京都記念
2019/2/10 京都競馬場 芝2200m

レース展望

過去10年で1番人気は[2−2−2−4]で4連対。最近6年は[0−0−2−4]で3着止まり。ジャスタウェイ5着、ジェンティルドンナ6着、ハープスター5着、マカヒキ3着、レイデオロ3着に終わった。2番人気は[0−1−4−5]で1連対、3番人気は[3−4−1−2]で7連対。連対馬17頭が5番人気以内、残る3頭は6番人気。最近5年の馬連は42倍、30倍、28倍、36倍、28倍で中穴決着が続いている。

1〜3着馬全てにG1、G2連対またはG3勝ちがあった。G2でレベルが高く、重賞実績のない馬は通用しない。年齢別では4歳[4−4−3−23]、5歳[5−1−6−19]、6歳[1−4−1−24]、7歳以上[0−1−0−19]。4、5歳馬が9勝を挙げている。6歳馬は2着が多い。7歳以上は17年に5番人気で連対したスマートレイアーのみ。ただし今年は4歳馬が2頭、5歳馬が1頭しか出走していない。

ステイフーリッシュは[2−1−2−4]、芝2000〜2200mは[2−1−2−0]で3着以内を確保。昨年の京都新聞杯は2番手から抜け出して2分11秒0で優勝。前走中山金杯は後方から捲って先団に押し上げ、メンバー10位タイの35.4秒で粘り込んで0.1秒差の2着。8枠15番から藤岡佑騎手が思い切ったレースでいい脚を長く使って連対した。藤岡佑騎手は昨年クリンチャーで勝っており2連覇が懸かる。

パフォーマプロミスは[7−2−2−5]で日経新春杯(54キロ)、AR共和国杯(56キロ)を優勝。AR共和国杯はスローペースで究極の上がり勝負になり、6番手からメンバー2位の32.6秒で抜け出して2分33秒7で優勝。前走有馬記念(57キロ)は後方のまま見せ場なく14着。56キロ以下では[6−2−1−0]、57キロ以上では[1−0−1−5]で斤量に敏感なタイプ。57キロ、今の重い馬場がどう出るか。

一昨年の3着馬マカヒキ 、前走日経新春杯4着のノーブルマーズ、昨年のAJC杯勝ち馬ダンビュライト、前走中山金杯5着のタイムフライヤーなど。マカヒキは札幌記念(稍重)で後方から追い込んでハナ差の2着。勝ったサングレーザーは天皇賞(秋)で2着に入った。以前は軽い馬場が得意だったが、札幌記念を見る限り、今はタフな馬場の方が合うのではないか。芝2000〜2200mのG2以下では[2−1−1−0]で3着以内を確保。過去10年の京都記念でディープインパクト産駒は5番人気以内なら[0−5−2−4]。


レース回顧

2019年 2月10日(日) 2回京都6日  天候: 晴   馬場状態: 良 
11R  第112回京都記念
4歳以上・オープン・G2(別定) (国際)  芝 2200m・外   12頭立
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着枠 馬  馬名               性齢 騎手     斤量 タイム  3F  人体重     廐舎
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1 6  8  ダンビュライト     牡 5 松若風馬  56  2.14.8 34.9  6 492 (栗)音無秀孝
2 7 10  ステイフーリッシュ 牡 4 藤岡佑介  56  2.14.8 34.8  1 460 (栗)矢作芳人
3 8 12  マカヒキ           牡 6 岩田康誠  57  2.14.9 34.7  2 514 (栗)友道康夫
4 6  7  パフォーマプロミス 牡 7 福永祐一  57  2.14.9 35.0  4 460 (栗)藤原英昭
5 4  4  ケントオー         牡 7 幸英明    56  2.15.0 34.6  9 474 (栗)西橋豊治
6 5  5  ブラックバゴ       牡 7 池添謙一  56  2.15.0 35.3  7 528 (美)斎藤誠
7 5  6 $ダッシングブレイズ 牡 7 松山弘平  56  2.15.0 34.5 11 510 (栗)斉藤崇史
8 8 11  タイムフライヤー   牡 4 和田竜二  55  2.15.2 35.5  5 466 (栗)松田国英
9 2  2  ノーブルマーズ     牡 6 高倉稜    56  2.15.4 35.4  3 498 (栗)宮本博
10 7  9  カフジプリンス     牡 6 坂井瑠星  56  2.15.4 35.2 10 538 (栗)矢作芳人
11 1  1  ハートレー         セ 6 川田将雅  56  2.16.1 35.8  8 474 (美)手塚貴久
12 3  3  アクションスター   牡 9 国分恭介  56  2.16.9 36.0 12 480 (美)和田勇介
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LAP :12.9-11.2-13.1-13.1-13.0-12.2-12.2-12.0-11.9-11.1-12.1
通過:37.2-50.3-63.3-75.5  上り:71.5-59.3-47.1-35.1  平均:1F:12.25 / 3F:36.76
単勝   8 \850 
複勝   8 \220 / 10 \140 / 12 \180 
枠連   6-7 \610 (3) 
馬連   08-10 \1510 (6) 
ワイド 08-10 \530 (7)/ 08-12 \790 (15)/ 10-12 \410 (3) 
馬単   08-10 \3540 (21) 
3連複 08-10-12 \2190 (8/220) 
3連単 08-10-12 \17060 (70/1320) 

ダンビュライトは2、3番手からメンバー5位の34.9秒で早めに抜け出し、そのまま後続を完封してレースを制した。勝ちタイムは2分14秒8。タイムフライヤーが逃げて前半3F37.2秒、5F63.3秒のスローペース。ダンビュライトはベストの芝2200m、時計の掛かる少し緩い馬場でAJC杯以来となる重賞2勝目を挙げた。昨年の皐月賞3着馬。昨年の京都記念は皐月賞4着馬クリンチャーが制している。前2走4、6着に負けて人気を落としていたが、芝2200m、時計の掛かる少し緩い馬場と激走の条件が揃っており、人気はなかったが順当勝ち。ただし例年よりメンバーレベルが低く、かつレースレベルも低かったことを考慮しておきたい。松若騎手では3戦3勝となった。今後はひと息入れて大阪杯に向かう予定。

ステイフーリッシュは4番手からメンバー4位の34.8秒で伸びてクビ差の2着。初めて1番人気に支持されたが、藤岡佑騎手が積極的なレースで連対を確保した。これで芝2000〜2200mは[2−2−2−0]で複勝率100%をキープ。ここにきて少しずつ馬体が増えて以前のひ弱さがなくなってきている。使い込めるようになったように体質が強化されてきたのだろう。次走は大阪杯に向かう予定。

マカヒキは9番手からメンバー3位の34.7秒で伸びて0.1秒差の3着。ソフト調教で馬体が10キロ増えていたが太め感はなく、馬体のバランスが良くなっていた。以前は切れ味で勝負していたが、今は時計、上がりの掛かる馬場が合っている。2200mを超えると詰めが甘くなるため、芝2000m以下を使った方がいいのではないか。次走は大阪杯に向かう予定。タフな馬場設定で前崩れの展開になるかがカギ。

パフォーマプロミスは3番手からメンバー6位の35.0秒で伸びて0.1秒差の4着。57キロを背負ってあとひと伸びがなかった。馬場が荒れた内を突いたことも堪えている。56キロ以下では[6−2−1−0]、57キロ以上では[1−0−1−6]。今後は日経賞(57キロ)から天皇賞(春)(58キロ)に向かうことになりそうだ。今回は57キロを背負って勝ち馬に0.1秒差。そろそろ斤量に慣れてくるか。



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