ダイヤモンドS
2019/2/16 東京競馬場 芝3200m

レース展望

過去10年で1番人気は[6−1−0−3]で7連対。56キロ以下は[2−1−0−3]だが、57キロ以上は[4−0−0−0]で勝率100%。2番人気は[2−2−2−4]で4連対、3番人気は[0−0−1−9]で連対なし。6〜9番人気と10番人気以下が各2連対。09年と12年に10番人気以下が連対して万馬券が出たが、最近5年の馬連は15倍、9倍、33倍、20倍、10倍で30倍台止まり。

トップハンデは[3−3−0−7]で6連対。5番人気以内は[3−3−0−4]で連対率60%。13年以降は[3−3−0−1]で毎年連対している。6番人気以下は[0−0−0−3]で不振。関東馬[6−6−3−58]で12連対、関西馬[4−4−7−63]で8連対。6番人気以下では関東馬[1−2−3−46]、関西馬[0−1−4−44]。穴で前走重賞以外で負けて斤量が軽くなった関東馬に注意。

ユーキャンスマイルは菊花賞で中団からメンバー最速タイの33.9秒で伸びて0.2秒差の3着。前走1000万条件を勝った馬が10番人気で穴をあけた。前走万葉Sは中団からメンバー最速タイの34.8秒で伸びてハナ差の2着。スローペースで逃げたヴォージュを捕まえられなかった。菊花賞で57キロを背負って3着に入った馬がG3で54キロで出走できる。武豊騎手からテン乗りの岩田騎手に乗り替わる。

昨年の目黒記念勝ち馬ウインテンダネス、昨年のダイヤモンドS3着馬ソールインンパクト、前走万葉S3着のグローブシアター、同4着のカフェブリッツ、前走福島記念5着のルミナスウォリアーなど。ウインテンダネスは目黒記念を勝った後、G2以上で6、4、8、11着に終わった。初のG3、初の3000m超えでどこまで変わるか。ソールインンパクトは昨秋に豪州遠征し14、11着に終わった。東京の重賞ではAR共和国杯2着、ダイヤモンドS3着、目黒記念5着。昨年のダイヤモンドSと同じ54キロで出走できる。

グローブシアターは芝2200m以上[3−0−2−3]で4着以内を確保。前走万葉Sはメンバー最速タイの34.8秒で伸びて2着ユーキャンスマイルにクビ差の3着。半兄エピファネイア、全兄リオンディーズ、半弟サートゥルナーリアがいる角居厩舎の管理馬。さらに距離を延ばして素質が開花するか。サイモンラムセスは昨年6月に1000万条件、グリーンS(1600万)を逃げて2連勝。グリーンS2着のアドマイヤエイカンはステイヤーズSで2着に入った。東京芝は[1−2−1−0]。9歳馬が最低人気で激走するか。


レース回顧

2019年 2月16日(土) 1回東京7日  天候: 曇   馬場状態: 良 
11R  第69回ダイヤモンドS
4歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)[指定]  芝 3400m   10頭立
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着枠 馬  馬名               性齢 騎手     斤量 タイム  3F  人体重     廐舎
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1 8 10  ユーキャンスマイル 牡 4 岩田康誠  54  3.31.5 33.4  1 484 (栗)友道康夫
2 7  8  サンデームーティエ 牡 5 江田照男  50  3.31.9 34.8  8 438 (美)谷原義明
3 2  2  カフェブリッツ     牡 6 蛯名正義  54  3.32.1 34.7  3 546 (栗)池江泰寿
4 7  7  ソールインパクト   牡 7 田辺裕信  54  3.32.2 34.6  5 490 (美)戸田博文
5 6  6  ララエクラテール   牡 7 戸崎圭太  51  3.32.5 34.6  4 436 (栗)今野貞一
6 8  9  グローブシアター   牡 5 浜中俊    55  3.32.5 34.9  2 444 (栗)角居勝彦
7 3  3  シホウ             牡 8 大野拓弥  53  3.32.8 34.9 10 496 (栗)笹田和秀
8 1  1  ルミナスウォリアー 牡 8 柴山雄一  56  3.32.8 35.0  6 484 (美)和田正一
9 4  4  ピッツバーグ       セ 6 松岡正海  49  3.32.9 35.6  7 494 (栗)矢作芳人
10 5  5  ブライトバローズ   牡 7 石橋脩    54  3.33.7 35.7  9 504 (美)堀宣行
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LAP :13.3-11.6-11.9-12.3-13.0-12.4-12.7-13.8-13.3-13.1-13.0-12.6-12.1-12.0-11.3-11.4-11.7
通過:36.8-49.1-62.1-74.5  上り:71.1-58.5-46.4-34.4  平均:1F:12.44 / 3F:37.32
単勝   10 \170 
複勝   10 \110 / 8 \680 / 2 \210 
枠連   7-8 \820 (4) 
馬連   08-10 \4750 (13) 
ワイド 08-10 \1380 (13)/ 02-10 \320 (2)/ 02-08 \3980 (30) 
馬単   10-08 \6920 (19) 
3連複 02-08-10 \8630 (23/120) 
3連単 10-08-02 \40420 (101/720) 

ユーキャンスマイルは中団の後ろを進み、直線で内から捌いてメンバー最速の33.4秒で差し切り2馬身半差で圧勝した。サンデームーティエが逃げて前半5F62.1秒のスローペース。後半5Fは58.5秒。ユーキャンスマイルは4コーナーで最後方になったが、2位を1.2秒上回る末脚は強烈だった。昨年の菊花賞3着馬が3キロ減の54キロ。2階級の格上挑戦だったが、一頭だけ次元の違う末脚で重賞初制覇。能力が2枚以上抜けていたのではないか。次走は天皇賞(春)に直行する予定。

サンデームーティエはハナを切って前半5F62.1秒のスロペースで進み、メンバー5位の34.8秒でまとめて0.4秒差の2着。前2走1000万条件で9、14着に惨敗した馬が50キロの軽ハンデ、8番人気で激走した。東京芝2400mで逃げたときは[2−1−1−2]。江田照騎手が単騎逃げでマイペースに持ち込んで持ち味のしぶとさを引き出した。谷原調教師は2月で勇退。陣営は期するものがあったのだろう。

カフェブリッツは3番手からメンバー4位の34.7秒で伸びて0.6秒差の3着。直線で逃げたサンデームーティエを捕まえたが、そこから伸び切れず差し返された。前走万葉Sは早めに動かざるをえなかったが、今回はスムーズなレースで力を出し切ったが、現時点ではこれが目一杯か。重賞で3着に入ったが、勝ち馬を除くとメンバーレベルが低かったことを考慮したい。

ソールインパクトは5番手からメンバー2位の34.6秒で伸びて0.7秒差の4着。豪州遠征では14、11着に惨敗したが、久々に持ち味のしぶとさを見せた。昨年のダイヤモンドSは3分32秒1で走って3着、今年は3分32秒2で走って4着。東京でしぶとさ比べが合うタイプ。目黒記念はハンデ次第で注意したい。

グローブシアターは4番手から伸び切れず1.0秒差の6着。上がりはメンバー6位の34.9秒。逃げたサンデームーティエの上がりより0.1秒遅い。前走万葉Sで距離にメドを立てたが、大箱の東京芝3400mでは距離が長過ぎたのだろう。東京では3戦して4、4、6着。直線の長い左回りも合わないのだろう。



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