小倉大賞典
2019/2/17 小倉競馬場 芝1800m

レース展望

ローカルのハンデ重賞。過去10年で1番人気は[2−1−2−5]で3連対。4歳馬は[2−1−1−2]、5歳馬は[0−0−1−3]で連対は4歳馬のみ。2番人気は[1−2−0−7]で3連対、3番人気は[1−0−0−9]で1連対。6〜9番人気が9連対、10番人気以下が2連対。毎年必ず人気薄が連対している。最近5年の馬連は27倍、46倍、27倍、97倍、146倍で中穴以上の決着が続いている。

最近6年で連対した12頭のうち7頭に小倉芝中距離で勝ち星があった。小倉は平坦小回りの特殊コースで先行馬には器用さ、差し馬には捲る脚が要求される。小倉芝中距離で実績のある馬に注目。4歳[3−2−2−18]、5歳[4−1−4−30]、6歳[1−2−1−37]、7歳以上は[2−5−3−43]で7歳以上の高齢馬が活躍している。穴でローカル重賞で3着以内がある7歳以上の高齢馬に注意。

中山金杯3着のタニノフランケル、福島記念勝ち馬スティフェリオ、福島記念&京都金杯2着馬マイスタイル、函館記念勝ち馬エアアンセム、チャレンジC2着馬マウントゴールド、前走白富士Sを逃げ切ったブラックスピネル、前走寿Sを逃げ切ったケイティクレバー、17年の小倉大賞典勝ち馬マルターズアポジーなど。今年は例年以上の混戦メンバーで勝ってもおかしくない馬が多い。極端な人気薄の激走がありえる。

タニノフランケルは前走中山金杯で逃げて0.1秒差の3着。小倉芝1800mは昨年の西部スポニチ賞を逃げて1分45秒4の好タイムで4馬身差で圧勝している。過去10年の小倉大賞典で川田騎手は[3−0−0−1]で勝率75%。スティフェリオは前走福島記念を3番手から抜け出して1分58秒3で優勝。芝1800mは[2−1−0−1]で守備範囲。前走より2キロ重い57キロと初の小倉がどう出るか。

マイスタイルは前5走1、9、2、8、2着で好走惨敗を繰り返している。福島記念はスティフェリオに0.2秒差の2着。前走京都金杯はパクスアメリカーナに0.1秒差の2着。流れが速くなって極端な高速決着にならなければ。エアアンセムは函館記念を勝ち、オールカマー4着、福島記念3着、中山金杯7着(0.2秒差)と堅実に走っている。芝1800mは[1−3−1−6]。過去10年で8歳馬は[0−2−0−13]。


レース回顧

2019年 2月17日(日) 1回小倉4日  天候: 晴   馬場状態: 良 
11R  第53回小倉大賞典
4歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)  芝 1800m   14頭立
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着枠 馬  馬名               性齢 騎手     斤量 タイム  3F  人体重     廐舎
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1 7 12  スティッフェリオ   牡 5 丸山元気  57  1.46.7 34.2  3 450 (栗)音無秀孝
2 3  3 $タニノフランケル   牡 4 川田将雅  54  1.46.7 34.5  1 522 (栗)角居勝彦
3 1  1  サイモンラムセス   牡 9 小牧太    53  1.46.9 35.6 14 464 (栗)梅田智之
4 7 11  ナイトオブナイツ   牡 6 古川吉洋  56  1.47.0 34.0  7 460 (栗)池添兼雄
5 2  2  エアアンセム       牡 8 吉田隼人  57  1.47.0 34.5  4 504 (栗)吉村圭司
6 3  4  マウントゴールド   牡 6 浜中俊    56  1.47.0 34.4  5 452 (栗)池江泰寿
7 5  7  ブラックスピネル   牡 6 三浦皇成  57  1.47.0 34.7  9 518 (栗)音無秀孝
8 4  5  レトロロック       牡 7 松若風馬  55  1.47.2 34.4  6 484 (栗)角居勝彦
9 6  9  スズカディープ     セ 7 岩崎翼    53  1.47.3 34.0 12 422 (栗)橋田満
10 5  8  マイスタイル       牡 5 田中勝春  56  1.47.3 34.5  2 456 (栗)昆貢
11 6 10  ケイティクレバー   牡 4 秋山真一  54  1.47.4 34.4  8 460 (栗)杉山晴紀
12 8 13  エテルナミノル     牝 6 松田大作  54  1.47.6 34.6 13 454 (栗)本田優
13 4  6  マルターズアポジー 牡 7 柴田善臣 57.5 1.47.9 34.4 10 536 (美)堀井雅広
14 8 14  アメリカズカップ   牡 5 幸英明    56  1.48.1 35.4 11 452 (栗)音無秀孝
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LAP :12.2-11.1-12.3-12.0-11.8-11.9-11.7-11.6-12.1
通過:35.6-47.6-59.4-71.3  上り:71.1-59.1-47.3-35.4  平均:1F:11.86 / 3F:35.57
単勝   12 \600 
複勝   12 \210 / 3 \170 / 1 \1980 
枠連   3-7 \610 (1) 
馬連   03-12 \1840 (3) 
ワイド 03-12 \740 (4)/ 01-12 \14530 (79)/ 01-03 \6830 (62) 
馬単   12-03 \3540 (6) 
3連複 01-03-12 \79120 (192/364) 
3連単 12-03-01 \379540 (983/2184) 

スティッフェリオは外枠スタートから5番手につけ、メンバー3位の34.2秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは1分46秒7。サイモンラムセスが逃げて前半5F59.4秒。2番手以下は離れており、実質はスローの上がり勝負で前残りになった。スティッフェリオは丸山騎手が外枠から好位につけて流れに乗れたことが大きかった。前走福島記念を勝った馬がハンデ2キロ増の57キロで重賞2連勝。社台RHのステイゴールド産駒が本格化してきた。次走は大阪杯。一気にメンバーが強くなるが、どこまでやれるか。

タニノフランケルは2番手からメンバー8位タイの34.5秒で抜け出してクビ差の2着。スローペースで川田騎手が2番手につけて持ってきた。スタート後に落鉄した模様。昨夏の西部スポニチ賞を逃げて1分45秒4で4馬身差で圧勝した馬が同コースの重賞で1番人気に支持され2着を確保。父フランケル、母ウォッカという良血馬。メンバー、ハンデなど条件が揃えば、どこかで重賞制覇がありそうだ。これで川田騎手は14年以降の小倉大賞典[3−1−0−0]で全て連対している。

サイモンラムセスは前半5F59.4秒で大逃げし、メンバー最下位の35.4秒で上がって0.2秒差の3着。最低の14番人気で激走した。マルターズアポジーが出遅れたことでマイペースにも関わらず、大逃げの形になった。最下位の上がりで3着に粘ったことを考えるとメンバーレベルが低かったこともあるか。調教診断で取り上げたように9歳馬でもひと息入れて調子を上げていた。

マイスタイルは中団から伸び切れず0.6秒差の10着。上がりはメンバー8位タイの34.5秒。切れより地力タイプで前に行ってしぶとい脚を使うタイプだが、緩い流れにも関わらず田中勝騎手が中団に控えたことが堪えた。福島記念2着、京都金杯2着があるように重賞で勝ち負けできる力はあるが、近走は一戦ごとに好走と凡走を続いている。渋った馬場が合うタイプ。雨が降ったときは要注意。



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