弥生賞
2019/3/3 中山競馬場 芝2000m

レース展望

皐月賞トライアル。過去10年で1番人気は[6−1−0−3]で7連対。単勝1倍台は[4−1−0−1]、キャリア3戦以上なら[4−0−0−0]で勝率100%。2番人気は[2−2−2−4]で4連対、3番人気は[0−1−1−8]で1連対。6〜9番人気が4連対、10番人気以下が1連対。最近6年の馬連は523倍、6倍、33倍、2倍、43倍、3倍で隔年で荒れている。今年はメンバー的に波乱に注意。

連対馬20頭のうち15頭が前走連対、19頭が前走5着以内。前走6着以下は[0−1−2−24]で連対したのは前走朝日杯FS7着馬。最近3年の連対馬は全て前走1着。前走OP以上を勝って人気になった馬に注目。6番人気以下で連対した5頭は道中5番手以内につけていた。流れが緩むことが多く、前に行った馬が粘って穴をあけている。トリッキーなコースで前に行った馬が残りやすい。穴で前残りに注意。

ラストドラフトは新馬、京成杯を2連勝。新馬戦は5番手からメンバー2位の33.1秒で抜け出して1分49秒6で優勝。2着ヒシイグアスは未勝利、若竹賞を連勝した。前走京成杯は2番手からメンバー3位タイの35.3秒で抜け出して2分1秒2で優勝。社台RHで5000万円で募集されたノヴェリスト産駒で母は桜花賞馬マルセリーナ。スローペースしか経験していないが、弥生賞はスローペースになりやすく、今年は10頭の少頭数だけに流れは速くならないか。過去10年で社台ファーム生産馬は[1−0−2−16]で1連対のみ。

ニシノデイジーは[3−1−1−0]で3着以内を確保。札幌2歳Sを後方から捲ってメンバー2位の37.0秒で抜け出し1分50秒1で優勝。東スポ杯2歳Sは中団からメンバー2位タイの33.9秒で抜け出し1分46秒6で優勝。休み明け、馬体12キロ増で東京コースを克服した。前走ホープフルSは1枠1番から内ラチ沿いの4番手につけ、メンバー最速タイの35.3秒で伸びて0.3秒差の3着。勝負どころでスペースがなく追い出しを待たされるロスがあった。距離をこなせるとみた陣営はスプリングSではなく弥生賞に使ってきた。

前走セントポーリア賞を勝ったカントル、前走梅花賞を勝ったサトノラディウス、京都2歳S2着馬ブレイキングドーン、札幌2歳S2着馬ナイママなど。日曜は曇り一時雨の予報。馬場が渋る可能性がある。カントルは[2−1−1−0]で3着以内を確保。500万条件は0.1秒差の3着に終わったが、勝ったサトノルークスは次走すみれSを制した。前走セントポーリア賞は3番手から抜け出して勝ったが、2着アドマイヤスコールは次走水仙賞を制した。昨年のダービー馬ワグネリアンの全弟。戸崎騎手からMデムーロ騎手に乗り替わる。


レース回顧

2019年 3月 3日(日) 2回中山4日  天候: 雨   馬場状態: 重 
11R  第56回報知杯弥生賞
3歳・オープン・G2(馬齢) (国際)(指定)  芝 2000m   10頭立
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着枠 馬  馬名               性齢 騎手     斤量 タイム  3F  人体重     廐舎
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1 8 10  メイショウテンゲン 牡 3 池添謙一  56  2.03.3 36.7  8 458 (栗)池添兼雄
2 5  5  シュヴァルツリーゼ 牡 3 石橋脩    56  2.03.5 36.2  6 488 (美)堀宣行
3 7  8  ブレイキングドーン 牡 3 福永祐一  56  2.03.7 36.7  4 498 (栗)中竹和也
4 2  2  ニシノデイジー     牡 3 勝浦正樹  56  2.03.7 37.1  1 496 (美)高木登
5 3  3  カントル           牡 3 M.デム  56  2.03.7 37.1  3 464 (栗)藤原英昭
6 4  4  サトノラディウス   牡 3 武豊      56  2.04.0 37.1  5 490 (美)国枝栄
7 1  1  ラストドラフト     牡 3 田辺裕信  56  2.04.0 37.7  2 452 (美)戸田博文
8 8  9  ナイママ           牡 3 柴田大知  56  2.04.0 37.6  9 450 [地]河津裕昭
9 6  6  ヴァンケドミンゴ   牡 3 ミナリク  56  2.05.3 38.9  7 468 (栗)藤岡健一
10 7  7  ラバストーン       牡 3 江田照男  56  2.07.5 38.7 10 456 (美)大江原哲
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LAP :12.7-11.7-12.5-12.5-12.4-12.3-12.2-12.1-12.3-12.6
通過:36.9-49.4-61.8-74.1  上り:73.9-61.5-49.2-37.0  平均:1F:12.33 / 3F:36.99
単勝   10 \3910 
複勝   10 \780 / 5 \600 / 8 \250 
枠連   5-8 \14470 (27) 
馬連   05-10 \32600 (31) 
ワイド 05-10 \6170 (32)/ 08-10 \2250 (21)/ 05-08 \1890 (18) 
馬単   10-05 \69140 (62) 
3連複 05-08-10 \38960 (61/120) 
3連単 10-05-08 \457370 (400/720) 

メイショウテンゲンは大外枠スタートから中団の外につけ、メンバー2位タイの36.7秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは2分3秒3。重馬場でラストドラフトが逃げて前半5F61.8秒。道中の最も遅いラップが12.5秒。雨で悪化した馬場で消耗戦になり、距離をこなしバテにくいタイプが上位を独占した。メイショウテンゲンは勝負どころで外めを通って進出し、直線に向くとあっさり抜け出した。渋ったタフな馬場で消耗戦になり、持ち味のバテない強みを発揮した。母メイショウベルーガから末脚の持続力を受け継いでいる。前走きさらぎ賞で穴馬で狙って5着に終わった馬が8番人気で激走した。穴馬で狙った馬はそのときに来なくても次走激走することが非常に多い。次走は皐月賞。雨で馬場が渋るか、荒れてタフな馬場になるかがポイントになる。今年の弥生賞は例年よりメンバーレベルが低かったのではないか。ステップが多様化して弥生賞は最重要トライアルでなくなりつつある。

シュヴァルツリーゼはスタート後に挟まれて後方2番手を進み、メンバー最速の36.2秒で大外から追い込んで0.2秒差の2着。4コーナーで大外に弾かれる大きなロスがあったが、最後に鋭く伸びて2着を確保。まだ粗削りで新馬戦と同様に若さ丸出しだったが、堀厩舎の素質馬が6番人気で激走した。調教診断で取り上げた(3頭のみ)ように堀厩舎がしっかり仕上げていたこともあるのだろう。キャリア1戦での弥生賞連対は07年のココナッツパンチ(次走皐月賞9着)以来となる。新馬戦をラスト3F12.0−11.1−11.0秒の尻上がりラップで圧勝した馬。気性面を含め、本番までにどこまで成長してくるか。

ブレイキングドーンは後方3番手からメンバー2位タイの36.7秒で伸びて0.4秒差の3着。勝負どころで反応が悪かったが、最後に内のニシノデイジーを交わしてギリギリで3着を確保。父ヴィクトワールピサは道悪の弥生賞、皐月賞を連勝し、母系のアグネスフローラは道悪2戦2勝で桜花賞を制したように道悪をこなす一族。道悪で心肺機能の高さを生かせるとみて穴馬で狙ったが、欲を言えばもう1、2列前につけていればといった印象。3戦連続馬体が増えていた。ずっと太めで走っており、馬体が絞れると一変する可能性がある。

ニシノデイジーは4番手を進み、メンバー4位タイの37.1秒で伸びて0.4秒差の4着。勝負どころで外に出せず、馬場のぬかるんだ内を突いたことが堪えた。ホープフルSは脚を余して3着だったが、超スローの上がり勝負だった。タフな馬場の芝2000mは微妙に長いのではないか。3戦連続で馬体が増えていたように本番前で少し余裕残りの仕上げだった。皐月賞では強引に捲る手もある。

ラストドラフトはハナを切ったが、直線で伸び切れず0.7秒差の7着。小柄な馬でタフな馬場と息の入りにくい展開が影響し伸び切れなかった。ルメール騎手が騎乗できなかったことも影響したのだろう。前走京成杯を勝ったが、スローペースだった。ニシノデイジーと同様にタフな馬場の芝2000mは微妙に長いのではないか。次走皐月賞で結果が出ないとマイル路線もありえる。



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