平均:1F:12.01 / 3F:36.03
単勝   1 \350 
複勝   1 \160 / 11 \190 / 8 \130 
枠連   1-7 \840 (5) 
馬連   01-11 \1700 (7) 
ワイド 01-11 \660 (9)/ 01-08 \370 (1)/ 08-11 \450 (3) 
馬単   01-11 \2490 (8) 
3連複 01-08-11 \1880 (2/286) 
3連単 01-11-08 \11040 (21/1716) 

ダノンプレミアムは1枠1番から内ラチ沿いの3番手につけ、メンバー最速の34.1秒で抜け出してレースを制した。勝ちタイムは2分00秒1(稍重)。タニノフランケルが逃げて前半5F61.0秒のスローペース。後半5Fは59.1秒でラスト3Fは11.6−11.3−11.7秒。ダノンプレミアムはいつも通りスタートが速く、内ラチ沿いの絶好位につけ、直線で外に持ち出すと一瞬で抜け出し後続を引き離した。馬力があり、他馬とはストライドの大きさが違う。長期休み明け、初の古馬相手をあっさりクリア。朝日杯FS勝ち馬でも早熟ではなく、相馬眼的にまだこれから強くなる。海外G1を狙える馬なのではないか。次走は大阪杯。芝2000mは2戦2勝だが、どちらも前半5F61秒台の緩い流れ。流れが速くなり、かつ外枠に入ると真価が問われる。

リスグラシューは中団からメンバー最速タイの34.1秒で外から鋭く伸びて0.2秒差の2着。55キロを背負い、外枠から外を回ってダノンプレミアムと同じ上がりを繰り出したことを評価したい。エリザベス女王杯を勝ち、香港ヴァーズで牡馬相手に2着に入ったのはやはりダテではない。あらためて牡馬一線級が相手でも通用することを示した。2歳時から走ってきた小柄な牝馬が外国人騎手が騎乗して4歳秋に本格化。今後も中距離なら堅実に走りそうだ。次走は香港のクイーンエリザベス2世Cに向かうことになりそうだ。

エアウィンザーは中団の内からダノンプレミアムが抜け出した後を追ってメンバー3位の34.2秒で上がって0.3秒差の3着。前走チャレンジCよりかなりメンバーが強くなったが、一線級相手に通用することを示した。前走チャレンジCは3番手からメンバー最速の33.7秒で抜け出して圧勝しただけにもっと前に行く手もあったが、休み明けで次走大阪杯が控えていることもあり、武豊騎手は無理しなかったのだろう。次走は大阪杯。武豊騎手はドバイに遠征するため、武豊騎手と同じエージェントの浜中騎手が騎乗する予定。

ペルシアンナイトは中団からメンバー4位タイの34.7秒で伸びて0.7秒差の4着。4コーナーから直線で同厩のアルアインに外から寄られて追い出しが少し遅れ、リスグラシューに前に入られたことが堪えた。アルアインが北村友騎手からテン乗りの柴山騎手に乗り替わったことがアダになった。稍重のマイルCSで直線一気を決めたように緩い馬場はこなすが、休み明けだともうひとつ動き切れない。次走は昨年2着の大阪杯。叩き2戦目は全てG1で[1−2−0−0]。昨年スワーヴリチャードで勝ったMデムーロ騎手が騎乗する。



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