京都新聞杯
2018/5/5 京都競馬場 芝2200m

レース展望

過去10年で1番人気は[3−2−2−3]で5連対。前走500万条件は[0−1−0−2]で連対を外す馬が多い。2番人気は[3−3−0−4]で6連対、3番人気は[3−1−0−6]で4連対。過去10年は3番人気以内が必ず連対している。6〜9番人気が4連対、10番人気以下は[0−0−2−61]で3着止まり。最近5年の馬連は24倍、37倍、11倍、41倍、8倍で中穴までに収まっている。

連対馬20頭のうち17頭が前走5着以内。最近7年は前走勝った馬が優勝。前走6着以下から連対した3頭のうち2頭が3番人気以内の人気馬。前走重賞で惨敗しても人気になった馬は巻き返している。前走未勝利戦は[0−0−1−34]で3着止まり。前走皐月賞が3番人気以内なら[2−1−1−4]。前走500万条件は[6−6−4−57]で12連対。連対した12頭のうち4頭が8、9番人気だった。

グローリーヴェイズはメンバー唯一の重賞連対馬。前走きさらぎ賞は出遅れた後に外を回って2番手に押し上げ、メンバー2位の35.3秒でまとめてハナ差の2着。Mデムーロ騎手の積極策が功を奏した。休み明け、距離延長を克服できるかどうか。浜中騎手に乗り替わる。ケイティクレバーは[2−2−2−3]で若駒S1着、すみれS2着、京都2歳S3着がある。前走皐月賞は好位に控えて11着。京都芝では[2−1−1−0]で3着以内を確保。すみれSでは2分11秒8で走ってキタノコマンドールに0.1秒差の2着。かなり使い込んでいるが、実績のある京都、芝2200mで巻き返しに注意。

ダブルシャープは芝[1−1−1−4]でクローバー賞1着、若葉S2着、札幌2歳S3着がある。前走皐月賞は中団から伸び切れず14着。2走前の若葉Sでは後方からメンバー最速の34.9秒で上がって0.2秒差の2着まで追い上げている。直線が平坦な京都、芝2200mでどこまで変わるか。タニノフランケルは[2−1−2−2]で4着以内を確保。前走阪神芝2000mの500万条件(重)を逃げてメンバー3位の35.5秒でまとめて4馬身差で圧勝。最後は流す余裕があった。父はフランケル、母はウォッカで角居厩舎の管理馬。稍重以上では[2−1−1−0]。週末は雨は降らない予報。

前走アルメリア賞を勝ったフランツ、ホープフルS3着馬ステイフーリッシュ、前走山吹賞を勝ったレイエスプランドル、前走あずさ賞を勝ったアルムフォルツァ、前走ひめさゆり賞を勝ったロードアクシス、前走500万条件を勝ったアドマイヤアルバ、前走毎日杯6着のユーキャンスマイル、同7着のシャルドネゴールド、前走スプリングS5着のレノヴァール、前走つばき賞5着のリシュブールなど。フランツは前走アルメリア賞を1分45秒4の好タイムで快勝。2着オールフォーラヴは次走忘れな草賞を制した。父はディープインパクト、祖母にグレースアドマイヤがいるバレークイーン一族。鞍上はMデムーロ騎手。


レース回顧

2018年 5月 5日(祝) 3回京都5日  天候: 晴   馬場状態: 良 
11R  第66回京都新聞杯
3歳・オープン・G2(馬齢) (国際)(指定)  芝 2200m・外   17頭立
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着枠 馬  馬名               性齢 騎手     斤量 タイム  3F  人体重     廐舎
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1 7 13  ステイフーリッシュ 牡 3 藤岡佑介  56  2.11.0 34.6  7 454 (栗)矢作芳人
2 4  8  アドマイヤアルバ   牡 3 岩田康誠  56  2.11.3 34.3 11 464 (栗)須貝尚介
3 8 15  シャルドネゴールド 牡 3 ボウマン  56  2.11.3 33.9  4 440 (栗)池江泰寿
4 1  2  グローリーヴェイズ 牡 3 浜中俊    56  2.11.4 34.3  2 448 (美)尾関知人
5 3  6  メイショウテッコン 牡 3 松山弘平  56  2.11.4 35.0 12 494 (栗)高橋義忠
6 6 12  ユーキャンスマイル 牡 3 荻野琢真  56  2.11.4 34.2 13 482 (栗)友道康夫
7 6 11  アルムフォルツァ   牡 3 池添謙一  56  2.11.5 33.9  8 452 (栗)五十嵐忠
8 8 17 *インターセクション 牡 3 荻野極    56  2.11.8 34.8 17 472 (栗)大久保龍
9 4  7  ケイティクレバー   牡 3 四位洋文  56  2.11.9 35.3  5 440 (栗)安田翔伍
10 1  1  フランツ           牡 3 M.デム  56  2.12.0 34.1  1 428 (栗)音無秀孝
11 5 10  レイエスプランドル 牡 3 藤岡康太  56  2.12.2 35.3  6 492 (栗)吉田直弘
12 2  4  リシュブール       牡 3 福永祐一  56  2.12.2 35.1 10 468 (栗)藤原英昭
13 7 14  アールスター       牡 3 松若風馬  56  2.12.2 35.5 15 500 (栗)杉山晴紀
14 2  3  レノヴァール       牡 3 北村友一  56  2.12.4 34.9  9 506 (栗)高野友和
15 8 16  ダブルシャープ     牡 3 和田竜二  56  2.12.5 34.8 14 466 (栗)渡辺薫彦
16 5  9  ロードアクシス     牡 3 酒井学    56  2.12.6 35.7 16 454 (栗)奥村豊
17 3  5 $タニノフランケル   牡 3 幸英明    56  2.12.6 35.9  3 524 (栗)角居勝彦
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LAP :12.5-10.5-11.7-11.7-12.1-13.2-12.6-12.1-11.3-11.4-11.9
通過:34.7-46.4-58.5-71.7  上り:72.5-59.3-46.7-34.6  平均:1F:11.91 / 3F:35.73
単勝   13 \1280 
複勝   13 \390 / 8 \670 / 15 \370 
枠連   4-7 \3910 (18) 
馬連   08-13 \15710 (58) 
ワイド 08-13 \4410 (61)/ 13-15 \2050 (24)/ 08-15 \3780 (54) 
馬単   13-08 \26970 (105) 
3連複 08-13-15 \42640 (161/680) 
3連単 13-08-15 \269100 (942/4080) 

ステイフーリッシュは離れた2番手を追走し、直線で早めに抜け出してメンバー7位の34.6秒で後続を完封しレースを制した。勝ちタイムは2分11秒0。メイショウテッコンが大逃げして前半5F58.5秒のハイペース。後半5F59.3秒、上がりは34.6秒。ステイフーリッシュはこれまで控えて差すレースをしていた馬が藤岡佑騎手に乗り替わって2番手から進め、一気にパフォーマンスを引き上げた。消耗戦になったホープフルSで3着に入った馬。メイショウテッコンがハイペースで逃げて消耗戦になったことで持ち味を発揮できたのだろう。ホープフルSを勝ったタイムフライヤーは若葉S5着、皐月賞10着に終わったが、4着サンリヴァルが皐月賞で2着に入ったようにここにきて巻き返してきている。次走のダービーは横山典騎手に乗り替わる予定。12年に京都新聞杯を2分10秒0のレコードで2番手から抜け出して勝ったトーセンホマレボシはダービーで3着に入った。近親に横山典騎手でスプリンターズSと安田記念を制したブラックホーク。ダノンプレミアムの出走でレースが消耗戦に傾くと激走があるかもしれない。思い切った騎乗をする藤岡佑騎手。今後の重賞戦線で要注意。

アドマイヤアルバは中団の後ろから捲ってメンバー5位タイの34.3秒で上がり0.3秒差の2着。岩田騎手が早めに外から捲って持ってきた。これまで1800mまでしか走っておらず距離に不安があったが、外を回っていい脚を長く使っており、長い距離にメドを立てた。これで[2−6−1−0]。相手なりに走る持ち味をフルに発揮した。天皇賞(春)をレインボーラインで制した岩田騎手も今乗れている。賞金を加算できたため、次走はダービーになりそうだ。成長力あるハーツクライ産駒。内枠を引きてロスなく回ってくれば、相手なりに走る持ち味を発揮するかもしれない。

シャルドネゴールドは後方からメンバー最速タイの33.9秒で追い込んで2着にハナ差の3着。速い流れでボウマン騎手が下げ過ぎたことが裏目に出たが、最速上がりを繰り出して何とか3着を確保した。前走毎日杯は不甲斐なかったが、休み明け、距離1800mの影響もあったのだろう。これで芝2000m以上では[2−1−1−0]で3着以内を確保。小柄な馬で馬体に派手さはないが、ステイゴールド産駒はこれで走る。秋に向けてラジオNIKKEI賞、白百合Sあたりで賞金を加算しておきたい。

アルムフォルツァは後方3番手からメンバー最速タイの33.9秒で追い込んで0.5秒差の7着。位置取りが後ろ過ぎ、直線でもスムーズさを欠き、まともに追えたのはラスト1Fを過ぎ。最速上がりを繰り出しただけにもう少しまともなレースができれば最低でも掲示板はあったのではないか。小柄でも器用さがない点がネックになっている。

ケイティクレバーは3番手に控えて直線でも伸びず見せ場なく0.9秒差の9着。これまで逃げたときは[2−1−2−2]、控えたときは[0−1−0−2]。前走皐月賞でも控えて惨敗したが、陣営は四位騎手に今後を見据えて控えるレースを指示した模様。現状は逃げないと持ち味を生かせない。

フランツは出遅れて最後方からメンバー3位の34.1秒で追い込んで1.0秒差の10着。Mデムーロ騎手で過剰人気だったか。前走アルメリア賞を1分45秒4で勝ったが、最内から追い込んだもの。Mデムーロ騎手が最内を突いて上手く乗って勝った馬は、その後結果が出ない馬が多い。



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