シンザン記念
2019/1/6 京都競馬場 芝1600m

レース展望

過去10年で1番人気は[3−0−1−6]で3連対。前走芝1600mで圧勝した馬は[2−0−0−0]で昨年はアーモンドアイが制した。2番人気は[3−2−0−5]で5連対、3番人気は[0−1−2−7]で1連対。6〜9番人気が8連対、10番人気以下が1連対。9年で6番人気以下が連対している。最近4年の馬連は40倍、53倍、189倍、26倍。人気馬に人気薄を絡めて中穴以上を狙うのが妙味。

連対馬10頭が前走連対。前走3着以下から連対した10頭のうち6頭が前走重賞。前走重賞なら着順不問。残る4頭は前走500万条件で1位降着、4、4、5着。前走4着前後に負けた馬に注意。牡馬は[8−8−9−105]、牝馬は[2−2−1−11]で牡馬が活躍。牝馬は1、2番人気なら[2−1−0−1]だが、3番人気以下は[0−1−1−10]で不振。連対した3頭はその後桜花賞を制している。

アントリューズは東京芝1600mの未勝利、ベゴニア賞を2連勝。未勝利戦は3番手からメンバー最速の34.2秒で抜け出して1分35秒1で2馬身半差で圧勝。ベゴニア賞は4番手からメンバー最速の33.2秒で抜け出して1分34秒7で優勝。ロードカナロア産駒でエルビッシュの半弟。過去10年の京都金杯で川田騎手は[0−0−0−7]で5着が最高。ノーザンファーム生産馬。勝てば栗田厩舎は重賞初制覇となる。

ドナウデルタは阪神芝1400mの未勝利戦を中団からメンバー最速の35.4秒で差し切り1分23秒2(重)で優勝。前走デイリー杯2歳Sは後方からメンバー3位タイの34.0秒で追い込んで0.8秒差の5着。直線で外に出せず内に切り返すロスがあった。父ロードカナロア、母ドナウブルーで石坂厩舎の管理馬。デイリー杯2歳Sと同様に小柄な牝馬を敢えて牡馬にぶつけてきた。新馬戦で騎乗した福永騎手に乗り替わる。

前走デイリー杯2歳S3着のハッピーアワー、ディープインパクト産駒のゴータイミング、新馬戦を3馬身差で圧勝したヴァルディゼール、もみじS勝ち馬ニホンピロヘンソン、前走未勝利戦を圧勝したミッキーブリランテ、前走新馬戦を勝ったパッシングスルー、サウジアラビアRC5着馬シャドウエンペラーなど。ハッピーアワーは[2−2−1−0]。前走デイリー杯2歳Sはメンバー最速の33.6秒で追い込んで0.5秒差の3着。勝ったアドマイヤマーズは朝日杯FSを制した。秋山騎手は昨年ツヅミモンで2着。勝てば武幸厩舎は重賞初制覇となる。


レース回顧

2019年 1月 6日(日) 1回京都2日  天候: 晴   馬場状態: 良 
11R  第53回日刊スポーツ賞シンザン記念
3歳・オープン・G3(別定) (国際)(特指)  芝 1600m・外   12頭立
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着枠 馬  馬名               性齢 騎手     斤量 タイム  3F  人体重     廐舎
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1 2  2  ヴァルディゼール   牡 3 北村友一  56  1.35.7 35.3  4 444 (栗)渡辺薫彦
2 1  1  マイネルフラップ   牡 3 吉田隼人  56  1.35.7 35.0 10 470 (栗)梅田智之
3 7 10  ミッキーブリランテ 牡 3 坂井瑠星  56  1.35.9 35.4  2 460 (栗)矢作芳人
4 7  9  パッシングスルー   牝 3 池添謙一  54  1.36.1 35.8  5 464 (美)黒岩陽一
5 3  3  ハッピーアワー     牡 3 秋山真一  56  1.36.1 35.4  3 448 (栗)武幸四郎
6 6  8  ミヤケ             牡 3 松山弘平  56  1.36.3 35.4 11 472 (栗)村山明
7 4  4  ゴータイミング     牡 3 武豊      56  1.36.3 36.2  7 452 (栗)松永幹夫
8 5  5  アントリューズ     牡 3 川田将雅  56  1.36.5 36.0  1 496 (美)栗田徹
9 5  6  ドナウデルタ       牝 3 福永祐一  54  1.36.7 36.4  6 438 (栗)石坂正
10 8 12  コパノマーティン   牡 3 藤岡康太  56  1.36.7 36.9 12 484 (栗)村山明
11 8 11 $シャドウエンペラー 牡 3 和田竜二  56  1.37.3 37.2  9 480 (栗)岡田稲男
12 6  7  ニホンピロヘンソン 牡 3 浜中俊    56  1.37.5 37.5  8 474 (栗)安達昭夫
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LAP :12.3-10.8-11.6-12.6-12.5-12.1-12.1-11.7
通過:34.7-47.3-59.8-71.9  上り:72.6-61.0-48.4-35.9  平均:1F:11.96 / 3F:35.89
単勝   2 \680 
複勝   2 \230 / 1 \640 / 10 \220 
枠連   1-2 \11350 (25) 
馬連   01-02 \11220 (33) 
ワイド 01-02 \2930 (36)/ 02-10 \780 (9)/ 01-10 \2420 (30) 
馬単   02-01 \17720 (59) 
3連複 01-02-10 \16270 (59/220) 
3連単 02-01-10 \112900 (370/1320) 

ヴァルディゼールは内ラチ沿いの7番手からメンバー2位の35.3秒で最内から抜け出してレースを制した。勝ちタイムは1分35秒7。コパノマーティンが逃げて前半3F34.7秒、5F59.8秒。レースのラスト3Fは12.1−12.1−11.7秒で尻上がり&持続ラップ。前に行った馬が止まり、差し追い込み馬の決着になった。ヴァルディゼールはごちゃついたり、外を回って伸び切れない馬が多い中、北村友騎手がロスなく回って内から持ってきた。キャリア1戦でのシンザン記念制覇は史上初。G1レーシングのノーザンファーム生産馬。昨年のアーモンドアイに続き、ロードカナロア産駒がシンザン記念2連勝となった。ヴァルディゼールは2戦とも時計の掛かる馬場で勝っている。今後は時計の速い馬場に対応できるかがカギになる。

マイネルフラップは後方2番手から大外をブン回してメンバー最速の35.0秒で追い込んでクビ差の2着。重、稍重で勝っているようにタフな馬場が合うタイプ。前半の流れが速くなって差し馬向きの展開になったことが有利に働いたが、使い込んでタフなレースを経験しているぶんもあるのだろう。前走千両賞でマイネルウィルトスを0.2秒負かした馬。堅実に走るマイネルウィルトスと接戦した馬はマークしていきたい。

ミッキーブリランテは中団の外からメンバー3位タイの35.4秒で伸びて0.2秒差の3着。直線で先頭に立ちかけたが、最後に一杯になった。新馬戦からずっと馬体が太い状態で走っているが、今回はかなり乗り込んだのにも関わらず馬体が2キロ増えていた。芝1800mを勝っているが、このままマッチョ化するようだと距離適性が短い方に傾いてきそうだ。

アントリューズは直線で前が壁になり脚を余して8着。道中の位置取りが悪く、直線でも捌き切れなかった。重い馬場でバランスを崩しながら走っていた模様。セレクトセールで6912万円で取り引きされた馬。馬体の造りはいいので、広い東京コースで見直したい。



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