デイリー杯2歳S
2018/11/11 京都競馬場 芝1600m

レース展望

過去10年で1番人気は[2−4−1−3]で6連対。最近7年は[0−3−1−3]で未勝利。キャリア3戦以上は[0−3−1−0]で3着以内を確保。2番人気は[3−1−3−3]で4連対、3番人気は[1−1−2−6]で2連対。連対馬18頭が5番人気以内、残る2頭は6、8番人気。最近5年の馬連は7倍、17倍、2倍、75倍、15倍。上位人気馬の組み合わせを中心に人気薄を絡めて中穴を狙うのが妙味。

連対馬20頭のうち18頭が前走1着。残る2頭は小倉2歳S2着、野路菊S5着。前走6着以下は[0−0−0−17]で出番なし。前走新馬戦、未勝利戦に出走した馬が各4勝。前走初勝利を挙げた馬でも通用する。前走1番人気は[4−6−5−23]、デイリー杯2歳Sで5番人気以内なら[4−6−5−7]。連対馬20頭のうち16頭が前走1、2番人気に支持されていた。前走1、2番人気だった馬に注目。

アドマイヤマーズは中京芝1600mの新馬戦を4番手からメンバー3位の33.3秒で抜け出して優勝。ハナ差の2着ケイデンスコールは未勝利、新潟2歳Sを連勝した。前走中京2歳Sは3番手からメンバー最速の34.9秒で抜け出して1分34秒7で3馬身差で圧勝。抜け出してからは流す余裕があった。セレクトセールで5,616万円で取り引きされたダイワメジャー産駒。3戦連続でMデムーロ騎手が騎乗する。

ダノンジャスティスは新潟芝1400mの新馬戦を中団からメンバー最速の34.2秒で差し切って快勝。ラスト3Fは12.2−11.3−11.2秒で尻上がり。直線で抜け出してから流す余裕があった。セレクトセールで9,504万円で取り引きされたキングマン産駒(8戦7勝、英G1−7勝)で中内田厩舎の管理馬。過去10年で前走新馬戦を1番人気で勝った馬は[2−2−2−5]。石橋脩騎手から川田騎手に乗り替わる。

前走未勝利戦を勝ったドナウデルタ、未勝利戦をレコード勝ちしたヤマニンマヒア、前走すずらん賞を勝ったハッピーアワー、前走サウジアラビアRC5着のシャドウエンペラーなど。ドナウデルタは前走未勝利戦を中団から差し切って1分23秒2で優勝。父ロードカナロア、母ドナウブルーで石坂厩舎の管理馬。小柄な牝馬を敢えて牡馬にぶつけてきた。前2走は稍重、重馬場。良馬場でどこまで弾けるか。鞍上はモレイラ騎手。


レース回顧

2018年11月10日(土) 5回京都3日  天候: 晴   馬場状態: 良 
11R  第53回デイリー杯2歳S
2歳・オープン・G2(馬齢) (国際)(指定)  芝 1600m・外   9頭立
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着枠 馬  馬名               性齢 騎手     斤量 タイム  3F  人体重     廐舎
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1 3  3  アドマイヤマーズ   牡 2 M.デム  55  1.35.4 33.9  1 472 (栗)友道康夫
2 7  7  メイショウショウブ 牝 2 池添謙一  54  1.35.5 34.0  6 482 (栗)池添兼雄
3 8  9  ハッピーアワー     牡 2 秋山真一  55  1.35.9 33.6  5 440 (栗)武幸四郎
4 8  8 *ダノンジャスティス 牡 2 川田将雅  55  1.36.2 34.5  2 498 (栗)中内田充
5 4  4  ドナウデルタ       牝 2 モレイラ  54  1.36.2 34.0  3 432 (栗)石坂正
6 1  1  ヤマニンマヒア     牡 2 武豊      55  1.36.2 34.2  4 440 (栗)松永幹夫
7 6  6  スズカカナロア     牡 2 岩田康誠  55  1.36.7 34.9  7 476 (栗)橋田満
8 5  5  マイネルフラップ   牡 2 和田竜二  55  1.36.7 34.7  9 458 (栗)梅田智之
9 2  2  アズマヘリテージ   牝 2 C.デム  54  1.38.0 36.3  8 456 (栗)河内洋
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LAP :12.6-11.8-12.4-12.7-12.0-11.6-10.8-11.5
通過:36.8-49.5-61.5-73.1  上り:71.0-58.6-45.9-33.9  平均:1F:11.93 / 3F:35.78
単勝   3 \180 
複勝   3 \110 / 7 \290 / 9 \230 
枠連   3-7 \2360 (6) 
馬連   03-07 \2080 (6) 
ワイド 03-07 \730 (9)/ 03-09 \410 (5)/ 07-09 \1870 (16) 
馬単   03-07 \2920 (9) 
3連複 03-07-09 \3960 (14/84) 
3連単 03-07-09 \15040 (45/504) 

アドマイヤマーズは前半3F36.8秒、5F61.5秒のスローペースで逃げ、メンバー2位の33.9秒でまとめてレースを制した。勝ちタイムは1分35秒4。直線でメイショウショウブに前に出られたが、最後に地力で差し返した。休み明けで馬体が12キロ増えていたが、前走8キロ減ったぶんが戻ったもので太くはなかった。これでデビューから3戦3勝。父ダイワメジャーと同様に並んでからしぶとい脚を使うタイプ。次走は朝日杯FS。強敵相手にどこまでやれるか。

メイショウショウブは2番手からメンバー3位の34.0秒で伸びて0.1秒差の2着。直線でアドマイヤマーズの外から一旦前に出たが、最後に差し返された。アドマイヤマーズより1キロ軽い54キロだっただけに現時点では地力負け。前走ダートで逃げ切った馬が芝で一変したが、新馬戦と未勝利戦で0.2秒差の3着あるように芝でやれる下地はあった。レースを使いながら馬体がしっかりし、少しずつパフォーマンスを引き上げている。

ハッピーアワーは最後方からメンバー最速の33.6秒で大外から伸びて0.5秒差の3着。スローの上がり勝負で前に行った2頭に追いつけなかったが、最速上がりを繰り出して地力を示した。これで[2−2−1−0]で上がりは全てメンバー1、2位。追って味のあるタイプで体力も備えている。もう少しタフな馬場で上がりが掛かった方が持ち味を生かせる。

ダノンジャスティスは3番手につけたが、勝負どころで離され、直線でもスパッと切れる脚を使えず0.8秒差の4着。上がりはメンバー6位の34.5秒。3、4コーナーの下り坂でスピードに乗れず、そこで前と離されたことが堪えた。まだ馬体に緩さがあり、下り坂でブレーキをかけながら走っていた。セレクトールで9504万円で取り引きされた馬で素質はあるが成長待ち。



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