新潟大賞典
2018/5/6 新潟競馬場 芝2000m

レース展望

過去10年で1番人気は[0−1−2−7]で1連対のみ。前走から斤量増[0−1−1−2]、同斤[0−0−0−3]、斤量減[0−0−1−2]。前走と同斤、斤量減は連対がない。2番人気は[2−1−1−6]で3連対、3番人気は[3−2−0−5]で5連対。6〜9番人気が2連対、10番人気以下が6連対。ハンデ戦で極端な人気薄の連対が多い。最近5年の馬連は25倍、10倍、357倍、51倍、119倍。ハンデ戦で波乱傾向が強く、本命狙いは妙味がない。10番人気以下を絡めて中穴以上を狙うのが妙味。

4歳[2−3−2−24]、5歳[3−1−4−26]、6歳[3−4−2−27]、7歳以上[2−2−2−51]で6歳以上の高齢馬が健闘している。7歳以上で3着以内に入った馬は4、5、6、10、11、13番人気。穴で7歳以上の高齢馬に注意。53キロ以下は[0−0−0−19]で不振。55キロが4連対、56キロが8連対、57キロが5連対。前走OP以上で善戦した55〜57キロに注目。トップハンデは[2−2−1−13]で4連対。57.5キロ以上は[0−0−0−9]で不振が続いている。

トリオンフは3連勝で小倉大賞典を優勝。小倉大賞典は好位から徐々に進出し、メンバー2位タイの34.1秒で早めに抜け出して2馬身半差で圧勝。直線で鞭を入れず、最後は流す余裕があった。前走大阪杯は出遅れて後方から捲って4コーナーで先団に取りついたが、直線で伸び切れず1.0秒の8着。ある程度に前につけるタイプが後方から大外をブン回しては厳しかった。芝2000mは[2−0−0−1]だが、左回りは初めて。小倉大賞典より3キロ重い57キロを背負う。少し見込まれたか。テン乗りの松田騎手に乗り替わる。

ステファノスは天皇賞(秋)、大阪杯で2着がある実直馬。本来は昨年2着の大阪杯に出走する馬だが、今年は新潟大賞典からスタート。芝2000mは[0−4−2−5]で勝ったことはないが、芝2000mのG1で[0−3−2−4]の実績はメンバー最上位。トップハンデ58キロを背負うが、天皇賞(秋)で58キロを背負って2、3着がある。過去10年で58キロを背負った馬は[0−0−0−6]で3着以内なし。オースミグラスワン、ナカヤマナイトが1番人気で10、5着に終わっている。テン乗りの和田騎手に乗り替わる。

前走福島民報杯2着のマイスタイル、前走小倉大賞典3着のスズカデヴィアス、前走六甲S4着のハクサンルドルフ、前走中山金杯6着のトーセンマタコイヤ、昨年の鳴尾記念勝ち馬ステイインシアトル、前走1600万条件を勝ったカレンラストショー、ナイトオブナイツ、昨年のスプリングS2着馬アウトライアーズなど。マイスタイルは昨年の弥生賞でカデナに0.1秒差の2着。3着はダンビュライト。前に行ってしぶとい脚を使う馬で昨年のダービーでは逃げて0.3秒差の4着に粘っている。前走はハイペース。田中勝騎手がどう乗るか。

スズカデヴィアスは芝2000m[2−2−2−7]で福島記念2着、金鯱賞3着がある。過去2年の白富士Sは1、、2着で上がりは33.3秒(4位)、33.9秒(1位)。テン乗りの三浦騎手に乗り替わる。ハクサンルドルフはOP以上で[0−0−0−5]だが、前8走の上がりはメンバー1、2位。過去10年で上がり1位は[5−3−3−3]、2位は[3−2−1−7]で計13連対。届く位置で進めて1、2位の上がりを繰り出せれば。テン乗りの丸田騎手に乗り替わる。アウトライアーズは前4走10着以下。馬体が絞れてくれば。


レース回顧

2018年 5月 6日(日) 1回新潟4日  天候: 晴   馬場状態: 良 
11R  第40回新潟大賞典
4歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)  芝 2000m・外   16頭立
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着枠 馬  馬名               性齢 騎手     斤量 タイム  3F  人体重     廐舎
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1 1  1  スズカデヴィアス   牡 7 三浦皇成 56.5 2.00.0 32.8  5 512 (栗)橋田満
2 7 14  ステイインシアトル 牡 7 秋山真一  57  2.00.1 33.2  9 496 (栗)池江泰寿
3 1  2  ナスノセイカン     牡 6 丸山元気  55  2.00.2 33.2 11 478 (美)矢野英一
4 5 10  トリオンフ         セ 4 松田大作  57  2.00.2 33.0  1 526 (栗)須貝尚介
5 3  5  トーセンマタコイヤ 牡 7 柴田善臣  54  2.00.3 33.0  8 478 (美)加藤征弘
6 6 12  マイスタイル       牡 4 田中勝春  55  2.00.4 33.1  2 466 (栗)昆貢
7 2  3  ケントオー         牡 6 石川裕紀  56  2.00.4 32.9 15 464 (栗)西橋豊治
8 4  8  ハクサンルドルフ   牡 5 丸田恭介  55  2.00.4 32.7  4 462 (栗)西園正都
9 8 16  アウトライアーズ   牡 4 横山武史  54  2.00.6 33.1 13 494 (美)小島茂之
10 2  4  シャイニープリンス 牡 8 勝浦正樹  56  2.00.6 33.4 16 502 (美)栗田博憲
11 7 13  ステファノス       牡 7 和田竜二  58  2.00.6 33.1  3 486 (栗)藤原英昭
12 4  7  カレンラストショー 牡 6 荻野極    54  2.00.6 33.5  6 444 (栗)橋口慎介
13 6 11  ハッピーユニバンス 牝 6 藤懸貴志  51  2.00.7 33.2 10 470 (栗)平田修
14 8 15  ロッカフラベイビー 牝 6 杉原誠人  51  2.00.7 33.1 12 472 (美)鹿戸雄一
15 5  9  ナイトオブナイツ   牡 5 津村明秀  54  2.00.9 33.2  7 458 (栗)池添兼雄
16 3  6  ラインルーフ       牡 6 森一馬    54  2.01.1 34.2 14 514 (栗)松永昌博
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LAP :12.8-11.6-12.5-12.5-12.9-12.7-11.9-10.9-10.6-11.6
通過:36.9-49.4-62.3-75.0  上り:70.6-57.7-45.0-33.1  平均:1F:12.00 / 3F:36.00
単勝   1 \820 
複勝   1 \280 / 14 \940 / 2 \1020 
枠連   1-7 \1710 (10) 
馬連   01-14 \10890 (36) 
ワイド 01-14 \3080 (34)/ 01-02 \3370 (39)/ 02-14 \14750 (94) 
馬単   01-14 \20690 (70) 
3連複 01-02-14 \106860 (248/560) 
3連単 01-14-02 \581000 (1283/3360) 

スズカデヴィアスは1枠1番から中団の内ラチ沿いをロスなく進み、直線で外に持ち出してメンバー2位の32.8秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは2分00秒0。ラインルーフが逃げて前半5F62.3秒の超スローペース。後半5F57.7秒、後半3F33.1秒でラップは10.9−10.6−11.6秒。天皇賞(春)でクリンチャーを3着に持ってきた三浦騎手が1枠1番からロスなく進めて持ってきた。白富士Sで2年連続切れる脚を使って好走したようにやはり左回りの芝2000mにピンポイントの適性があるのだろう。新潟大賞典は重賞初制覇を飾る馬が多いが、スズカデヴィアスは重賞22戦目で初制覇となった。ハンデ重賞ではいコンマ5キロに設定された馬が激走することが多い。次走はサマー2000シリーズの優勝を目指して函館記念に向かうことになりそうだ。

ステイインシアトルは2番手から先頭に立ち、メンバー10位タイの33.2秒で上がって0.1秒差の2着。前に行ってしぶとい脚を使うタイプだが、前半5F62.3秒の超スローなら33秒台で上がれるのだろう。ハンデ57キロは不利だったが、長期休み明けでいきなり2着に激走した。新潟外回りの2000mは上がりが速くなりやすいが、意外に切れより地力タイプが激走することが多い。今後はひと息入れて宝塚記念に向かう予定。池江厩舎は5頭出しになりそうだ。

ナスノセイカンは3番手からメンバー10位タイの33.2秒で上がって0.2秒差の3着。内枠を利してロスなく回り、スローの上がり勝負で3番手の位置取りも味方した。左回りの直線の長いコースが合うタイプ。まだ完全に復調していないが、少しずつ良くなってきている。

トリオンフは好位の外につけたが、直線で伸び切れず0.2秒差の4着。上がりはメンバー4位タイの33.0秒。もっと流れて地力勝負ならあっさり勝ったかもしれないが、超スローの上がり勝負で外を回って切れ負け。切れより地力タイプで流れた方が持ち味を生かせるが、超スローペースでも松田騎手は動かなかった。天皇賞(秋)を目指しているが、賞金を加算できなかったため、鳴尾記念を使うことになりそうだ。

マイスタイルは6番手の外からメンバー6位タイの33.1秒で伸びて0.4秒差の6着。前走はハイペースで前に行き、今回は超スローペースで控えていた。2戦連続で展開とアンマッチのレースをしている。ステイインシアトルと一緒に前に行けば同じくらい走れたのではないか。ただし馬体が12キロ増えてパドックでは少しイレ込んでいた。最後に伸び切れなかったのはそのあたりの影響もあるのだろう。



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