東京新聞杯
2019/2/3 東京競馬場 芝1600m

レース展望

過去10年で1番人気は[0−1−2−7]で1連対のみ。過去10年勝った馬はおらず、最近8年連対がなく不振が続いている。単勝1倍台は[0−0−1−0]、2〜3倍台は[0−0−0−2]、4倍以上は[0−1−1−5]でオッズに関係なく不振。2番人気は[2−0−2−6]で2連対、3番人気は[3−1−0−6]で4連対。6〜9番人気が5連対、10番人気以下が1連対。最近5年の馬連は67倍、146倍、46倍、31倍、24倍。連対の多い3、5番人気に人気薄を絡めて中穴以上を狙う馬券作戦が有効。

前走1着は[3−3−1−19]、前走2着は[2−1−2−9]で計9連対。前走OP以上で4〜7着に負けた馬が巻き返すことが多い。前走10着以下は[0−1−1−37]で前走G2以下は[0−0−0−28]で出番なし。6番人気以下で連対した6頭は前走OP以上で2、5、6、6、7、9着に負けていた。前走5着前後に負けた馬は人気の盲点になりやすい。2走前にOP以上で4着以内に入り、前走5着前後に負けた馬に注意。6歳以上で連対した7頭は3、5、5、6、8、9、15番人気。穴で高齢馬に注意。

タワーオブロンドンは[4−2−1−1]でNHKマイルC12着を除き3着以内を確保。G2、G3は[2−0−0−0]で京王杯2歳S、アーリントンCを勝っている。アーリントンC2着のパクスアメリカーナは京都金杯を制した。前走キャピタルSは中団からメンバー2位の32.4秒で伸びてクビ差の2着。1分32秒台の決着、高速上がりに対応できた。目標は先だが、現時点でどこまで仕上げてくるか。今年の重賞でルメール騎手は[1−3−0−0]で連対率100%。乗り慣れた馬で今週も連対を確保するか。

インディチャンプは[4−1−1−1]で7戦のうち5戦が上がり最速。重賞では毎日杯3着、アーリントンC4着がある。アーリントンCでは勝ったタワーオブロンドンに0.2秒差の4着に終わったが、先行したこともあるか。前2走は芝1600mの有松特別(1000万)、元町S(1600万)を連勝。東京コースは初めてになるが、中京マイルで勝っており問題ないか。近親にリアルインパクトがいる音無厩舎のステイゴールド産駒。今年の重賞で福永騎手は[0−0−0−5]で8着が最高。ここをどう考えるか。

セントライト記念2着馬レイエンダ、富士S勝ち馬ロジクライ、昨年の東京新聞杯2着馬サトノアレス、クイーンC勝ち馬テトラドラクマ、弥生賞3着馬ジャンダルム、前走ターコイズS6着のレッドオルガ、キャピタルS勝ち馬グァンチャーレなど。レイエンダはレイデオロの全弟。前走チャレンジC6着は不甲斐ない内容だった。東京コースに替わるのは良さそうだが、初の芝1600mでテン乗りの北村宏騎手。藤沢和厩舎は3頭出し。レイエンダにデビューから騎乗してきたルメール騎手はタワーオブロンドンに騎乗する。

ロジクライはマイラーズC7着、マイルCS14着に終わったが、G3では[2−1−1−0]。富士Sは前半5F57.4秒の速い流れで2番手から押し切ったが、前走マイルCSは前半5F58.8秒でCデムーロ騎手が懸命に押さえて折り合いを欠いていた。東京芝1600mは2戦2勝。テン乗りの横山典騎手がどう乗るか。サトノアレスは東京芝1600m[1−2−0−2]で4戦が上がり最速。昨年の安田記念はメンバー最速の33.3秒で追い込んで0.2秒差の4着。前走阪神カップは15着惨敗。叩き2戦目でどこまで変わるか。


レース回顧

2019年 2月 3日(日) 1回東京4日  天候: 晴   馬場状態: 良 
11R  第69回東京新聞杯
4歳以上・オープン・G3(別定) (国際)[指定]  芝 1600m   15頭立
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着枠 馬  馬名               性齢 騎手     斤量 タイム  3F  人体重     廐舎
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1 2  2  インディチャンプ   牡 4 福永祐一  56  1.31.9 33.5  1 460 (栗)音無秀孝
2 4  6  レッドオルガ       牝 5 北村友一  54  1.32.0 33.6  6 450 (栗)藤原英昭
3 1  1  サトノアレス       牡 5 柴山雄一  56  1.32.0 33.4  4 518 (美)藤沢和雄
4 5  8  ロードクエスト     牡 6 三浦皇成  57  1.32.3 33.7 10 464 (美)小島茂之
5 3  5 *タワーオブロンドン 牡 4 ルメール  57  1.32.3 34.2  2 526 (美)藤沢和雄
6 3  4  ストーミーシー     牡 6 杉原誠人  56  1.32.3 33.3 15 536 (美)斎藤誠
7 7 13  リライアブルエース 牡 6 坂井瑠星  56  1.32.5 33.7  9 494 (栗)矢作芳人
8 8 15  レイエンダ         牡 4 北村宏司  56  1.32.5 32.8  5 490 (美)藤沢和雄
9 6 10  ロジクライ         牡 6 横山典弘  57  1.32.5 35.1  3 522 (栗)須貝尚介
10 5  9  ヤングマンパワー   牡 7 ブロンデ  57  1.32.5 35.1 13 538 (美)手塚貴久
11 8 14  レアリスタ         牡 7 石橋脩    56  1.32.6 33.9 12 486 (美)堀宣行
12 2  3  テトラドラクマ     牝 4 田辺裕信  54  1.32.7 34.9  7 470 (美)小西一男
13 4  7  ゴールドサーベラス 牡 7 大野拓弥  56  1.32.9 34.4 14 458 (美)清水英克
14 6 11 $ジャンダルム       牡 4 武豊      56  1.33.2 33.7  8 510 (栗)池江泰寿
15 7 12  ショウナンアンセム 牡 6 ミナリク  56  1.33.5 36.3 11 486 (美)田中剛
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LAP :12.3-10.9-11.3-11.2-11.5-11.3-11.5-11.9
通過:34.5-45.7-57.2-68.5  上り:68.7-57.4-46.2-34.7  平均:1F:11.49 / 3F:34.46
単勝   2 \270 
複勝   2 \140 / 6 \240 / 1 \240 
枠連   2-4 \1740 (8) 
馬連   02-06 \1840 (8) 
ワイド 02-06 \630 (7)/ 01-02 \630 (6)/ 01-06 \940 (12) 
馬単   02-06 \2840 (12) 
3連複 01-02-06 \4300 (13/455) 
3連単 02-06-01 \18190 (56/2730) 

インディチャンプは出遅れた後に7番手に押し上げ、メンバー4位の33.5秒で内からスパッと抜け出してレースを制した。勝ちタイムは1分31秒9。ショウナンアンセムが逃げて前半3F34.5秒、5F57.2秒。2F目が10秒台、3F目から最後まで11秒台のラップ。馬場が乾いて高速化し、速い流れでも33秒台の上がりが問われた。インディチャンプは直線で内から馬群を捌いて抜け出し、最後は遊びながら走っていた。昇級戦だったが、能力の違いを示す強い勝ち方。昨年の毎日杯でブラストワンピース、ギベオンの3着に入ったのはダテではない。以前から相馬眼的にG1を狙えるとみている馬。馬体は完全本格化しておらず、まだ強くなる余地がある。次走は未定だが、マイラーズCあたりを使って安田記念に向かうことになりそうだ。

レッドオルガは6番手から馬群を捌いてメンバー5位の33.6秒で伸びて0.1秒の2着。直線で手応えが良く、北村友騎手が追い出しを我慢し、最後は落ち着いて捌いてきた。持ちタイムを詰めてパフォーマンスを引き上げている。これで良馬場、左回りの芝1600mは[4−1−0−0]。半兄クラレント、全姉レッドアヴァンセ、半弟レッドヴェイロン。この一族は東京コースに強い。今後は阪神牝馬Sからヴィクトリアマイルを目指すことになりそうだ。

サトノアレスは中団から最内を突いてメンバー3位の33.4秒で伸びて0.1秒差の3着。昨年の2着馬がまた内を突いて3着に突っ込んだ。土曜は内を通った馬が伸びていなかったが、馬場が乾いて内を通った馬が有利な高速馬場に変貌していた。これで東京芝1600mは[1−2−1−2]で上がりは4戦がメンバー最速。昨年の安田記念で0.2秒差の4着に入った馬。今後は昨年と同様に京王杯SCから安田記念になりそうだ。

タワーオブロンドンは5番手から伸び切れず0.4秒差の5着。正攻法のレースで伸び切れず切れ負け。時期的なものもあるのか馬体が10キロ増えて過去最高体重だった。馬体がマッチョ化してきており、距離はもっと短い方が合うのではないか。今回のレースぶりを見て陣営は短距離に舵を切ってくる可能性がある。阪急杯またはオーシャンSから高松宮記念を目指すことになるのではないか。

ロジクライは2番手から伸び切れず0.6秒差の9着。昨年勝った富士Sとほとんど同じラップで富士Sでは33.9秒で上がったが、今回の上がりは35.1秒だった。休み明けでも仕上がりは良さそうだったが、斤量1キロ増、ルメール騎手→横山典騎手への乗り替わりのぶんか。56キロ以下は[4−1−1−3]、56.5キロ以上は[1−1−1−3]。大型馬でも少し斤量に敏感なところがある。



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