シルクロードS
2019/1/27 京都競馬場 芝1200m

レース展望

過去10年で1番人気は[2−1−0−7]で3連対。単勝1倍台は[1−1−0−0]、2倍台は[1−0−0−1]、3倍以上は[0−0−0−6]。信頼度は単勝オッズに比例する。2番人気は[4−1−0−5]で5連対、3番人気は[2−1−0−7]で3連対。6〜9番人気が2頭、10番人気以下が1頭。最近5年は5番人気以内で決着し、馬連は23倍、3倍、16倍、24倍、22倍、32倍で中穴までに収まっている。

牡馬は[7−9−8−96]、牝馬は[3−1−2−34]で牡馬が活躍。牝馬は3番人気以内なら[3−1−0−8]だが、4番人気以下は[0−0−2−26]。牝馬が馬連で穴をあけたことはない。52キロ以下は[0−0−0−10]、53キロは[0−0−3−13]。最近8年の連対馬16頭のうち10頭が57キロ以上、13頭が56キロ以上。58キロ以上は[2−2−0−4]、5番人気以内なら[2−2−0−1]。

ダノンスマッシュは芝1200mで函館日刊スポーツ杯1着、キーンランドC2着、京阪杯1着。前走京阪杯は内ラチ沿いの4番手からメンバー4位タイの33.6秒で抜け出して1分8秒0で優勝。前半3F34.1秒の緩い流れ、内が有利な馬場で内枠からロスなく進められたことが有利に働いた。短距離馬が多い安田隆厩舎のロードカナロア産駒。ハンデは前走から1.5キロ増の56.5キロ。外枠に入って外を回るレースになったときに真価が問われる。過去10年で4歳馬の1番人気は[1−1−0−4]で勝ったのはロードカナロア。

ラブカンプーは芝1200m以下[2−6−1−0]。昨年は葵S2着、アイビスSD2着、北九州記念3着、セントウルS2着とかなり使い込んで普通の馬ならガス欠を起こすが、スプリンターズSで2番手からクビ差の2着に粘った。猛暑の中で戦ってきた馬はG1で崩れることが多いが、小柄な3歳牝馬が崩れずに走り切ったのだから大したもの。前3走馬体が増えていたように常識を超える馬なのか。ひと息入れたため、仕上がりがカギになるが、坂路で乗り込んでいる。ハンデは54キロ。[0−3−0−0]のMデムーロ騎手が騎乗する。

前走淀短距離Sを勝ったナインテイルズ、同2着のアンヴァル、前走スプリンターズS3着のラインスピリット、同4着のダイメイプリンセス、昨年のCBC賞&北九州記念勝ち馬アレスバローズ、昨年のシルクロードS2着馬セイウンコウセイなど。京都芝コースは今週からA→Bコースに変更される。これによって馬場傾向がどう変わるか。ナインテイルズは京都芝1200m[2−1−1−0]で前2走京阪杯2着、淀短距離S1着。今年8歳になったが、今充実期を迎えている。前2走騎乗した岩田騎手から福永騎手に替わる点がどう出るか。

アンヴァルは前3走京都芝1200mでオパールS1着、京阪杯4着、淀短距離S2着。ハンデは前走から1キロ減の53キロ。父はロードカナロア、母はアルーリングボイス。テン乗りの松山騎手に乗り替わる。ラインスピリットは京都芝1200m[3−2−1−5]で昨年の淀短距離Sを58キロを背負って勝っている。叩き2戦目、得意コースで一変に注意。ダイメイプリンセスは前3走アイビスSD1着、北九州記念2着、スプリンターズS4着。森田厩舎はラブカンプーと2頭出し。今年はメンバー的に超人気薄が激走する可能性がある。


レース回顧

2019年 1月27日(日) 2回京都2日  天候: 晴   馬場状態: 良 
11R  第24回シルクロードS
4歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)[指定]  芝 1200m・内   18頭立
------------------------------------------------------------------------------
着枠 馬  馬名               性齢 騎手     斤量 タイム  3F  人体重     廐舎
------------------------------------------------------------------------------
1 1  2  ダノンスマッシュ   牡 4 北村友一 56.5 1.08.3 34.2  1 474 (栗)安田隆行
2 4  8  エスティタート     牝 6 浜中俊    53  1.08.5 33.9 11 462 (栗)松永幹夫
3 8 18  ティーハーフ       牡 9 国分恭介  57  1.08.5 33.7 12 474 (栗)西浦勝一
4 8 16  アンヴァル         牝 4 松山弘平  53  1.08.5 34.2  3 464 (栗)藤岡健一
5 8 17  アレスバローズ     牡 7 川田将雅 57.5 1.08.7 34.3 10 504 (栗)角田晃一
6 7 13  ダイメイプリンセス 牝 6 秋山真一  55  1.08.8 34.3  8 502 (栗)森田直行
7 5  9  ペイシャフェリシタ 牝 6 三浦皇成  54  1.08.9 34.5  6 494 (美)高木登
8 3  5  ビップライブリー   牡 6 高倉稜    55  1.09.0 34.8 14 472 (栗)清水久詞
9 4  7 $リョーノテソーロ   牡 4 坂井瑠星  54  1.09.2 34.8  7 512 (美)武井亮
10 6 12  ライトフェアリー   牝 7 川須栄彦  53  1.09.2 34.9 17 482 (美)石毛善彦
11 1  1  ナインテイルズ     牡 8 福永祐一  56  1.09.3 35.0  4 488 (栗)中村均
12 6 11  サイタスリーレッド 牡 6 田中健    57  1.09.5 34.7 16 494 (栗)池添兼雄
13 2  4  キングハート       牡 6 中谷雄太  56  1.09.5 34.7 15 500 (美)星野忍
14 3  6  ラインスピリット   牡 8 森一馬   56.5 1.09.6 35.7  9 450 (栗)松永昌博
15 7 14  セイウンコウセイ   牡 6 池添謙一  58  1.09.6 36.3  5 508 (美)上原博之
16 2  3  フミノムーン       牡 7 国分優作  54  1.09.6 34.9 13 454 (栗)西浦勝一
17 7 15  トウショウピスト   牡 7 古川吉洋  55  1.09.7 35.7 18 488 (美)土田稔
18 5 10  ラブカンプー       牝 4 M.デム  54  1.10.8 36.9  2 444 (栗)森田直行
------------------------------------------------------------------------------
LAP :11.9-10.3-11.1-11.4-11.7-11.9
通過:33.3-44.7-56.4-68.3  上り:68.3-56.4-46.1-35.0  平均:1F:11.38 / 3F:34.15
単勝   2 \200 
複勝   2 \130 / 8 \700 / 18 \890 
枠連   1-4 \1410 (7) 
馬連   02-08 \4530 (15) 
ワイド 02-08 \1520 (14)/ 02-18 \2640 (24)/ 08-18 \19490 (104) 
馬単   02-08 \6610 (21) 
3連複 02-08-18 \73350 (179/816) 
3連単 02-08-18 \248250 (621/4896) 

ダノンスマッシュは1枠からスタートを決めて内ラチ沿いの5番手につけ、メンバー3位の34.2秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは1分8秒3。セイウンコウセイが逃げて前半3F33.3秒のハイペース。2番手以下は離れており、実質は33秒台後半か。ダノンスマッシュは直線で内にいて前が詰まったが、瞬時に外に出してスペースを確保できたことが大きかった。1枠に入り直線で捌けるかがカギだったが、北村友騎手の好判断が光った。これで芝1200mは[3−1−0−0]で京阪杯、シルクロードSを2連勝。父ロードカナロアも3歳から4歳時に京阪杯、シルクロードSを制している。2戦連続内枠からロスなく回ってきたことを考慮する必要があるが、一戦ごとにパフォーマンスを引き上げている。次走は高松宮記念。父ロードカナロアは福永騎手が下手に乗って1番人気で3着に負けている(生涯芝1200m[11−3−1−0])。高松宮記念はフルゲートでごちゃつきやすい。次走も直線で捌けるかがカギになるが、外枠に入ると真価が問われそうだ。

エスティタートは後方から外を回って上がりメンバー最速の33.9秒で伸びて0.2秒差の2着。外々を回ってダノンスマッシュの上がりを0.2秒上回った。オパールSを1分8秒2で勝ったアンヴァルは3キロ増、京阪杯を1分8秒0で勝ったダノンスマッシュは1.5キロ増なのに対し、桂川Sを1分8秒1で勝ったエスティタートは2キロ減の53キロ。叩き3戦目、京都芝1200m、内枠、53キロと激走の条件が揃っていたが、11番人気でおいしい穴馬だった。キャロットファームの6歳牝馬。愛知杯はサンデーレーシングの6歳牝馬ワンブレスアウェイが優勝。引退が近い社台の6歳牝馬が激走している点に注意したい。

ティーハーフは後方2番手からメンバー最速の33.7秒で伸びて0.2秒差の3着。前走淀短距離Sは59キロを背負って0.1秒差の3着。不利な大外枠に入ったが、2キロ減の57キロ、得意の京都で激走した。時計の掛かる今の京都の馬場も合っているのだろう。9歳のナインテイルズが淀短距離Sを勝ち、9歳のティーハーフがシルクロードS3着。最近のスプリント戦は高齢馬でも通用している。ただしスプリント路線は混戦模様でレースレベルがそれほど高くないこともあるか。

アンヴァルは外枠スタートから中団の外につけ、メンバー3位タイの34.2秒で伸びて0.2秒差の4着。外から早めに上がって来られて早めに動いたぶん伸び切れなかった。昨年の京阪杯は8枠17番で0.3秒差の4着、今回は8枠16番で0.2秒差の4着。芝1200mで1〜9番枠では[3−1−1−1]、10番枠より外は[1−0−0−4]。メンバー、出走頭数にもよるが、外枠に入ったときは少し割り引きたい。



[Home]