ファルコンS
2018/3/17 中京競馬場 芝1400m

レース展望

過去10年で1番人気は[2−0−0−8]で2連対のみ。単勝2倍台は[1−0−0−3]、3倍台は[1−0−0−2]、4倍以上は[0−0−0−3]。芝1400mに変更されてからは[1−0−0−5]で1連対のみ。2番人気は[2−2−1−5]で4連対、3番人気は[1−2−1−6]で3連対。6〜9番人気が1連対、10番人気以下が5連対。最近5年の馬連は81倍、8倍、246倍、19倍、16倍で荒れている。4番人気以内から軸を選び、人気薄に流して中穴以上を狙うのが妙味。

連対馬20頭のうち7頭が前走1着。前走500万条件勝ち馬が4番人気以内なら[3−1−0−7]。前走OP以上で7〜9着に負けた馬が7頭連対している。前走10着以下は[1−1−3−37]で2連対のみ。連対馬20頭のうち5頭にダート経験、4頭にダート勝ちがあった。芝1400m変更後に11、12番人気で連対した2頭はダート勝ちがあった。芝1400mはダート実績が直結しやすい。10番人気以下で連対した5頭のうち4頭が2勝馬。穴で前走OP以上で8着前後に負けた2勝馬に注意。

ダノンスマッシュは阪神芝1400mの未勝利戦を中団からメンバー最速の34.4秒で差し切って2馬身差で圧勝。もみじSは3番手からメンバー最速の34.2秒で抜け出して3馬身差で圧勝。前走朝日杯FSはスタートで躓いて位置取りが悪くなり、内からメンバー2位タイの33.8秒で追い上げて2着に0.1秒差の5着。まともなら2着争いできたのではないか。短距離馬が多い安田隆厩舎のロードカナロア産駒。芝1400mは[2−1−0−0]で現状ベストの距離。左回りは新潟の新馬戦で経験している。福永騎手から新馬戦で騎乗した戸崎騎手に乗り替わる。戸崎騎手は昨年のファルコンSをコウソクストレートで制している。

フロンティアは新潟2歳Sを2番手からメンバー2位の32.9秒で抜け出して1分34秒6で優勝。2着コーディエライトはファンタジーSで2着、3着テンクウはジュニアCを制した。デイリー杯2歳Sは向こう正面で故障した馬の煽りを受けてスムーズさを欠き0.6秒差の4着。前走朝日杯FSは7番手から伸び切れず2着に0.5秒差の8着。初めての速い流れで差すレースをしたことに戸惑った面もあるか。ドリームパスポートの半弟でダイワメジャー産駒。芝1400mの流れに対応して速い上がりを繰り出せるかがカギ。昨年8月以降の重賞で中内田厩舎は5番人気以内なら[5−0−0−1]。ちなみに今回は2戦2勝の左回り。

新潟2歳S3着馬で前走ジュニアCを勝ったテンクウ、小倉2歳S勝ち馬で京王杯2歳Sで3着があるアサクサゲンキ、前走クロッカスS2着のアンブロジオ、同3着のムスコローソ、前走クリスマスSを勝ったタイセイプライド、ダート[2−2−0−0]のミスターメロディ、前走萌黄賞を勝ったモズスーパーフレア、芝1400mで2勝しているヒシコスマーなど。ミスターメロディは東京ダ1300mの新馬戦を逃げてメンバー最速の36.0秒で上がって1分17秒4のレコードで8馬身差で圧勝。2着リョーノテソーロは3連勝でクロッカスS(初芝)を制した。藤原英厩舎の外国産馬。ダノンスマッシュの逆で戸崎騎手から福永騎手に乗り替わる。


レース回顧

2018年 3月17日(土) 2回中京3日  天候: 晴   馬場状態: 良 
11R  第32回中日スポーツ賞ファルコンS
3歳・オープン・G3(別定) (国際)(特指)  芝 1400m   16頭立
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着枠 馬  馬名               性齢 騎手     斤量 タイム  3F  人体重     廐舎
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1 5 10 $ミスターメロディ   牡 3 福永祐一  56  1.22.1 34.7  3 482 (栗)藤原英昭
2 4  7 $アサクサゲンキ     牡 3 武豊      57  1.22.3 34.8  7 470 (栗)音無秀孝
3 4  8  フロンティア       牡 3 川田将雅  57  1.22.3 34.6  5 456 (栗)中内田充
4 6 11  アンブロジオ       牡 3 横山典弘  56  1.22.3 35.1  4 448 (美)菊沢隆徳
5 1  2 $モズスーパーフレア 牝 3 中谷雄太  54  1.22.4 35.8  9 478 (栗)音無秀孝
6 8 15  タイセイプライド   牡 3 岩田康誠  57  1.22.4 35.2  6 494 (栗)西村真幸
7 5  9  ダノンスマッシュ   牡 3 戸崎圭太  56  1.22.6 34.4  1 466 (栗)安田隆行
8 2  4  テンクウ           牡 3 田辺裕信  56  1.22.6 34.2  2 450 (美)奥村武
9 3  6  ドラグーンシチー   牡 3 藤岡康太  56  1.22.7 34.7 12 472 (栗)北出成人
10 7 13  タイセイアベニール 牡 3 北村友一  56  1.22.8 35.0 13 466 (栗)西村真幸
11 3  5  カイザーメランジェ 牡 3 武士沢友  56  1.23.1 34.9 10 462 (美)中野栄治
12 6 12  ヒシコスマー       牡 3 荻野極    56  1.23.2 35.2 11 478 (栗)清水久詞
13 7 14  ダークリパルサー   牡 3 柴山雄一  56  1.23.2 35.7 14 490 (美)金成貴史
14 2  3  アシャカデッシュ   牡 3 丸山元気  56  1.23.2 35.5 16 494 (美)鈴木伸尋
15 1  1  ムスコローソ       牡 3 津村明秀  56  1.23.8 35.8  8 494 (美)手塚貴久
16 8 16  エールショー       牡 3 松若風馬  56  1.23.8 35.4 15 460 (栗)鈴木孝志
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LAP :12.4-11.1-11.4-11.7-11.8-11.7-12.0
通過:34.9-46.6-58.4-70.1  上り:69.7-58.6-47.2-35.5  平均:1F:11.73 / 3F:35.19
単勝   10 \820 
複勝   10 \350 / 7 \460 / 8 \310 
枠連   4-5 \590 (1) 
馬連   07-10 \5480 (20) 
ワイド 07-10 \1730 (21)/ 08-10 \1280 (14)/ 07-08 \1390 (16) 
馬単   10-07 \8880 (31) 
3連複 07-08-10 \11120 (34/560) 
3連単 10-07-08 \61560 (203/3360) 

ミスターメロディはスタートを決めて4番手につけ、メンバー4位タイの34.7秒で抜け出して1分22秒1で制した。モズスーパーフレアが逃げて前半3F34.9秒、5F58.4秒。例年より緩い流れで3着馬を除き、道中5番手以内につけた馬が6着まで占めた。勝ったミスターメロディは前半頭を上げて折り合いを欠いていたが、途中から折り合って直線で抜け出し快勝。東京ダ1300mの新馬戦を1分17秒4のレコードで8馬身差で圧勝したが、2着リョーノテソーロはその後3連勝し、前走初芝でクロッカスSを1分22秒3(稍重)で制していた。初芝で重賞初制覇を飾ったが、今年はマイル以下の路線のレベルが高くないこともあるのだろう。藤原英厩舎は今年23勝、連対率51.4%で絶好調。次走はNHKマイルC。距離1F延長が大きな課題になりそうだ。

アサクサゲンキはスタートを決めて内ラチ沿いの4、5番手につけ、メンバー6位の34.8秒でまとめて0.2秒差の2着。道中内ラチ沿いをロスなく回り、直線で外に出した武豊騎手がかなり上手く乗っている。京王杯2歳S3着、ファルコンS2着と芝1400m重賞で馬券圏内を確保。1400mまではこなせるが、終いが少し甘くなっているところを見ると芝1200mがベストなのだろう。次走は未定だが、NHKマイルCから葵Sに向かうことになりそうだ。

フロンティアは7番手からメンバー3位の34.6秒で伸びて0.2秒差の3着。2着とはクビ差。直線でエンジンの掛かりが遅かったが、最後に鋭く伸びてきた。芝1400mは初めてだったが、むしろ合っているのではないか。ここにきて馬体がマッチョ化して距離適性が短い方に傾いている。ドリームパスポートの半弟で素質は高い。左回りが合うため、次走はNHKマイルCに向かうことになりそうだ。

ダノンスマッシュは出遅れて後方を進み、直線で内を突いてメンバー2位の34.4秒で伸びて0.5秒差の7着。前に行った馬が有利な馬場&展開で出遅れて後方からのレースになったことが堪えた。直線で馬群を上手く捌けなかったことも影響している。戸崎騎手は人気馬のパフォーマンスを大きく下げることが非常に多い。特に左回りでは駄乗が目立つため注意したい。ダノンスマッシュは葵Sに出走したら要注意。



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