フラワーC
2018/3/17 中山競馬場 芝1800m

レース展望

過去10年で1番人気は[4−3−1−2]で7連対。関東馬は[2−1−1−0]、関西馬は[2−2−0−2]。前走勝った馬は[4−2−1−0]だが、負けた馬は[0−1−0−2]で不振。2番人気は[1−1−3−5]で2連対、3番人気は[2−1−0−7]で3連対。6〜9番人気が4連対、10番人気以下が2連対。15年に12番人気が連対して馬連万馬券が出たが、それを除くと10〜20倍台で決着している。

前走勝ち馬が13連対。前走勝った馬が毎年連対している。前走2着は[0−1−0−10]、3着は[0−0−1−8]で不振。連対馬18頭が前走5着以内。前走6〜9着は[1−1−3−24]で2連対、10着以下は[1−0−1−20]で1連対。前走惨敗馬が巻き返すのは稀。6番人気以下で連対した6頭のうち5頭が関東馬。6頭のうち5頭に芝1800mで連対があった。穴で芝1800mで連対がある関東馬に注意

ロックディスタウンは新潟芝1800mの新馬戦を中団からメンバー最速の32.5秒で抜け出して1分50秒4で快勝。2着タイムフライヤーはホープフルSを制した。札幌2歳Sは中団の外から差し切って1分51秒4で優勝。前走阪神JFは1番人気に支持されたが、3番手から伸び切れず0.9秒差の9着。休み明けが影響したのか、道中力んで走っていた。その後、二ノ宮厩舎から藤沢和厩舎に転厩。今回も休み明けだけに道中折り合いがつくかがカギ。クラシック出走の賞金は足りている。転厩緒戦でどこまで仕上げてくるか。テン乗りの池添騎手に乗り替わる。ちなみに母ストレイキャットはゼンノロブロイ(藤沢和厩舎)の半姉。

トーセンブレスは中山芝1600mの新馬戦を出遅れて最後方からメンバー最速の34.0秒で大外から差し切って優勝。2着プリモシーンはフェアリーSを制した。アルテミスSは出遅れた後に中団の後ろに押し上げ、メンバー4位タイの34.9秒で伸びて0.5秒差の6着。出遅れて前半脚を使い、初の左回り、直線でごちゃついたことが影響したか。前走阪神JFは後方からメンバー最速タイの33.7秒で追い込んで0.6秒差の6着。勝ったラッキーライラックと同じ上がりを繰り出したが、位置取りが後ろ過ぎた。小回りの芝1800mとスタートがカギ。過去10年で4コーナー10番手以下は[1−2−4−51]で1勝のみ。

前走京都芝1800mの未勝利戦を圧勝したカンタービレ、前走中山芝1800mの500万条件を勝ったメサルティム、新馬、アスター賞を連勝したノームコア、前走エルフィンS2着のノーブルカリナンなど。カンタービレは前走未勝利戦を3番手からメンバー最速の35.0秒で抜け出して3馬身差で圧勝。最後は流す余裕があった。未勝利戦でクビ差先着を許したラセットはきさらぎ賞で3着に入った。角居厩舎のディープインパクト産駒。ロックディスタウンは休み明け、トーセンブレスは追い込みタイプだけにMデムーロ騎手で1番人気になる可能性がある。前走のラスト3Fは12.2−11.9−11.4秒で尻上がりだった。

メサルティムは未勝利戦を逃げてアドマイヤアルバを完封し1分50秒9(重)で優勝。500万条件は好位からメンバー5位の35.0秒で差し切って1分49秒8で優勝。外を回っていい脚を長く使った。中2週で再度輸送があるため、馬体を維持できるかがカギ。ノームコアは昨年9月のアスター賞以来となるため、どこまで仕上がってくるか。ノーブルカリナンは未勝利戦をメンバー最速の34.1秒で差し切って1分48秒6で優勝。前走エルフィンSは好位から伸びて0.1秒差の2着。友道厩舎のディープインパクト産駒。Mデムーロ騎手から勝浦騎手に替わって人気は落ちそう。条件が揃うとパフォーマンスアップの可能性がある。


レース回顧

2018年 3月17日(土) 2回中山7日  天候: 晴   馬場状態: 良 
11R  第32回フラワーカップ
3歳・オープン・G3(別定) (牝)(国際)(特指)  芝 1800m   13頭立
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着枠 馬  馬名               性齢 騎手     斤量 タイム  3F  人体重     廐舎
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1 7 10  カンタービレ       牝 3 M.デム  54  1.49.2 35.1  2 428 (栗)角居勝彦
2 6  9  トーセンブレス     牝 3 柴田善臣  54  1.49.2 34.6  3 456 (美)加藤征弘
3 3  3  ノームコア         牝 3 北村宏司  54  1.49.5 35.7  4 460 (美)萩原清
4 5  7  ウスベニノキミ     牝 3 内田博幸  54  1.49.6 34.9  8 430 (栗)鈴木孝志
5 8 12  ファストライフ     牝 3 大野拓弥  54  1.49.7 35.4  9 438 (美)青木孝文
6 1  1  メサルティム       牝 3 石橋脩    54  1.49.8 36.0  5 420 (栗)荒川義之
7 4  5  ノーブルカリナン   牝 3 勝浦正樹  54  1.49.8 35.0  6 438 (栗)友道康夫
8 6  8  モルフェオルフェ   牝 3 吉田隼人  54  1.49.8 36.1  7 422 (美)大江原哲
9 8 13  カラリエーヴァ     牝 3 江田照男  54  1.50.2 36.1 12 476 (美)中川公成
10 2  2  バケットリスト     牝 3 ミナリク  54  1.50.2 36.3 10 454 (美)高橋文雅
11 5  6  インヴィジブルワン 牝 3 三浦皇成  54  1.50.3 35.8 11 462 (栗)藤原英昭
12 7 11  キープシークレット 牝 3 柴田大知  54  1.51.1 36.5 13 432 (栗)矢作芳人
13 4  4  ロックディスタウン 牝 3 池添謙一  55  1.51.3 37.0  1 498 (美)藤沢和雄
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LAP :12.6-11.8-12.4-12.6-12.1-12.2-11.8-11.5-12.2
通過:36.8-49.4-61.5-73.7  上り:72.4-59.8-47.7-35.5  平均:1F:12.13 / 3F:36.40
単勝   10 \340 
複勝   10 \140 / 9 \180 / 3 \210 
枠連   6-7 \1070 (5) 
馬連   09-10 \1420 (5) 
ワイド 09-10 \480 (4)/ 03-10 \510 (6)/ 03-09 \740 (11) 
馬単   10-09 \2180 (6) 
3連複 03-09-10 \2870 (10/286) 
3連単 10-09-03 \12440 (34/1716) 

カンタービレは外枠スタートから好位につけ、メンバー4位の35.1秒で抜け出し、最後はトーセンブレスの追撃をクビ差完封して1分49秒2で制した。モルフェオルフェが逃げて前半5F61.5秒のスローペースで前に行った馬が有利な展開になった。カンタービレは好位から抜け出す正攻法のレースで快勝。。Mデムーロ騎手が好位からひと脚使える持ち味を上手く引き出した。前走未勝利戦を12.2−11.9−11.4秒の尻上がりラップで最後に流して圧勝したのはやはりダテではなかった。馬体が6キロ減って少し腹目が細く映った。次走は桜花賞には向かわず、ひと息入れてオークスを目標にすることになった。

トーセンブレスは後方からメンバー最速の34.6秒で追い込んでクビ差の2着。少し出遅れて位置取りが悪くなったが、勝ったカンタービレの上がりを0.5秒上回る強烈な末脚で伸びてきた。中山の新馬戦で最後方から大外一気を決めたときのラスト3Fは12.1−12.0−11.6秒で尻上がりだった。追い込みタイプだが、中山が合っているのだろう。前走阪神JF4着馬がスローの前残りの展開を末脚の威力で覆した。次走は桜花賞。タフなレースになって上がりが掛かれば突っ込みがあってもおかしくない。

ノームコアは2番手から直線で抜け出したが、最後に甘くなって0.3秒差の3着。直線で切れ負けしたが、最後までしぶとく伸びていた。新馬戦はラスト3F12.6−12.2−12.2秒の尻上がり持続ラップ、アスター賞はラスト3F11.6−11.1−11.0秒の尻上がりラップだった。尻上がりラップで勝ってきた馬が1〜3着を独占した。脚部不安で長期休養明けで馬体が14キロ増えていたが、パドックを見る限りほとんどが成長分。前に行ってしぶとい脚を使えるタイプ。小回りコースで注意したい。

ウスベニノキミは後方から内を突いてメンバー2位の34.9秒で追い込んで0.4秒差の4着。3着ノームコアとは半馬身差。スローペースで後方に下げ過ぎたが、内をロスなく回って4着まで追い上げた。もう少し前につけられれば3着と際どかったのではないか。母は強烈な末脚でマーメイドSを勝ったソリッドプラチナム。タメれば切れるタイプで嵌まれば重賞でもやれる。次走は500万条件で賞金加算を狙うことになりそうだ。



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