京成杯
2019/1/14 中山競馬場 芝2000m

レース展望

過去10年で1番人気は[3−3−1−3]で6連対。14年以降は[2−2−0−1]で堅実。5〜8枠は[3−1−0−1]だが、1〜4枠は[0−2−1−2]で未勝利。2番人気は[3−1−2−4]で4連対、3番人気は[1−1−1−7]で2連対。連対馬16頭が5番人気以内、残る4頭は7、7、7、8番人気。最近5年の馬連は20倍、13倍、74倍、25倍、7倍。人気馬に7番人気前後を絡めて中穴を狙うのが妙味。

前走新馬戦は[0−0−2−15]で3着止まり。前走未勝利戦は[1−3−1−26]、前走芝2000mで1着なら[1−2−0−14]で2、7、8番人気が連対。500万条件は3番人気以内[6−1−1−2]、4番人気以下[0−0−1−28]。500万条件組の人気馬が勝つことが多い。G3は5着以内に入った馬が5番人気以内なら[0−3−1−5]で3連対。穴で芝2000mで勝ち星がある7番人気前後に注意。

シークレットランは東京の新馬戦でアラガス(東スポ杯2歳S2着)に負けたが、未勝利、葉牡丹賞を連勝した。前走葉牡丹賞はスタートで他馬と接触して後方からのレースになったが、勝負どころで早めに動いて中団に押し上げ、メンバー2位の34.5秒で差し切って優勝。勝ちタイム1分59秒6は2歳レコード。セレクトセールで4212万円で取り引きされたダンカーク産駒。前にも行けるが、内田博騎手がどう乗るか。

ラストドラフトは東京芝1800mの新馬戦を5番手からメンバー2位の33.1秒で抜け出して1分49秒6で優勝。頭差の2着ヒシイグアスは次走中山芝2000mの未勝利戦を圧勝している。社台RHで5000万円で募集されたノヴェリスト産駒で母マルセリーナは桜花賞馬。母の半弟グランデッツァはスプリングSを制している。小柄な馬だけにタフな中山に替わる点がどう出るか。2戦連続でルメール騎手が騎乗する。

前走葉牡丹賞2着のランフォザローゼス、前走東スポ杯2歳S5着のダノンラスター、野路菊S勝ち馬カテドラル、札幌2歳S2着馬ナイママ、前走未勝利戦を勝ったリーガルメインなど。ランフォザローゼスは前走葉牡丹賞で好位から伸びて0.2秒差の2着。直線で外に出せず狭い内を突くロスがあった。セレクトセールで1億3500万円で取り引きされた馬で祖母にエアグルーヴがいる。ビュイック騎手から石川騎手に乗り替わる。

ダノンラスターは前走東スポ杯2歳Sでメンバー2位の33.9秒で追い込んで0.3秒差の5着。直線で捌きながら伸びてきたが、出遅れて位置取りが悪くなったことが堪えた。堀厩舎のディープインパクト産駒。Mデムーロ騎手が騎乗する。リーガルメインは前走阪神芝2000mの未勝利戦を中団から差し切って優勝。ハービンジャー産駒で祖母にファレノプシスがいる。先週、戸崎騎手は[0−5−1−12]で2着が多かった。


レース回顧

2019年 1月14日(祝) 1回中山5日  天候: 晴   馬場状態: 良 
11R  第59回京成杯
3歳・オープン・G3(別定) (国際)(特指)  芝 2000m   12頭立
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着枠 馬  馬名               性齢 騎手     斤量 タイム  3F  人体重     廐舎
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1 6  7  ラストドラフト     牡 3 ルメール  56  2.01.2 35.3  4 456 (美)戸田博文
2 5  5  ランフォザローゼス 牡 3 マーフィ  56  2.01.4 35.4  2 494 (美)藤沢和雄
3 2  2  ヒンドゥタイムズ   牡 3 中谷雄太  56  2.01.4 35.2  7 454 (栗)斉藤崇史
4 7  9  シークレットラン   牡 3 内田博幸  56  2.01.6 35.3  1 500 (美)田村康仁
5 8 11  リーガルメイン     牡 3 戸崎圭太  56  2.01.7 34.8  6 444 (栗)橋口慎介
6 7 10  ナイママ           牡 3 柴田大知  56  2.01.9 35.5  8 450 [地]河津裕昭
7 4  4  マードレヴォイス   牡 3 三浦皇成  56  2.01.9 35.4 12 460 (美)田村康仁
8 3  3  クリスタルバローズ 牡 3 北村宏司  56  2.01.9 35.3 11 480 (美)奥村武
9 6  8  カフジジュピター   牡 3 坂井瑠星  56  2.01.9 35.7 10 458 (栗)矢作芳人
10 1  1  カイザースクルーン 牡 3 石川裕紀  56  2.02.1 35.6  9 496 (美)相沢郁
11 5  6  カテドラル         牡 3 福永祐一  56  2.02.2 36.3  5 486 (栗)池添学
12 8 12  ダノンラスター     牡 3 M.デム  56  2.02.2 36.2  3 472 (美)堀宣行
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LAP :12.8-10.9-12.5-12.0-12.9-13.0-11.8-11.8-11.4-12.1
通過:36.2-48.2-61.1-74.1  上り:73.0-60.1-47.1-35.3  平均:1F:12.12 / 3F:36.36
単勝   7 \510 
複勝   7 \180 / 5 \150 / 2 \440 
枠連   5-6 \670 (3) 
馬連   05-07 \970 (2) 
ワイド 05-07 \400 (3)/ 02-07 \1670 (22)/ 02-05 \1080 (12) 
馬単   07-05 \1690 (3) 
3連複 02-05-07 \5490 (17/220) 
3連単 07-05-02 \22140 (65/1320) 

ラストドラフトはスタートを決めて2番手につけ、メンバー3位タイの35.3秒で抜け出してレースを制した。勝ちタイムは2分1秒2。シンザン記念に続き、キャリア1戦の馬が重賞を制した。カテドラルが逃げて前半5F61.1秒のスローペース。後半5Fは60.1秒、3Fは35.3秒。ラストドラフトはスローを見越して2番手につけたルメール騎手の好騎乗もあるが、スパッと直線で突き放したように能力&瞬発力があるからこその勝利。昨年以降の中山芝2000mでルメール騎手は[10−3−1−5]で勝率52.6%、連対率68.4%、複勝率73.7%。1番人気では[5−1−0−2]、2番人気では[3−2−1−1]でほとんど崩れていない。桜花賞馬マルセリーナの息子が2戦2勝で重賞制覇。中山で勝ったため、今後はスプリングSまたは弥生賞から皐月賞に向かうことになりそうだ。

ランフォザローゼスは3番手からメンバー6位タイの35.4秒で伸びて0.2秒差の2着。勝ち馬と上がりは0.1秒差。交わせなかったのは、勝ち馬より外を回ったぶんか。もう少しタフなレースになれば逆転できたかもしれないが、中盤に12.9−13.0秒と流れが緩む展開では2番手につけたラストドラフトに分があった。キングカメハメハ産駒で祖母にエアグルーヴ。マーフィー騎手は芝2400m以上が合うとコメント。一昨年はデビュー2戦目から2着が続いたアエロリットがNHKマイルCを制した。ランフォザローゼスはレースを使いながら少しずつパフォーマンスを引き上げている。芝2000mでも流れが速くなってスタミナが問われればラストドラフトを逆転できるのではないか。

ヒンドゥタイムズは2枠スタートから6番手の内を進み、メンバー2位の35.2秒で伸びて0.2秒差の3着。2着ランフォザローゼスとはクビ差。中谷騎手が内枠を生かしてロスなく進めて持ってきた。キャリア1戦の馬が1、3着。昨年の3歳重賞もこういうフシはあったが、今後もこの傾向が続くかもしれない。ヒンドゥタイムズは時計、上がりの速い馬場で真価が問われそうだ。

シークレットランは中団からメンバー3位の35.3秒で伸びて0.4秒差の4着。前走より緩い流れで上がり勝負になり切れ負け。馬体が12キロ増えていたことも影響したのではないか。大型馬で切れより地力タイプ。タフなレースになりそうなときは見直したい。芝で結果が出ないとダートの可能性もある。

リーガルメインは大きく出遅れて最後方からメンバー最速の34.8秒で追い込んで0.5秒差の5着。大外をブン回していい脚を使っているが、位置取りが後ろ過ぎた。末脚の持続力が優れた馬。トウケイヘイローが一変したように前に行く手もありそうだ。お正月のスポーツ選手体力測定番組を見て戸崎騎手の運動神経のなさに驚かされた。



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