AR共和国杯
2018/11/4 東京競馬場 芝2500m

レース展望

過去10年で1番人気は[3−1−1−5]で4連対。G1で3着以内がある馬は[1−1−1−0]。ない馬は[2−0−0−5]で4歳馬は[2−0−0−2]、5歳以上は[0−0−0−3]。2番人気は[3−2−0−5]で5連対、3番人気は[2−1−5−2]で3連対。連対馬17頭が4番人気以内、残る3頭は7、7、11番人気。最近4年の馬連は15倍、14倍、11倍、18倍で10倍台の決着が続いている。

トップハンデは[3−2−2−11]で5連対。1番人気は[1−1−1−0]で3着以内を確保。4番人気以内は[2−2−2−2]だが、5番人気以下は[1−0−0−9]で11番人気の1連対のみ。人気にならないトップハンデは不振。今年のトップハンデは58.5キロのアルバート。52キロ以下は[0−0−2−22]、53キロは[1−1−0−14]、54キロは[0−0−1−25]。軽量馬は不振傾向。

パフォーマプロミスは日経新春杯を内ラチ沿いの3番手からメンバー最速の34.4秒で抜け出して優勝。目黒記念は5番手からメンバー5位タイの34.2秒で伸びて0.1秒差の3着。伸び切れなかったのは久々の影響か。前走宝塚記念は後方のまま1.0秒の9着。芝2400〜2500mは[2−2−0−1]で3着以内を確保。ハンデは目黒記念と同じ56キロ。鞍上は先週の東京芝で[1−3−1−1]のオドノヒュー騎手。

ノーブルマーズは目黒記念で2番手からメンバー8位の34.4秒でしぶとく伸びて0.1秒差の2着。10番人気で穴をあけた。前走宝塚記念は内ラチ沿いの中団からメンバー4位の36.1秒で伸びて0.5秒差の3着。1枠スタートから内ラチ沿いをロスなく回って12番人気で激走した。芝2400〜2500mは[2−3−1−4]。ハンデは目黒記念より1キロ重い56キロ。叩き良化型で休み明けは[0−0−1−4]。

日経賞勝ち馬ガンコ、ステイヤーズSを3連覇したアルバート、 目黒記念勝ち馬ウインテンダネス、3連勝でOP入りしたムイトオブリガード、 東京芝2000m以上[1−4−0−0]のルックトゥワイスなど。ガンコはオールカマーで好位から伸び切れず0.8秒差の7着。休み明けを感じる仕上げ。AR共和国杯のハンデを意識したのか。芝2400〜2500mは[3−0−1−0]で複勝率100%。三浦騎手に乗り替わる。

アルバートは過去2年のAR共和国杯で0.1秒差の2着、0.7秒差の4着。ハンデは昨年と同じ58.5キロ。昨年のダイヤモンドSでは58キロを背負って大外一気を決めている。テン乗りの田辺騎手に乗り替わる。ムイトオブリガードは東京芝2400mの青嵐賞、町田特別、六社Sを3連勝。過去10年で前走1600万条件に出走した馬は[3−4−1−20]で7連対。勢いのある4歳馬が55キロで出走できる。


レース回顧

2018年11月 4日(日) 5回東京2日  天候: 曇   馬場状態: 良 
11R  第56回アルゼンチン共和国杯
3歳以上・オープン・G2(ハンデ) (国際)(特指)  芝 2500m   12頭立
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着枠 馬  馬名               性齢 騎手     斤量 タイム  3F  人体重     廐舎
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1 5  6  パフォーマプロミス 牡 6 オドノヒ  56  2.33.7 32.6  3 454 (栗)藤原英昭
2 6  7  ムイトオブリガード 牡 4 四位洋文  55  2.33.8 32.5  1 486 (栗)角田晃一
3 5  5  マコトガラハッド   セ 5 石川裕紀  51  2.33.9 33.0 11 490 (栗)鮫島一歩
4 7 10  ウインテンダネス   牡 5 松岡正海  56  2.34.0 33.6  4 504 (栗)杉山晴紀
5 1  1 *エンジニア         牡 5 北村宏司  54  2.34.2 33.2  8 482 (美)牧光二
6 4  4  ガンコ             牡 5 三浦皇成  57  2.34.2 32.9  6 500 (栗)松元茂樹
7 8 12  ヴォージュ         牡 5 藤岡康太  55  2.34.2 33.6 10 512 (栗)西村真幸
8 6  8  ルックトゥワイス   牡 5 北村友一  54  2.34.2 32.7  2 446 (栗)藤原英昭
9 2  2  ノーブルマーズ     牡 5 高倉稜    56  2.34.4 33.6  5 496 (栗)宮本博
10 7  9  アルバート         牡 7 田辺裕信 58.5 2.34.5 32.7  7 478 (美)堀宣行
11 8 11  ホウオウドリーム   牡 4 蛯名正義  54  2.34.6 32.8  9 504 (栗)矢作芳人
12 3  3  トウシンモンステラ 牡 8 柴田大知  51  2.34.9 34.4 12 476 (栗)村山明
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LAP : 7.2-11.8-11.8-12.9-12.9-12.6-13.3-13.0-12.6-12.3-11.1-11.0-11.2
通過:30.8-43.7-56.6-69.2  上り:71.2-58.2-45.6-33.3  平均:1F:12.30 / 3F:36.89
単勝   6 \480 
複勝   6 \180 / 7 \160 / 5 \760 
枠連   5-6 \440 (1) 
馬連   06-07 \910 (2) 
ワイド 06-07 \420 (2)/ 05-06 \3100 (34)/ 05-07 \2390 (29) 
馬単   06-07 \1910 (4) 
3連複 05-06-07 \13560 (54/220) 
3連単 06-07-05 \49460 (199/1320) 

パフォーマプロミスは6番手からメンバー2位の32.6秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは2分33秒7。ウインテンダネスが逃げて前半562.9秒のスローペース。レースのラスト3Fは33.3秒でラップは11.1−11.0−11.2秒。中盤に13.3−13.0秒とラップが落ち、ラスト3Fの究極の上がり勝負になった。パフォーマプロミスは上がり勝負で高速ラップを繰り出し、追ってきたムートオブリガードを完封。京都大賞典を感冒で取り消したが、春より仕上がりは良さそうに映った。小柄な馬で前走から2キロ減の56キロもプラスに働いている。重賞レースで社台の馬にオッズを下げる何らかの理由があるときは勝つことが多いので注意したい。天皇賞(秋)では1週前調教で一頓挫あったレイデオロが勝っている。次走はジャパンC、または有馬記念になりそうだ。今回はG1実績馬がおらず、例年よりメンバーレベルが低かった。G1馬を相手にどこまでやれるか。

ムイトオブリガードは8番手からメンバー最速の32.5秒で伸びて0.1秒差の2着。究極の上がりを繰り出したが、位置取りの差で届かなった。それでも昇級初戦で最速上がりを繰り出して2着に入ったことを評価したい。これで重賞で通用するメドは立った。自在性があり前にも行けるが、決め手があり差すレースもできるのは強み。次走は未定だが、休養しながら大事に使っているため、有馬記念、AJC杯、日経新春杯あたりになりそうだ。

マコトガラハッドは4番手からメンバー7位の33.0秒で伸びて0.2秒差の3着。前走六社Sで2着ルックトゥワイスにハナ差の3着。ルックトゥワイスは3キロ減の54キロ、マコトガラハットは3キロ減の51キロ。超スローの上がり勝負で前に行ったぶん先着した。地力タイプが33.0秒で上がったように力をつけている。好走しても人気にならないタイプ。スタミナがあるため、長距離戦に出走したら注意したい。

ガンコは中団からメンバー6位の32.9秒で伸びて0.5秒差の6着。超スローペースで32.9秒で上がったが、出遅れて位置取りが悪くなったことが堪えた。切れより地力タイプだけにスローペースならもっと前につけないと厳しい。一度使って調子は上がっていた。次走は乗り慣れた藤岡佑騎手に戻すことになりそうだ。

ルックトゥワイスは出遅れて後方からメンバー3位タイの32.7秒で追い込んで0.5秒差の8着。この上がりで後方からのレースでは物理的に厳しかった。これで6戦連続スローの上がり勝負になった。前半5F61.0秒以下では[4−1−0−0]で全て上がり最速。流れが速くなると一変する可能性がある。



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