2018年 5月27日(日) 2回東京12日 天候: 晴 馬場状態: 良
10R 第85回東京優駿
3歳・オープン・G1(定量) (牡・牝)(国際)(指定) 芝 2400m 18頭立
------------------------------------------------------------------------------
着枠 馬 馬名 性齢 騎手 斤量 タイム 3F 人体重 廐舎
------------------------------------------------------------------------------
1 8 17 ワグネリアン 牡 3 福永祐一 57 2.23.6 34.3 5 450 (栗)友道康夫
2 6 12 エポカドーロ 牡 3 戸崎圭太 57 2.23.7 34.7 4 490 (栗)藤原英昭
3 4 7 コズミックフォース 牡 3 石橋脩 57 2.23.8 34.7 16 464 (美)国枝栄
4 7 14 エタリオウ 牡 3 ボウマン 57 2.23.8 33.5 13 454 (栗)友道康夫
5 4 8 ブラストワンピース 牡 3 池添謙一 57 2.23.8 34.5 2 532 (美)大竹正博
6 1 1 ダノンプレミアム 牡 3 川田将雅 57 2.23.8 34.6 1 498 (栗)中内田充
7 3 6 ゴーフォザサミット 牡 3 蛯名正義 57 2.24.0 34.5 7 496 (美)藤沢和雄
8 7 15 ステルヴィオ 牡 3 ルメール 57 2.24.0 33.9 6 462 (美)木村哲也
9 2 4 アドマイヤアルバ 牡 3 丸山元気 57 2.24.1 33.4 17 472 (栗)須貝尚介
10 5 10 ステイフーリッシュ 牡 3 横山典弘 57 2.24.2 34.3 10 452 (栗)矢作芳人
11 1 2 タイムフライヤー 牡 3 内田博幸 57 2.24.4 34.7 14 450 (栗)松田国英
12 3 5 キタノコマンドール 牡 3 M.デム 57 2.24.4 34.0 3 490 (栗)池江泰寿
13 8 18 サンリヴァル 牡 3 浜中俊 57 2.24.5 34.9 12 494 (栗)藤岡健一
14 7 13 グレイル 牡 3 岩田康誠 57 2.24.6 34.2 9 486 (栗)野中賢二
15 5 9 オウケンムーン 牡 3 北村宏司 57 2.25.0 34.9 15 448 (美)国枝栄
16 8 16 ジェネラーレウーノ 牡 3 田辺裕信 57 2.25.3 36.2 8 498 (美)矢野英一
17 6 11 $ジャンダルム 牡 3 武豊 57 2.25.4 35.3 11 488 (栗)池江泰寿
18 2 3 テーオーエナジー 牡 3 藤岡康太 57 2.26.2 36.7 18 504 (栗)宮徹
------------------------------------------------------------------------------
LAP :12.7-11.0-12.3-12.4-12.4-12.3-12.2-12.0-11.7-11.2-11.2-12.2
通過:36.0-48.4-60.8-73.1 上り:70.5-58.3-46.3-34.6 平均:1F:11.97 / 3F:35.90
単勝 17 \1250
複勝 17 \410 / 12 \390 / 7 \3640
枠連 6-8 \3190 (14)
馬連 12-17 \7950 (23)
ワイド 12-17 \2710 (28)/ 07-17 \34420 (113)/ 07-12 \30290 (108)
馬単 17-12 \15520 (49)
3連複 07-12-17 \521600 (453/816)
3連単 17-12-07 \2856300 (2229/4896)
ワグネリアンは8枠17番スタートから5番手につけ、メンバー6位タイの34.3秒で激しい叩き合いを制した。勝ちタイムは2分23秒6。エポカドーロが逃げて前半3F36.0秒、5F60.8秒のスローペースになり、5番手以内につけた3頭で決着。後半5Fは58.3秒、上がりは34.6秒。この日の東京は前残り傾向が強く、前に行って早めに仕掛けた馬が惰性で粘り込みやすい馬場状態だった。レースのラスト4Fは11.7−11.2−11.2−12.2秒でラストが1.0秒落ちたが、33秒台の末脚を繰り出して5着以内に入ったのはエタリオウ(2位の33.5秒)しかいなかった。ワグネリアンは福永騎手が外枠から好位につけたことがかなり大きかった。この日の馬場を考えると前走のように控えていたら着外に終わった可能性が高い。勝負どころでブラストワンピース、ダノンプレミアムに外に出させないように外からマークしたことも勝利につながったのだろう。前週のオークスのアーモンドアイに続き相馬眼ニュースで取り上げた馬がG1を制した。今後は菊花賞は使わず、秋は天皇賞(秋)、ジャパンCが目標になりそうだ。今回は恵まれた勝利でレースレベルは高くない。古馬と対等に戦うには、馬体が成長しもっとパワーアップする必要がある。
エポカドーロは前半5F60.8秒のスローペースで逃げ、後半5Fを58.4秒でまとめて半馬身差の2着。上がりは11位タイの34.7秒でラスト1Fが12.3秒。前に行って早めに仕掛けた馬が惰性で粘り込みやすい馬場状態をフルに生かして粘り込んだ。同日の青嵐賞(1000万)の勝ちタイムは2分22秒9でダービーより0.7秒速い。昨年のダービーは青嵐賞より3.1秒遅かったため、昨年よりはマシだが、特殊馬場とスローペースで紛れが大きかった。父はオルフェーヴル、母は短距離馬ダイワパッション。距離2400mをこなしたことはオルフェーヴルの評価につながりそうだ。秋は菊花賞を目指す予定。
コズミックフォースは4番手から徐々に進出して2番手に押し上げ、メンバー11位タイの34.7秒で伸びて2着にクビ差の3着。16番人気で大波乱を演出した。この日の馬場傾向を考慮して石橋脩騎手が前につけたこと大きかった。石橋脩騎手は青葉賞でエタリオウ(7人気)2着、京王杯SCでキャンベルジュニア(7人気)2着など、馬場、展開に合った乗り方で人気薄を持ってきている。コズミックフォースはプリンシパルSを正攻法のレースで1分58秒2で勝ったことがダテではないことを示した。秋はセントライト記念から菊花賞に向かうことになりそうだ。
エタリオウは出遅れて後方2番手からメンバー2位の33.5秒で追い込んで0.2秒差の4着。青葉賞では先行して2着に粘ったが、今回は追い込んで見せ場十分の4着。9Rのアップクォーク(最速32.8秒)といいボウマン騎手が騎乗するとガツンと伸びる馬が多い。日本人騎手とは騎乗技術のレベルが違うのだろう。日本に慣れるとルメール、Mデムーロ騎手より上かもしれない。ステイゴールド産駒でスタミナとしぶとさを兼ね備えた馬。使い込んでいる点が気になるが、夏に休養してどこまで馬体が成長してくるか。本格化すれば菊花賞で面白い存在になる。
ブラストワンピースは出遅れたがすぐにカバーして道中は馬込み5番手前後を進み、メンバー8位タイの34.5秒で伸びて0.2秒差の5着。4コーナーから直線で前にいたジェネラーレウーノが下がってきたことで外に切り替えるロスがあり、そこで減速して前と離されたことが響いた。大型馬だけに一旦スピードが落ちると再加速するのに時間がかかる。最後はしぶとく伸びてきただけに直線でスムーズなら際どい争いになったのではないか。馬場傾向を考えると直線でスムーズさを欠いたことは余計に堪えた。ダービーは目一杯に仕上げて勝ちに来るものだが、馬体は10キロ増。そのあたりがルージュバックでG1を勝てなかった大竹厩舎ということか。相馬眼的に本格化すればG1を勝つかもしれないが、尻つぼみする一族(ツルマルワンピース、ツルマルグラマー)という点が少し気になる。
ダノンプレミアムは1枠1番からスタートを決めて内ラチ沿いの3番手につけ、メンバー10位の34.6秒で上がって0.2秒差の6着。直線で前にエポカドーロ、コズミックフォースがいて突っ込んで行くスペースがなかった。川田騎手がスペースを見つけて突っ込もうとすると前の馬が寄れてスペースがなくなるということの繰り返し。結果的に1枠1番がアダになった。道中ずっと外にブラストワンピース、その外にワグネリアンがいたことで内ラチ沿いを走るしかなかった。これが社台の断然人気馬なら騎手たちも空気を読むのだろうが、馬主がダノックスでケイアイファームの生産馬。直線で前が壁になったが、絶好調ならガツンと伸びて馬群を割れたのではないか。そのあたりが一頓挫の影響なのだろう。
|