葵Ｓ
2018/5/26　京都競馬場　芝1200m

■ レース展望

今年から重賞に昇格した。芝１２００ｍで行われた過去８年で１番人気は［２−１−０−５］で３連対。単勝１、２倍台は［２−０−０−０］、３倍以上は［０−１−０−５］。前走３着以内は［２−１−０−１］、４着以下は［０−０−０−４］。２番人気は［１−１−１−５］で２連対、３番人気は［１−０−０−７］で１連対。６〜９番人気が４連対、１０番人気以下が２連対。最近５年のうち４年で人気薄が連対し、馬連は３０４倍、９２倍、１３９倍、４４倍、１３倍。人気馬に人気薄を絡めて中穴以上を狙うのが妙味。

連対馬１１頭が前走５着以内。前走５００万条件勝ち馬は［２−２−１−２４］で４連対。前走１０着以下から３頭が連対しており、前走重賞なら着順は問われない。牡馬は［３−２−６−５４］、牝馬は［５−６−２−３７］で牝馬が活躍。牡馬は１番人気［２−０−０−３］だが、２〜４番人気は［０−０−１−８］で不振。６番人気以下で連対した６頭のうち４頭が牝馬。穴で前走重賞で惨敗した牝馬に注意。関東馬は［１−１−３−２５］、５番人気以内では［１−０−０−８］で１連対のみ。人気の関東馬は過信禁物。

アサクサゲンキは朝日杯ＦＳで１０着に終わったが、芝１４００ｍ以下では［２−２−１−０］で小倉２歳Ｓ１着、京王杯２歳Ｓ３着、ファルコンＳ２着がある。芝１２００ｍは全て小倉で［２−１−０−０］。前走ファルコンＳは内ラチ沿いの４、５番手からメンバー６位の３４．８秒で伸びて０．２秒差の２着。勝ったミスターメロディはＮＨＫマイルＣで４着に入った。１４００ｍまではこなせるが、終いが少し甘くなっているところを見ると１２００ｍがベストか。陣営は距離適性を考慮してＮＨＫマイルＣを使わず、ひと息入れてここに向けて仕上げてきた。今年の重賞で武豊騎手は１番人気になると［０−１−３−３］で３着が多い。

３戦３勝のアンフィトリテ、福島２歳Ｓ勝ち馬アンヴァル、橘Ｓ勝ち馬マドモアゼル、クリスマスローズＳ勝ち馬タイセイプライド、カンナＳ勝ち馬ペイシャルアス、紅梅Ｓ２着馬ラブカンプーなど。抽選対象の中にも狙えそうな馬がいる。アンフィトリテはルメール騎手が騎乗し、芝１２００ｍの新馬、さざんか賞、マーガレットＳを３連勝。ロードカナロア産駒で近親にネオリアリズム、リアルインパクトがいる。中団あたりにつけて直線でひと脚使うタイプでレースぶりが安定している。宗像厩舎の３歳牝馬。過去８年で５番人気以内の関東馬は［１−０−０−８］で不振だが、データを覆して４戦４勝で重賞を制してもおかしくない。

■ レース回顧

2018年 5月26日(土) 3回京都11日  天候: 晴   馬場状態: 良 
11Ｒ  第1回葵Ｓ
３歳・オープン(重賞)(別定) (国際)(特指)  芝 1200m・内   16頭立
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着枠 馬  馬名               性齢 騎手     斤量 タイム  3F  人体重     廐舎
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１ 2  3  ゴールドクイーン   牝 3 古川吉洋  54  1.08.0 34.1  9 454 (栗)坂口正則
２ 1  1  ラブカンプー       牝 3 和田竜二  54  1.08.2 34.1  6 424 (栗)森田直行
２ 7 14  トゥラヴェスーラ   牡 3 福永祐一  56  1.08.2 33.2  2 468 (栗)高橋康之
４ 6 12  ウィズ             牡 3 浜中俊    56  1.08.2 33.9 13 474 (栗)清水久詞
５ 1  2 $アサクサゲンキ     牡 3 武豊      57  1.08.2 33.1  1 458 (栗)音無秀孝
６ 5 10  アンヴァル         牝 3 藤岡康太  54  1.08.4 33.7  3 442 (栗)藤岡健一
７ 7 13  タイセイプライド   牡 3 岩田康誠  57  1.08.6 33.3  4 492 (栗)西村真幸
８ 2  4  ペイシャルアス     牝 3 国分恭介  54  1.08.7 34.1 10 488 (栗)坂口正則
９ 5  9  マドモアゼル       牝 3 酒井学    55  1.08.7 34.2  8 446 (美)斎藤誠
10 6 11  ビリーバー         牝 3 杉原誠人  54  1.08.8 34.2 11 450 (美)石毛善彦
11 8 15  ミッキーワイルド   牡 3 北村友一  56  1.09.0 33.7  7 504 (栗)安田隆行
12 8 16  アイアンクロー     牡 3 池添謙一  56  1.09.0 33.4 15 434 (栗)斉藤崇史
13 4  7  セイウンクールガイ 牡 3 国分優作  56  1.09.0 34.2 14 442 (美)奥平雅士
14 4  8  オジョーノキセキ   牝 3 松山弘平  54  1.09.3 35.1  5 494 (美)伊藤大士
15 3  5  ウインジェルベーラ 牝 3 松岡正海  54  1.09.7 35.7 16 468 (美)金成貴史
16 3  6  レグルドール       牝 3 高倉稜    54  1.09.8 35.8 12 452 (栗)杉山晴紀
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LAP :12.1-10.8-11.0-11.0-11.2-11.9
通過:33.9-44.9-56.1-68.0  上り:68.0-55.9-45.1-34.1  平均:1F:11.33 / 3F:34.00
単勝   ３ \2940 
複勝   ３ \590 / １ \370 / 14 \200 
枠連   1-2 \770 (6) / 2-7 \1080 (8) 
馬連   01-03 \6980 (36) / 03-14 \4700 (28) 
ワイド 01-03 \2660 (31)/ 03-14 \2380 (26)/ 01-14 \1580 (16) 
馬単   03-01 \16520 (85) / 03-14 \12060 (68) 
３連複 01-03-14 \35170 (100/560) 
３連単 03-01-14 \138780 (696/3360) / 03-14-01 \124940 (644/3360)

ゴールドクイーンはハナを切って前半３Ｆ３３．９秒で進み、メンバー８位タイの３４．１秒でまとめて逃げ切った。勝ちタイムは１分８秒０。内を通って前に行った馬がかなり有利な馬場状態。２枠３番からハナを切って内ラチ沿いを走れたことがかなり大きかった。昨年のフェニックス賞勝ち馬でこれで芝１２００ｍでは逃げて２戦２勝。ただし今回は馬場と展開に恵まれた感が強い。賞金を加算したため、今後は古馬が相手になる。１２００ｍでは底を見せていないが、古馬相手に通用するかは微妙なところ。

ラブカンプーは１枠１番から内ラチ沿いの２番手につけ、メンバー８位タイの３４．１秒で上がって０．２秒差の２着同着。７戦連続ハナを切った馬が２番手に控えるレースになったが、最後までしぶとく伸びて２着を確保。勝ったゴールドクイーンと同様に馬場と展開に恵まれた感が強い。内枠から楽に前に行けたことも大きかった。半兄キングハートはオーシャンＳ勝ち馬。これで芝１２００ｍは［２−３−０−０］。一戦ごとに時計を詰め、少しずつパフォーマンスアップしている。

トゥラヴェスーラは後方からメンバー２位の３３．２秒で大外から追い込んで２着同着。前走好位から抜け出して圧勝したが、今回は内を通って前に行った馬がかなり有利な馬場で後方に控えたことが堪えた。１、２着馬は内ラチ沿いをロスなく回っており、この日の馬場傾向、通ったコースを考えると最も強いレースをしている。近親にスプリンターズＳを勝ったアストンマーチン。これで芝１２００ｍでは［１−２−０−０］。スプリンターの血が覚醒してきたのではないか。相馬眼的に今後活躍が期待できる。

アサクサゲンキは出遅れて後方からメンバー最速の３３．１秒で追い込んで０．２秒差の５着。小倉２歳Ｓでは早め先頭から粘り込んだが、出遅れて追い込むレースになった。アサクサゲンキが出遅れたことでゴールドクイーン、ラブカンプーが粘り込めたのではないか。他馬より重い５７キロを背負って最速の３３．１秒で上がり地力があることを示した。速い上がりを繰り出せたことは今後に繋がりそうだ。

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